映画にもならない私たちのこと　追追加物語　1

人間のというか、私って人間の意志の弱さには、まったく嫌気がさす。
何が、‘‘ここに誓う。‘‘だよ。

あれから結局いつもの通り、人から連絡先をもらってしつこく連絡して、
それにあっちも返すいつもの流れ。

もう、狐依存症。ステージ４。
初めて出会った日からも、付き合った日からも１年以上が過ぎた。
２人にこれ以上もこれからも未来も続きも無いのに、身体だけを繋げる。
心で繋がれたらどれだけ幸せなのだろうか。
それを確認できることが出来たら、他に何もいらない。
こんなことまで言えちゃうんだ。

この距離感が良いんだって分かってるし、お互いに都合が良いのは分かってる。

依存先を変えようと、というか狐なんて不要と思える人に出会おうと、
マッチングアプリで５人会った。
狐よりいい人なんてすぐ見つかった。けど、狐じゃ無いと駄目だった。

あまりにも自分の心を、狐が占めすぎている。
狐以外受け付けない脳と身体になってしまっている。
狐もそうであって欲しい。無理か、、

今なら、何があっても裏切らないし誰よりも狐を大切に出来ると思ってる。
こんなことを言っているのは、灰になった２人の関係を薪に見ているからなのだけど。
あっちには灰でしか無いんだ。
灰を灰としか見てないというか、そうとしか見られないだろうし、
それが現実で、正解で、もう変えられないことなんだよね。

灰はもう薪には戻らない、灰が燃えることはない。
現実を見なくてはいけない。

人と人が別れた後、もう一生会うことが出来ない、１番近くにいたのに１番遠い存在になる。
これが、どれだけ悲しくて辛いことなのかは、本気で誰かを好きになったことがある人には、分かるはず。

だけど、会えてしまうのも本当に辛い。
辛いだけじゃ無くて、たまに幸せがあるのが本当に虚しい。
そしてその感情の起伏が自分だけに起きていることを、痛切に感じることが１番辛い。

会わなきゃ良い、連絡しなきゃいい、暇だから考えてしまう。
頭では分かってる。言われなくてもそんなことくらい分かる。
それが出来ていたら、こんな文章書いていない。

結局自分はどうなれば納得できて、強くなれて幸せになれるんだろう。
何をどうすれば、自分が幸せになれるか、自分が１番分からない。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０２４年６月１０日