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映画にもならない私たちのこと 3

2023年12月28日、2人が最後に会って、
2人が完全に終わった日。
あっちはとっくに終わっていた。
私がおかしくなって、あいつを徐々に腐らせていった、狂わせていった。
私に対しての感情を無くしていったのは、
私だった。

あいつはいい男では無かったし、
理想の彼氏像とはかけ離れていたけれど、
本当に真っ直ぐに私を好きでいてくれた。
その気持ちを曲げたのも、消したのも私、
自分自身だった。

途中までは執着されていたのが、
最後は、こっちが執着していた。
勝手に1人で、なめられた馬鹿にされた、
むかつくという感情で、ほんとは離れたくなくて、
セフレでも良いから一緒にいたかったのに、
最後の最後で、1人で暴れて、あっちの心も体も意図的に傷付けた。
何の解決にもならないし、気持ちも全くすっきりしない。
誰のためにもならず、誰も得にもならないことを、
最後の最後にしてしまった。
殴ってしまった自分の右手を切り落としたかった。
毎日泣いた。毎日泣きながらごめんなさいと言いながら歩いて帰った。

一生、この罪悪感と付き合っていくべきだった。

私は最後まで自分勝手だった。
自分がすっきりするために、謝罪の手紙を書いた。
家に行って、ポストに入れてきた。
また家に来たと思われて気持ち悪がられないように、手紙に住所を書いて切手を貼ってポストインした。
最後まで気持ち悪い女だった。

私は、まだあいつが好き。
チベットスナキツネに似ているあいつが。

これが依存なのも執着なのも分かっている。
だけど、無理に忘れようとしたり、嫌いになろうとするのが、本当につらくて耐えられない。
最後まで自分勝手だけれど、勝手に1人で、
狐を好きで居続けようと思う。

たくさん悲しんだ。たくさん傷ついた。
それ以上に狐を悲しませて苦しませて傷付けた。
狐には、たくさん幸せをもらったのに、私は何も与えられなかった。
それどころか、奪ってしまった。
私は、1人になって当然だね。当然の報いだね。

私は、反省し続けて、好きで居続けて、
1人で居続ける。
狐は、いっぱい幸せを感じてほしいし、
次に出会う女性はどうか素直で愛情深くて、狐のこと誰よりも大切にする人であってほしい。

もう私が狐を十分苦しめたから。
あとは幸せだけを感じて生きていってほしい。

心から、狐の幸せと健康と成功を祈って生きていきます。
本当にありがとう。本当にごめんね。
本当に愛しています。
さようなら。
            2023年12月31日


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