妙になる理由

今は自分史の振り返り作業中
大げさに言えば人生をかけての
いつも作業のあとの妙な感覚が
気になって戸惑っていたけれど

全ては過去のことだから
起きてしまった事実だから
当たり前だと思っていたから
疑わずに受け入れていて

ひどい扱いを受けたこと
全く尊重されなかったこと
自分の意志を持てなかったこと
いろんな形の恐怖を味わったこと

他者から見たときそれは
起こるべきではなかった事象で
信じがたい異次元の出来事で
スルー出来るような話ではなくて

そこで初めて気づいたから
きっと私は不思議でたまらなくて
そこで初めて知ったから
きっと私は衝撃を受けていて
そこで初めて分かったから
きっと私は妙な感覚になる

できることならば
苦しいより嬉しいを
悲しいよりも楽しいを
辛いよりも幸せを
味わって生きてきたかったけれど

過去は取り戻せなくて
向き合うときは今で
掴めるのは未来だから

抱えていく記憶を嬉しく
生きていく今を楽しく
希望する未来を幸せなものに

今できることが何なのか考えている
いつも残る妙な感覚を抱えながら