02. “元”好きだった人

大学一年の冬、片思いをした。相手はサークルの先輩。一目惚れっぽく好きって思って、気づいたら頭の中はその人のいいところの無限ループ。

突然始まった片想いは、突然終わった。

先輩に彼女ができた。先輩の中学の同級生でOLさん。(それは、叶わないなぁ、、)って。
知ったのはサークルの春合宿。もっと近づきたかった春合宿。すごく遠くに感じた春合宿に。

お酒が入って顔を赤らめた先輩、調子づいたのか、笑いながら彼女の話をしてて、周りももてはやして。わたしも頑張って聞く。どんな人か知りたいもんね。聞けば聞くほど(それは無理だよ、、)って。それでも話してくれることが嬉しかった。後輩としてのわたしは、彼女のことを聞いてもいいくらいには仲良かったんだなって。

"元"片思いの相手はすごくきれいな記憶のまま。かわいい花柄のワンピースを買って、それを着るための春をずっと待ってる感じ。

素敵だな〜似合うかな〜好きだな。
ドキドキして、春には手が届かなくて、焦らされて、ほろ苦い気持ち。

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大学四年生になった今。先輩はわたしの"元"好きだった人。

友達の家で宅飲み。先輩もいる。3時まで話して、ゲームして。同じ空間で先輩も寝てる。

みんなが寝てる中、この文章を打ってる。
好きだったことは感覚で覚えてるけど、気楽な態度で、ぶりっこせず、ゲームでチームになっちゃったりしながら一緒にいられることが嬉しいのです。時間への愛おしさと生々しさ、生活感、非日常、ちょっと切なさと、エモさ、この空間、居心地悪くて、ずっといたい。

まだ、うまく目は合わせられない、うまく話せないけどね。ちゃんとファンデーション塗り直すし、見え方気にする。ちょっと周りからからかわれたりするのもまんざらでもないし、たまにガチ照れもしちゃう。

"元"好きだった人は
今は特別な普通の先輩。

LoveとLikeの中間地点。
メーターが壊れてloveも likeも触れる針。
このまま目を瞑るのが惜しいなぁ。

今はもう別の片思いをしてる。
でもたまに思うんだ。先輩が彼女と2ヶ月くらいで別れた時、「俺、別れちゃった。中学生みたいだよな」って先輩から教えてくれたの。あれはGOサインだった？？なーーんて。ここで完結するから永遠にいい話。

ずるいな〜絶対私の気持ち気づいてたくせにさ〜笑笑 私じゃなかったんだもんね〜〜