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アーナンダ・ヨーガ体験記〜仏教とヨーガ〜

アーナンダ・ヨーガの新開ご夫妻からお声かけいただき、
自坊の本堂にて、こっそりヨーガ講座を開いていただきました。

少人数でお声かけして、気づけば参加者みんな僧侶(なんと母まで参加!笑)でした。浄土真宗のお寺なのに、曹洞宗のお坊さんが2人も!!

これまで様々な先生のヨーガを受けてきましたが、その先生によって色が全然違うなと思います。

今回はわたしのリクエストで「丹田力が目覚めるヨーガ

背骨、丹田を中心にみっちり4時間を受けさせていただきました。

インドで生まれたヨーガと、インドで生まれた仏教。
当たり前のことですが、重ならないわけないです。

仏教ともつなげて解説してくださり、声明や勤式作法と通じるところもあるなーと。

仏教やボディワーク、気功を学んでから改めてお二人のヨーガを受けて、
いろんなピースがつながったような気がします。

<わたし>のからだでつながったという感じです。

アーナンダ・ヨーガ

私の説明よりもHPがわかりやすいので、こちらをご覧ください。

https://a-anandayoga.com/about/

ハタ・ヨーガは、意識と呼吸と姿勢で生命エネルギー「プラーナ」を制御することによって心を鎮め、至福「アーナンダ」を実現する技法。

アーナンダとは、「至福」という意味だそうです。
ご存知のように、アーナンダは十大弟子のひとり「多聞第一」阿難尊者ですよね。

これは後で教えていたただいのですが・・・

アーナンダという名前はインドでは多いそうで「名前を称名と同じように大事にしている。それは、名前を呼ばれる度に自分の本性を思い出すため」だと。

名を呼ぶ、名を称える・・・お念仏の世界と共通します。

ということで、アーナンダ・ヨーガ、至福の4時間から感じた私の気づきとともに、メモ的に振り返りたいと思います。

今回のキーワードは、背骨、意識、呼吸、丹田でした。

背骨は樹に例えると幹にあたる。背骨を通ってエネルギーが流れる(厳密には背骨の前側)。

プラーナ(生命エネルギー)は気功でいうところの気のことかなーと思いました。
からだが楽になっている状態は、風が流れている状態であると。背骨が通る、からだがつながるというのは、風が通っていくことだと説明してくださいました。風が流れるって表現がとても素敵!それを想像するだけで気持ちいいですよね。

背骨が軸である。背骨を通すことが大切。これは、野口整体でも、背骨の調律を習ったところだったので、なるほどと。

風邪を引くというのも、停滞すると邪になるので、出していくということだとか。
ここも風邪は引いたほうがいいという野口整体ともつながりました。

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今回これを聞きたかったんです!この図を見ただけてワクワクエネルギーが・・・笑。

上丹田、中丹田、下丹田。
岡田式静坐法や気功に親しむようになってから、丹田(臍下丹田)をメインに考えていましたが、上丹田、中丹田も加えて、この3つがつながった状態で力を発揮することが大切と。

下丹田は息の根っこである。そこからつながって呼吸をしていく。実際に息の根っこからの呼吸を味わいながら、数息観をやってみました。

上丹田、中丹田、下丹田は、天とつながり、ハートで周りとつながり、大地とつながるというイメージが・・・。

マントラから音の話とも関連付けてくださいました。オーム(AUM)は世界のはじまりの音。A(あ)U(う)M(ん)の音は、声明と通じるところがありました。梵鐘の本来の意味も知り、鐘の音ひとつこれから味わい方が変わるなーと。

アーサナは坐法のこと。ヨーガのアーサナ(ポーズ)は坐るところから形が変形し生まれていったと。坐法については、坐禅はもちろん、静坐、仏教的な作法と通じるところがありました。

解説を入れてもらいながら、実際に足首から順番にほぐしていきます。
毎回毎回からだのひとつひとつがつながっていることを意識して、呼吸する。

背骨が自然とつながっていくように、アーサナはある。

1番はっとしたのは、「バランスを取ることは止まることではない」というところです。
バランスを取って静止しないといけないポーズのときに、”止まらなくては!!”
と思っていたのですが、実は、止まろうとするときでも、微妙にからだは動いているということ。

微妙に動き続けること。
止まるは、完全にピタッと止まるのではなく、微細な調整を入れながらの動きも含まれての止まるなんだと思いました。まさにこれは止観や中道ともつながるところ。坐っている時も、止まっているのではなく、血液は流れ、呼吸は起こり、常に身体の中は動いている。バランスをとりながら、調和を保ちながら生きているんですよね。

毎回間に入れてくださるシャバーサナがやはりここち良くて、からだ全身でのリラックスを味わいました。

ヨーガを受ける前は、寝不足のだるさと左腰も痛くて調子はよくなかったんですが、終わってみると、分断されていた身体がつながったのか、よく眠れて徐々にからだがめぐっていく感じがしました。

今までの学びを体験的につなげてくれたヨーガ。伝統的な智慧に触れ、やはりそこから仏教とのつながりを連想し、またひとつ新しい世界が見えてきました。

ヨーガはサンスクリット語で「つながり」の意味。

まさにこころとからだ、ひとつひとつのピース、からだそれぞれの部分をつないでくれた体験でした。

<わたし>探究続きます。


合掌

南無阿弥陀仏


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