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【読書備忘録】新・魔法のコンパス(西野亮廣)

出す本が次々ヒットしている西野亮廣氏。オンラインサロンもすごい勢いです。
そのルーツとも言えるべき魔法のコンパスの文庫版。
読みやすいサイズに内容を凝縮していて、興味深く読めました。

≪残ったフレーズたち≫
いいかい?
ボクたち人間は"知らないものを嫌う性質"を持っている。
キミが未来を知ろうとしない限り、キミは未来を嫌い続け、キミは未来を迎えることができない。

お金というのは、他社に提供した『労働』の対価じゃなくて、他者に提供した『価値』の対価なんだ。

汗水を流して働くことは美しい。
決して否定することではない。
だけれど、「労働量」と「収入」は必ずしも比例関係にあるわけじゃない。

「お金を稼ぐ」という行為は、このように「誰かから富を奪う」ということじゃなくて、「みんなの富を増やす」ということなんだ。

目安としては「○○のクセに」と揶揄されるくらいが丁度イイ。

収入を増やすということは、クレジット……つまり『信用の面積』を大きくするということだ。

ただ、もしアドバイスを求められたら、今の時代なら、ボクは『複業』をオススメするかな。
それはボク自身が、これまで複業の恩恵をたくさん受けてきたからだと思う。

もし、今のキミの挑戦が上手くいっていないのであれば、それはキミの「努力不足」などではなく、キミの仕事のシステムにエラーがある可能性が高い。

お客さんがSNSという発信力を持ってしまった今の時代に押さえておかなきゃいけないルールは、意思決定のハンドルをお客さんに握らせること。

ポイントは「相談は"する"よりも"される"ほうが気持ち良い」という点だ。

もう分かるよね。
セカンドクリエイターを狙うんだよ。
彼らが何に興奮し、何で満たされるのかを徹底的に勉強するんだ。
ラジオに喩えるなら、ハガキ職人が参加したくなるようなお題を考えるんだ。

お客さんは時間を持て余すことを極端に嫌う。
裏を返せば、参加理由を複数個用意して、時間を持て余さないことを担保してあげれば、参加ハードルがグンと下がる。

「集客」の根幹にあるのは、「人間は確認作業でしか動かない」という現実だ。

「集客」というのは、「楽しめるかな?」「置いてきぼりにならないかな?」といった"不安を取り除いてあげる作業"だ。

オシャレには「排除」の力学が働くわけだ。

誇大広告は、「簡単には帰ってこないお客さんを増やす作業」と捉えておいた方がよい。

多様性を生むハズだったインターネットは、逆に「全員、右にならえ」の世界を作り出してしまって、「ボケ(異端)」は今日も殺されている。
こんな時代に極端にボケ続けるには、「横槍が入らない環境」が必要で、つまるところ今の時代の表現者に必要なのは、"鎖国"だとボクは結論した。

これまで特別な訓練を受けた人のものであった「技術」や「情報」が、インターネットによって地球人全員の共有財産となっちゃったわけだ。

「機能検索」の時代は終わり、「人検索」の時代が始まった。

ファンの入り口は全員「にわか」だから。

キミが大切にしなきゃいけないのは、キミが大切にしている『理念』に共感し、変化していくことを応援してくれる「ファン」で、その人以外は、キミの「ファン」ではない。

結論、サロンオーナーがオンライン上で販売できるのは、サロンオーナーの『物語』くらい。

キミが販売する『物語』を作る上で、大前提として踏まえておかなきゃいけないのは、人間の満足度(幸福度)は『ハイスコア』ではなくて『伸び率』だということだ。

最後に作者からの手紙が熱いメッセージで込められていますが、そこはぜひ読んでいただければ、ということで。
また、YouTubeで話題になった近大の卒業式のメッセージも入っています(恥ずかしながら見ておらず、これで読んで、話題になるのも納得できました)。
これから何かを立ち上げようと思う方には非常に実践的な本だな、と感じます


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