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訪問先:特別学校 Grydemoseskolen Team V

『特別学校TeamV~みんな笑顔でこんにちは!!』大髙 美和

ツアーの最初の訪問先は、さやかさんが働く特別学校。(特別支援学校でなくSpecialskole・特別学校とよぶそう)
TeamVは重度重複障害、自閉スペクトラム症、知的発達障害の3グループで構成され、特別学校と公立小学校、学童が同じ敷地内にありました。
日本は特別支援学校が独立している場合が多いですが、併設は子ども同士、お互いに様子がわかり、休み時間にはごちゃ混ぜで、授業はクラスに分かれて過ごす環境。
もはやどこからどこまでがどの敷地かわからなくなるほど!(もちろん安全に配慮され入ってはいけないところなどは電子ロックなどで管理されています)
小学校の子も特別学校の子も、校内を行き来する私たちに「こんにちは!こんにちは!」と何度も笑顔で挨拶してくれました。挨拶は国の違いや年齢に関係なく親しくなれる、最高の方法ですね!
『学校に行くことが目的でなく、その子にあった"教育"を受けること』、『家の近くに居場所(学校)があること』が大切にされていると教えていただき、それを感じる環境がありました。
教員だけでなく"ペタゴー"という学習生活指導員、理学療法士などさまざまな専門性の高い職種が配置され、手厚い人員配置体制は安心安全な環境。
帰国後もずっと心に残っている光景が朝の会。
TeamVの子どもたちみんなが集まって、生徒の隣には先生たちが寄り添ってそばにいます。
日本から来た私たちにみんな興味津々!デンマークでも親しみのある日本の歌を歌いましょう、とグーチョキパーの歌を一緒に。
両手を広げてかたつむりやちょうちょを作って、歌で一体となった空間。
この報告を書いている私は、娘(日本では重症心身障害児とよばれる12歳女子)にそっくりな子を見つけて、国は違っても子どもたちに寄り添う人たちがいる姿に感動して涙がでました。
そして、挨拶も笑顔も歌も、お互いに違いがあっても共に過ごす中で大切なことやうれしいことって共通している。
校内は、子どもたちが作成したアートが掲示され、床下に設置されたボールプール(重度重複障害のある子も抱っこでなくリフトで入れる!)、校庭の遊具はルイジアナ美術館をモチーフにした回転する球体のものや地面に埋め込まれたネットのトランポリン、寝転がったまま乗れるハンモック状のブランコなど、大人もなんだかわくわく!
クラス内は個別の特性に合わせ落ち着いて過ごせる環境や機能訓練ができる部屋も。
大きなモニターの電子黒板があり、先生がルイジアナ美術館のアートの真似をしてTeamVの子たちがあてるゲームを。日本でもiPadやモニターを使う教育が充実してきていますが、だれもが見やすくて授業に参加しやすい環境ってやっぱり大事ですね!
ちなみに後日視察したルイジアナ美術館で、家族で遊びに来ていた放課後のTeamVの子に遭遇!美術館は敷居が高い場所でなく放課後に気軽に遊びに行ける場所のようです。素敵ですね♪
医療的ケアや重度重複障害のある子のケアや食事の話に続きます。TeamVの看板。よく見ると隠れ「こんにちは」が!

TeamVの看板。よく見ると隠れ「こんにちは」が!
隠れこんにちは発見!
だれでも遊べる遊具
みんな揃って朝の会。ギターに合わせてみんなで歌おう!
車椅子のまま乗れる通学バス。赤のCitroën!かっこいい。
だれでも見やすい大きなモニターで授業を受けるTeamVの子たち。真似してるのどれかな?



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