見出し画像

4月でもスキー!でも、リフトが…。

 東京にいると4月はもうすっかり春や初夏の雰囲気です。スキーなんていつの話だっけ?と思ってしまいます。日本には四季があるのが嬉しいことで、それぞれの季節に合わせた遊びが楽しめるのは幸せです。
 しかし、雪・そしてスキーにまだ未練が残る僕は、仲間と雪を求めて長野県へバックカントリースキーへ出かけてみました!

本当はこんなのを想像してましたが…

 バックカントリースキーは、スキー場じゃないところを滑ります。雪山を登り、雪のある斜面を見極めて楽しく安全に滑り降りる登山スタイルです。  
(コース外滑走のそれとはまったく意味が異なります。←ココ重要) 
 今回目指したのは白馬乗鞍岳の天狗原と呼ばれるエリア。ここは栂池高原スキー場からゴンドラやロープウェイを乗り継ぐことでスキー場トップまで一気に上がれます。しんどい最初の登りをパスできるわけですね。そこから入山し数時間歩けば春のザラメ雪を楽しむ銀世界!!になるはずでした…。
 ところが、駐車場に着いたとき目に入ったのはゴンドラ乗り場で溜まる人々。なんか嫌な予感です。天気は快晴ですよ。暖かいですよ。なにノンビリしてるんだろう…と。聞いてみると『風が強くてゴンドラ止まりそうだから急いだほうがいい』と言われ漫画のような速度で準備をし、いざ気合を入れて乗り場に行った瞬間…。強風でゴンドラの営業は終わりました。笑

開始2分で終了・・・ここまで行くのに4時間。チーン。

 まさに失意のどん底。このままではただの温泉旅行になってしまう!…というなか、小谷温泉と呼ばれる地域の先でやや雪があるかも!?という情報を耳に場所を転戦することになったのでした。

短いながらもアドベンチャー感満載

 転戦した先は雪解け時期のまさに残雪。ほとんど溶けかかっている中でところどころ雪が繋がっている場所を探しながら歩きます。スキーにはシールと呼ばれる登行具を板の裏につけることでなんと雪の斜面を登れるのです。新感覚♪
 春のブナは一部新緑がキレイで所々山桜も。しかしそこらじゅうに転がる落枝はよけきれず、踏んづけながらスキー板でガシガシ上がります。

雪が繋がっているところを行く…。果たしてこれ滑るんか!?笑

 雪解けはだいぶ進んでいるので谷筋にも地図にはない立派な沢ができていました。今回のテーマは雪が繋がっているところを歩く!ですのでやむを得ず渡渉。

ちなみに1人ドボンして足が”ずぶ濡れの刑”に…( ̄▽ ̄)
偶然♡マークに穴の開いた雪。こういうのは春ならではのオタノシミ。

 今度はこちらの動画をご覧ください。なんと一面雪なのにどこからか川の音とが…。いたるところに自然の罠が仕掛けられていてスリル満点です。

 
 そんなわけで1時間半くらいえんやこらと歩いていたら、なんと雪解けのステキな池に到着しました!「鎌池(かまいけ)」と呼ばれるところです。ここも夏場はそこそこな観光地だと思いますが、だーれもいない秘密のランチスポットでお昼を楽しみました♪雪山の醍醐味です。

iphoneが防水なのをいいことに、池の中を撮影してみました!
氷河の中!とまではいきませんがキレイですよね。

 貸切ランチを楽しんだ後は、少し場所を移動していよいよお楽しみの滑走です。バックカントリーの面白さは1~2時間歩いた道のりを10分程度で滑り降りる何とも言えない非効率性さにあるように思います。笑
 地形図を見ながら、かつ雪が繋がっていて木や枝で塞がってない場所を選びながらでしたがそれはそれでアドベンチャーで面白かったです。

スキーのコンディションとしてはもっと欲が出るわけですが、しかしそれでも滑ればやはりヒャッホー!なわけです!!(^^)/

 そしてスペシャルだったのは、下山口(つまり登山口)は目の前になんと無料の温泉が!スキーで降りてきてそのまま秘湯にドボンなんてサイコーすぎます!!

森の中に突如現れる温泉。協力金をそれぞれの意志で払いますが基本無料。これはまさに秘湯!

 今回は春の雪を楽しむツアーレポートでした。
バックカントリースキーはスリディングで楽しい遊びですが、それなりのリスクを抱えます。初めてトライする方は経験者やガイドさんとぜひお楽しみください。スキーが滑れるようになった人の「次の選択肢」にも悪くないですよ。
 そしてなにより、普段の事業ではいわゆる雨プロのような天候不順時用のバックアッププランをある程度想定しておきますが、アウトドアの遊びにおいては常にいくつかのバックアップが遊びを充実させてくれることを再確認させられた回でもありました。ただの温泉旅行になるところでしたからね。笑
では、また次回!

寺田まめた(ひの自然学校リスクマネネジャー)

#スキー #旅行 #バックカントリースキー #雪遊び

この記事が参加している募集

今月の振り返り

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?