深夜の読書
深夜1時半に起きた。
普段なら目が覚めても二度寝する時間帯だ。
朝まで起きているには早過ぎる。
しかし意を決して布団から抜け出した。
とりあえず読みかけだった本が、あと数ページだったので読み切ることにした。
読んだのは
「天、共にあり」中村哲
中村哲さんは、アフガニスタンで医師をしながら砂漠に水路を整え、緑の大地に変えた人。
亡くなる数年前に出版されたものでした。
本全体を通して、「本質を見ること」がテーマだった。
報道されるニュースが真実だとは限らないこと。
人間の悩みは古今東西、共通しているということ。
(江戸時代に造られた水路を参考にすることもあった)
時間をかけて信頼関係を築けば、こちらが外国人でも全力で守り、協力してくれるということ。(これはアフガニスタンの人の国民性もあると思う。)
人間は窮地に立たされると、スッと冷静になって真実が見えることがある、ということ。
(中村医師は水路整備の際、何度かこういう経験をしている)
そして、たまに日本に帰ってきた時「平和だけれど、奇妙な感じを受ける」と書いていた。
宮沢賢治の“注文の多い料理店”を思い起こさせる、主役の二人みたいにのほほんとしてるうちに身包み剥がされないか、と。
もしかして。
今ちょっと山猫の影が見えてき始めている。
中村医師、先の日本が見えていたんだ。。。
本質を見る大切さは
個人個人が置かれている状況にも言えるかもしれない。
余計な情報が多すぎると本質を見失い、かえって動きが鈍くなる。
本質を見ようとすること。
世論や情報にごまかされないこと。
問題の要を見出すこと。
自分にとって本当の幸せは何かを知っていること。
世間一般に「良い」と言われているものが、必ずしも自分にとっても良いとは限らない。
流されないこと。
憧れの一戸建ても、管理が大変だったり押し売りが来たり、町内会のこととかストレスに感じる人もいるだろうし
大手企業に入るよりも、手に職つけて専門性を活かした方が合っているという人もいる。
友達が多い方がいい人もいるし、二、三人がちょうどいい人、本当の友達は一人でもいい人もいる。
自分の本質を見ることが、幸せに生きるための近道なのかもしれない。
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