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初めての心療内科で絶望した話

記事を開いてくださりありがとうございます。
どうも『ひのまい』です。

今回は前回お話しした通り
初めて心療内科に行った時の経験談を
書いていこうと思います。

心理学科生が心療内科を受診する

私が初めて精神を病んだのも、
心療内科に行ったのも診断名が付いたのも
大学生の時です。

何度も繰り返して書いていますが
私は心理学科を卒業しています。

心理学を学び人の心に寄り添いたい
精神疾患に対して正しい知識と、
適切な対処法を知りたいと
心理学科を目指し入学して1年ほど経った時に
自分が精神疾患に罹患していました。

友人やゼミの教授に勧められるまで、
自分が病院に行かないといけないレベルまで
追い込まれていることに気付きませんでした。

気付かなかったというより
自分の感情や感覚、知識を信じられなかった
と言った表現の方がしっくりきます。

心理学を学んでいても気付けなかったんです。
(学んでいたから自分を信じなかったのかも)

1.病院探し

心的外傷となった出来事を考えると
同性の医師がいいと思い、
まずは女医の精神科医がいる病院から
検索を始めました。

母も重度のうつ病だったので、
母が行っている病院に行くことも考えましたが、

この時点では

「家族と同じ病院はあまりオススメしない」

との意見を優先し候補から外しました。

心療内科や精神科を検索すると
大きな総合病院や個人医院など
沢山の病院名出てきます。

通院になった時のことを考えると
交通機関なども含めて
通院しやすい距離の方がいいと考え
学校やバイト先、日常生活を軸にして
沿線や地域で絞り込みました。

次に、
精神科に行くか?心療内科に行くか?
この2択も選択して候補を絞ることにしました。


精神科と心療内科の違いについて
本来、正式な違いがありますが
今は話が逸れるので割愛します。

ただ、
『精神科』にしてしまうと
心理的ハードルが高くなったり、
偏見が怖くて受診しないといった
選択をする人もいるということで
『心療内科』と掲げる病院があります。

その情報があったので
精神科・心療内科のどっちでもよかった中
何となく気遣いを感じられる
『心療内科』に絞ることにしました。

2.初めて心療内科に行く

選んだ心療内科は、個人医院でした。

初めての受診の感想は『最悪』でした。

まず初めに、来院した理由を受付で話し、
渡された簡単な問診に回答します。

診察室に入ると、愛想もない
「The!医者!」
みたいな医師がいて
問診表に沿って医師が気になるポイントを
深堀りするために質問をされます。

そこでは
先生の質問以外への回答は
何を話しても

「真剣に聞いてもらえてない」

と感じました。

例えば、
「眠れないとありますが、何時間眠れますか?」
との質問に対し、

「眠れると朝まで起きないので
 日によって違います。
 3時間の日もあれば5時間の日もあります。
 ただ、
 眠る時に暗闇が襲ってくるみたいで、
 とても怖くて嫌な感じがして
 なかなか眠れなくて

 気付いたら朝になることが多いんです」

私が困っていて助けて欲しいことは
太字にした入眠時の不安についてです。↑

でも医師からは

「はい、眠ると
 朝まで眠れますか?
 途中で目が覚めますか?」

と質問がきます。

私:
「眠れますけど、睡眠時間は
 眠れるかによって差があるんです。」

先生:
「眠れたらそのまま眠れるんですよね?」

といった感じで、
注目して欲しい不安に対して反応がもらえない
んです。

なので

『全然!話を!聞いて!くれない!』

となりました。

あと質問の意図もよく分かりません。

お薬の話などになりましたが、

私の話を聞いてくれていない
=適切な処方かわからない

と感じてその病院では
処方を拒否して帰りました。

3.別の病院に行く

「選んだ病院が悪かったのかな」と思い、
次は大きな病院の心療内科に
行くことにしました。

大病院は予約を取るのも初診料も高く
「ハードルが高いなー」と思いましたが、
女医さんだし有名な病院だし、、、
と思い行くことにしました。

また受付で問診表を渡され、

正直なところ
「・・・何回同じこと書くねん」
とボソっと思いながら回答を書きます。

診察室に入ると爽やかな賢そうな先生が
微笑みながら挨拶して着席を促してくれました。

問診表を見て、
「○月頃から不調を感じ出したってことだけど
 何か理由はあるの?」
と質問がありました。

ここで(後に)PTSDの診断がつく出来事について
初めて医師に話しました。

やっと私の悲しみや苦しみをの原因を説明できて
適切な治療が出来るかもしれない
と希望が見えてきましたが、
それも一瞬で終わります。

「大丈夫よ!その悲しみは軽視されがちだけど、
 私はちょうどその出来事の重大性について
 研究しているの!だから安心して!」

おい、待て。と。

(私はモルモットじゃない!!!!!!!)
(私の苦しみを研究材料として見ないでくれ!)

と心の中で叫びました。

その後は医師が私を研究対象として
見ているような感情にとらわれて
以降の質問に対しては生返事をし
再来の予約はせず帰路につきました。

女の人の方が話しやすいと思っていたけど
関係ないな、
と気付き女医しばりはやめました。

その他
精神科にも行きましたが、
最初の病院と同じような印象を受けたので
全て初診で終了しました。

4.心療内科も精神科も、もう行かない!

毎回、病院を探して予約をして問診を書いて、
医師の前で泣きながら話をして、
泣きながら帰るを繰り返し、

私が出した結論は

『病院なんかもう2度と行かない!』

でした。

私はこの頃、
心理学入門あたりを学科で学んでいて、
心理学について中途半端な知識しか
持ちあわせていませんでした。

この中途半端さは
世間で知られていない知識と、
心理学を専攻しているから得た知識
が合わさって訳のわからない判断基準で
頭が凝り固まっていました。

例えば、ラポール形成という言葉。
心理学や精神疾患を学んでいなければ
ビジネスなどは別として、
一般的に生活をしていると
出会いにくい単語だと思います。

しかし、心理学入門を学んでいた私は
ラポール(信頼関係)という単語を知っていて、
カウンセリングにおけるラポール形成の
重要性について学んでいました。

中途半端な知識だからこそ診察室に入った時に
全くラポール形成しようとしているように見えない
医師を見て驚きましたし
真剣に向き合ってくれるつもりはない
ように感じてしまいました。

実はこれが、落とし穴でした。

私は、精神科医と臨床心理士
(今は公認心理師も含む)
の違いを全くと言っていい程知らなかったんです。

知っていたのは臨床心理士は国家資格ではなく、
医師ではないため、診断名を付けられないことと
薬を処方できないことしか知りませんでした。

つまり

精神科医の役割を理解できていなかったのです。

それに気付いたのは、
大学のゼミの教授にカウンセリング中
精神科に強制連行された時でした。

教授行きつけ()の精神科の診療室に
教授と一緒に入室し、精神科医には
何をどうやって伝えるのかを知ることになります。

長くなりましたので
今回は心理学科生が1人で病院を
はしごして絶望した経験と感想を書きました。

次回:
精神科に強制連行された
心理学科生のお話

を書きます。

ここまで読んでくださりありがとうございました。

ひのまい




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