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ある日、突然うつ病になるんじゃないんだよ

ご覧いただきありがとうございます。
ひのまいです。

今でも心療内科に通院している私ですが、
大学生の頃にPTSDになり、
4年ほど服薬療法とカウンセリングを
受けていた過去があります。
(現在は再発というか別の理由で通院中)

今回は私が初めて精神疾患に罹患した経験を
書こうと思います。

家族構成でも書いていた通り、
複雑な家庭環境の中育ったサバイバーで、
今思い返しても
私の精神は壊れてもおかしくない状況でした。

それでも、

自分の人生は自分で切り開いていきたくて、
何でも真面目に真っ直ぐ猪突猛進する勢いで
やりたいことに挑戦していくような
自分の人生を切り開く生き方をしていました。

そんな猪のような生き方をしていた私が

「とあるきっかけ」

1つで


目の前が真っ暗な日々を送るようになります。


生きるのが辛いというか…


歩道橋を歩いていても、外階段にいても


「飛び降りてしまおうか」

道を歩いていても、

「このまま道路に飛び出そうか」

そんな考えが頭を過ぎるようになりました。


この頃はこの思考が
何なのか分からなかったんですが、

「死にたい」ではなく
「消えたい」と思っていました。

とにかく目を瞑って眠りにつく行為が不快で、
眠りについてまた同じ朝を迎えると思うと絶望し
どす黒い闇に覆われていて
そこから抜け出せない。
息ができない。
苦しい。
逃げたい、逃げられない。

どう考えても、とあるきっかけを機に
今までグラグラして何とか耐えていた足下が
ガラガラと崩れ落ちて日に日に
今までの自分はどうやって生活していたのか?
何も分からなくなり
自分が自分でなくなる感覚に陥りました。

この辺りからハッキリと過去の自分と
今の自分の思考変化が明確になっていきます。

私は病気?ただの被害妄想?

自己紹介にも書いていた通り、
心理学科を卒業しています。
当時の私は心理学科に在籍していました。

なので精神疾患や通院に対して
偏見や抵抗感はありませんでしたが、

・自分を病気にラベリングしたいんじゃないか?
・可哀想な人に分類されたいんじゃないか?
・大袈裟なんじゃないか?


と自分の症状に対して自信が持てず、
私が自分自身の苦しみを
信じることができていませんでした。

幸い大学の同級生も精神疾患に対し
偏見を持っている子はおらず、
「病院行ってみたら?」
と背中を押してくれたことは
本当にありがたい環境にいたと思います。

周囲に心配されてはじめて

『あ、私は客観的に見ても病的なのか。』

と被害妄想ではなかったことに
安堵した感覚を今でも覚えています。

とあるきっかけ

上記で「とあるきっかけ」と書いてきましたが、
引き金を引いたのは失恋でした。

「失恋でそこまでなる?」

と笑う人もいるかもしれませんが、

最後の引き金を引いたのは
本当にただの失恋です。

そのため希死念慮に襲われている状況でも、
自分のことをただ悲劇のヒロイン扱いしていると
安易に考えてしまっていました。

この失恋自体が私の精神を崩壊させる
引き金になりましたが、紆余曲折の後、
通院してPTSD(心的外傷後ストレス障害)
と診断されます。

そのPTSDの心的外傷は失恋とは別です。
詳細は書きたくないので書きませんが、
心的外傷となった出来事から失恋に至るまでは
半年の月日がありました。

失恋をきっかけに
希死念慮まで一気に堕ちましたが、
壊れるまでの半年間を思い出すと
うつ状態への些細なサイン
確かに出ていたんです。

忍び寄るうつ状態のサイン

家庭環境が複雑だったこともあり、
私自身あまり泣くタイプではありませんでした。

母は私が泣くことを「大袈裟だ」と言い、
嫌悪感を露わにする人でした。

幼少期からそんな環境にいたこともあり、
泣いても状況が好転するわけでも
誰かが手を差し伸べてくれるわけでもない
と思って生きていました。

形成されたのは人前で泣くなんて
プライドが許さないサバイバーです。

そんな考えだったのに、
電車に乗っていても、ただ歩いていても、
講義中でも突然涙が出てくるようになりました。

悲しい出来事があったからとは思っていましたが、
とにかく何もない時に突然涙が出てくるんです。

何もしていない時間は苦痛でした。
心が薄暗くなり、
時には鉛のように心が重くなります。

心がずっと曇り空みたいな状態で、
一向に晴れてくれません。

その頃から入眠時の不快感も
ゆっくりですが感じていて、
とにかく目を瞑るのが怖くて怖くて、
安定した睡眠を取ることがゆっくりと
徐々に難しくなっていきます。

睡眠もしっかり取れない、
食べているのに体重も徐々に減っていく、


心も身体もずっと

「助けて」

とサインを出していたんだと思います。

また、
何気ないことで怒りの感情を抱き
抑えることもできなくなっていました。


その制御できない悲しみや怒りの感情は
ここぞとばかりに当時の彼氏に向けられました。

その反面、
捨てられたくないという恐怖にも襲われるので、
情緒が全く安定していない私に
彼も疲弊していったんだと思います。

半年の月日を経て、案の定、捨てられました。
というか、逃げられました。

たらればですが、
もっと初期の段階で
自分の痛みに気付けていたら、、、
半年間も相手を苦しめずに済んだのではないか?
そう思います。

失恋した当時は捨て逃げた彼に対し

「なんで?」

との気持ちが強かったのですが
時を経て思うのは、

彼も逃げるしか方法がなく
私に追い込まれていたんだ

との見方が出来るようになりました。

今回伝えたかったこと

私のように誰でも経験するような
失恋でも鬱になる人もいます。


誰もが罹患する可能性がある病気
と言われるのは、

「痛み」「きっかけ」

は人それぞれだからです。

今はネットで簡単にうつ病診断を
占い感覚でできます。
少しでも気になる状態があれば
気軽にやってみて良いと思うんです。

通院するかしないかは自己判断ですが、
早期発見できた方が一人で訳もわからず
堕ちていく感覚や、
一人で抱え込んで悪化していくことを避ける
手立ての1つになるんじゃないでしょうか。

この病気は悪化すればするほど厄介です。
心の風邪といいますが、
風邪のように薬を決められた日数飲みました!
熱が下がりました!
はい、完治!
にはなりません。

うつ病は完治という言葉はありません。
寛解といいます。

人間には「喜怒哀楽」の感情があります。
「怒」や「哀」の感情によって
あなたの人生が支配されないように、
自分自身の心や身体を労ってあげてほしいです。

でも、、、

・心療内科や精神科に行くのは怖い
・どこに行って何を話せばいいの?

そんな人の方が多いと思います。

次は私が初めて心療内科に行った時の
お話をしたいと思います。

ここまで読んでくださり
ありがとうございました。

*書いてあるのは私個人の経験談です。
こんな人は鬱だ!
と言ってるわけではありません。
ご留意ください。

ひのまい

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