webライティングの練習③
webライティングの練習として、今日も2000文字の記事を書こうと思います。
今日は父の年金の遡及請求をした話を書いてみようかと思います。
そもそも年金というものには、3種類あることをご存じでしょうか。
恥ずかしながら、私はファイナンシャルプランナーの勉強をするまで、年金は1種類だと思っていました。
年金には、大きく3種類あります。
①老齢年金
②障害年金
③遺族年金
①の老齢年金は皆さんご存じの通り、65歳以降から受け取ることができる年金です。
②の障害年金とは、身体障害、精神障害、知的障害、難病が原因で通常の就労が困難と判断される方のために支給される年金のことです。
生活にはお金がかかりますからね。
③の遺族年金は、平たく言えば、一家の大黒柱を失った奥様やお子さんに支給される年金です。
今回私がした遡及請求は、障害年金に関わるものです。
そして、遡及請求とは何かというと、読んで字のごとく、年金を遡って請求することを指します。
本来申請していれば貰えた年金を、なんらかの理由によって申請できず受給出来ていなかった人の為の制度です。
最大で過去5年間遡って請求を行うことができます。
私がこの年金の遡及請求について知ったのは、ファイナンシャルプランナーの学習をしているときのことでした。
年金について学習しているときに、先述の通り、年金には3種類あり、更に受給が正しく出来なかった際は、時間を遡って請求できることを知りました。
このことを知ったときは、無知な私にとっては本当に衝撃で、すぐに母親に電話をしました。
父の年金関係の話は、家庭内では悩みの種でした。
というのも、我が家はその当時結構荒れていて、母も年金の請求を正しく出来るような時間の余裕がない生活を送っていました。
だから、私が電話したときも、年金のことについては知っていても、正しく申請ができていないという話でした。
このやり取りがきっかけで、私は父の年金の遡及請求をすることにしました。
結論からいうと、200万円以上支給してもらうことができました。
本当にファイナンシャルプランナーの学習をしてよかったと思いましたし、行動してよかったと思います。
遡及請求のための書類を集めるのが、本当に手間と時間のかかる作業で、遡及請求を始めてから、1年以上経ってから年金は支給されました。
遡及請求を行うためには、認定日を確定させる必要があります。
この認定日というのは、初めてその病名と診断されてから1年半後の日になります。
うちの父の場合だと統合失調症という病名だったのですが、『初診から1年半後まで初診時の症状が続いているなら、それは紛れもなく障害だよね。』ってことみたいです。
身体障害や、生まれたときからの知的障害の方ですとまた別だと思うのですが、精神障害の場合は治る、または症状が軽くなるということがあるので、そういった場合には障害年金は支給されません。
なので、継続して障害状態にあり、就労が困難だという判断をしなければならない。
そこで1年半の経過観察が必要なわけです。
遡及請求において、この初診日と認定日(初診日から1年半後)を証明するための書類が医師の診断書になります。
この診断書の用意が、遡及請求をする上で最難関のハードルでした。
遡及請求でなく、通常の年金の請求をするのであれば、初診時の診断書をしっかりと手元にとっておいて、1年半後にまた診断書を書いてもらう。
これだけで事足ります。
しかし、遡及請求になると過去に遡って診断書を用意しなければなりません。
私の父の場合だと、初診日が10年以上前だったため、診断書の用意がとても大変でした。
なぜかというと、カルテ・診断書の保存期間は法律で5年と定められているため、それ以上昔のカルテ・診断書は廃棄されている可能性があるからです。
父がお世話になっていた病院ではたまたま10年以上前の診断書が残っていたため、再発行していただくことができました。
本来であればしっかりと手元にとっておけばいいものなのですが、そういった当たり前のことも出来ないような家庭環境に当時はなっていました。
そして、四苦八苦し、初診日の診断書を手に入れたら、次は認定日の診断書の用意という壁が立ちはだかります。
初診日の診断書よりも、認定日の診断書の確保の方が、何倍も大変でした。
遡って調べてみても認定日の前後で病院にかかっていなかったからです。
困り果てた私でしたが、わからなければプロに聞くしかないと思い障害年金の遡及請求に強い社労士さんにアドバイスを求めにいきました。
社労士さんからのアドバイスをもとに、父を伴って何度も病院を訪れ、必要な書類を用意していただくことができました。
そしてやっとの思いで集めた書類をもって年金事務所に行きました。
ようやくこれで、遡及請求が完了するのだと、意気揚々と年金事務所に行くと、窓口の人から衝撃の一言。
『書類が足りません。』
社労士さんのアドバイスをもとに進めていた資料集めですが、初診から現在に至るまでの、病院遍歴が集めた書類では分からないとのことでした。
申請先の窓口の人がそういうのだから仕方ありません。
しぶしぶ私は、3つ目の病院に足を運び始めるようになったわけです。
この病院でも苦労します。
初診日と認定日の診断書の確保で、病院とのやり取りに慣れてきていた私は、割とスムーズに要件を3つ目の病院の担当者へ伝え、診断書を貰いました。
そして、その書類を年金事務所の担当者へ送付したところ、
『この書類では辻褄が合わない箇所がある』
と言われました。
どういうことか年金事務所の担当者の話を聞いてみると、どうも3つ目の病院の書類に間違いがあるようだと思いました。
すぐに3つ目の病院に確認をすると、担当者が間違いがあることに気づき新しく書類を作り直す手配をしてくれました。
ここまでで、遡及請求のために動き始めて11か月以上経っていました。
その11か月が1枚の書類のせいで、ダメになるところだったので、正直胸中穏やかではありませんでした。
しかし、そこはぐっと堪え、冷静に対応し、遡及請求の手続きを進めました。
そして、新しく作っていただいた書類を年金事務所に提出し、無事受理され、200万円以上のお金が給付されました。
ファイナンシャルプランナーの知識がなければ当然この結果は得られませんでしたし、そもそも遡及請求なんて制度があることも知らずに、時間が過ぎていってしまうところでした。
『知は力なり』なんて言葉もありますが、まさしくその通りという私の経験でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?