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今年の16本目

今年の16本目、THE IMITATION GAME、観ました。

映画を観ながら、秘密について考えました。

秘密は、それがバレた瞬間、秘密ではなくなります。結果、秘密を握っていた人間にとってみれば、もう秘密の価値はなくなります。

暗号もまた同じで、暗号の解読が敵に悟られてしまえば、別の暗号に変えられてしまい、せっかく解読した苦労も水泡に帰します。

だから、暗号を解読した人間には、「秘密を暴いたことを秘密にする」必要があります。

そのために、チューリングは、解読したナチスの情報をあえて表に出しませんでした。暗号を解く、という筋書き以上に、そのことの方が衝撃的でした。

「封じる作戦を慎重に選んで、国としてのダメージを最小限にしたことによって戦争の終結を早め、1,400万人の命を救った」。

映画は、そう解説します。だけど、国によって見捨てられた命があった、という話でもありました。

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