今年の12本目
今年の12本目、Barbie、観ました。
「もしもバービーとケンが人間世界に行ってみたら?」という映画です。そういう映画の場合、「バービーが自我に目覚める」というオチを予想します。
でも、この映画ではケンの方が覚醒します。添え物でしかなかった彼が男中心の人間世界に感化され、バービーランドを乗っ取りケンダムにしてしまいます。
人形世界が人間的な価値観に侵食され始め、私たちは、「あのユートピアは、バービーで遊んできた女たちにとっての逃げ場所だったんだな」と気付きます。
そして、バービーランドの奪還に向けて立ち上がるバービーたちを眺めながら、「彼女たちの勝利は、果たして人間世界の女性たちの勝利なのか」と疑います。
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