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今年の19本目

今年の19本目、誰も知らない、観ました。

非婚だった母親は、「子どもは結婚して産むもの」という世間の常識に縛られて居場所をなくし、結果、子どもたちを残して世間から逃げました。

男と暮らし始めた母親は、でも、子どもたちに所在を告げていました。狭過ぎる世界に残された彼等が手を伸ばせば、母親に、社会につながれた筈なのに。

彼等は、それをしませんでした。新しい居場所で母親に幸せになってほしい。おそらくそういう子どもたちなりの願い、あるいは分別が、悲劇を招きます。

身勝手な母親に捨てられた子どもたちの話。つまりは、そういう映画だけど、それだけじゃない。そこにこの映画の切なさ、そして少しの希望がありました。


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