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星の王子さま

星の王子さまは、薔薇の美しさに心を奪われ、彼女を愛し、献身的に尽くした。水をあげ、風や寒さから守り、常に彼女のことを気に掛けていた。

でも薔薇は、その愛情を喜ぶ様子もなく、むしろいら立ち、要求をエスカレートさせて王子さまを振り回す。2人の関係は、悪循環に陥り、お互いを苦しめる。

その原因は、わがままな薔薇のせいのようにも見える。でも、薔薇の言葉の奥深くには、孤独と不安が見え隠れする。王子さまにはそれが読み解けなかった。

Sと幼い私の恋愛も、そうやって終わった。「Re:Re:Re」と無邪気に飽きずに投げ合っていた頃のSとのメールを諦めきれずまだ眺めている。

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忘れられない恋物語

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