もしも世界が近くなれば

次女が英語のオンラインレッスンをしている。どうしても必要な事があり、頑張っているのだけど・・・(この件についてはリアルタイムで日記にしようと思っているのだけど、結構プライベート色が強くなるのでどんな風に残していくか書いていくか思案中)

英語のレッスンは正直全然わからない。気づけば猫と遊んでしまう私なので集中してちゃんとやってる次女は偉いなぁ。本当にすごいなぁ。

若かりし頃は海外で仕事をする事や映画祭などで海外の方とお話する機会が結構多かった。自分の映画や今日の服のポイントとかベラベラ喋れたのが嘘みたい。ボキャブラリーも減ったし耳も悪くなった。やだなぁやだなぁ。

香港の俳優サム・リー氏がモーレツに好きだった。『メイドインホンコン』という映画で一目惚れし、そのスレンダーな体躯やストリート系俳優とも言われている自由な佇まいやタトゥーも好きだった。その頃は好きなものを呼び寄せる力を私は持っていて香港のドラマにゲスト出演する事になった。言い続ければ夢は叶う時がある。勢いがある時は特に。でも、「世にも奇妙な物語」は言い続けても未だに出演できていない・・・。なんで?

香港ドラマの話に戻ろう。私は勝手にサムに似合いそうなスカジャンを着て自らがサムくらいの気持ちで香港に渡った。大丈夫か、自分。

撮影が全て終わった時、香港のメディアの方たちとなんとなくご飯になった。その時、サムにそっくりな青年が現れ・・・・サムじゃん!なんと、プロデューサーさんと私の事務所の社長の粋な計らいで「頑張った日菜子のご飯会にサムサプライズ登場!」となった。香港メディアの方たちはもちろん仕事だ。まるで夢のような時間を過ごし、私は調子に乗って自らが着てたスカジャンをプレゼントし、サムは帰りが寒いだろうからと自らの着てたジャンパーをくれた。なんて素敵な物々交換!太古の昔、人はマンモスの肉とサーベルタイガーの牙を物々交換したと言われているが(そうなの?)現代で我々は温もりを交換する。なんちゃって。

当時サムはよく日本に来ていたので私たちは首尾よく電話番号を交換した。

日本に帰ってきて暫くして、英語ができる友人とサムの話をしていた。友人は「今電話をかけなよ!」とけしかける。今より勇気70%増しだった私は鼻息荒めに電話をかけた。女性が出た。モーレツに意気消沈し、なんか謝って電話を切り、サムへの想いも封印した。そんな事で。時として「そんな事」はものすごい重要な事になる。

ある時、香港の友人と話す機会があり私は面白おかしくこの事の顛末を話した。悲しい話を面白おかしくするクセがある。すると、「ヒナコさん、それ、留守電です」・・・。

マジか。

私が勝手に彼女だと勘違いした女性は所謂交換主さんだったらしい。

なんという運命のいたずら!

いや、単なる私の勘違いからの過剰反応。

もし、あの時の電話が。いや、人生にもしもは存在しない。

他言語は身につけておいた方がいい。というお話でした。

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現在頑張ってお勉強中の次女。これは10年くらい前の写真。ユニクロとアンダーカバーのコラボの服めちゃくちゃ好きだった!

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