佐伯日菜子

佐伯日菜子です。 映画に出たり見たり、テレビに出たり見たりしています。日常や今まで生き…

佐伯日菜子

佐伯日菜子です。 映画に出たり見たり、テレビに出たり見たりしています。日常や今まで生きてきて思ったことをゆるゆると書いて行こうと思います。ほぼ備忘録になる予定。

最近の記事

お誕生日でした。

一才の私。モーレツにかわいいじゃないか(自画自賛) まず色褪せた写真ってエモーショナルだ。昨今「写ルンです」がまたブームになっているし、ちょっと前はポラロイド写真が人気だった。 写真には写らない美しさがあると敬愛する甲本ヒロト氏は歌詞に書いているが、この写真にも蝋燭の向こうの私の視線の先にはきっと家族が「おめでとう」と拍手をしてくれてるのだろう。 そして、私もマネをして手をぱちぱちする。 次女がようやく立ち上がった時、よく自分で立っては拍手し、一歩歩いては拍手してた事を思い出

    • あいにいったI・NEED・YOU!

      デビュー作『毎日が夏休み』撮影中、仲良くなった助監督さんがいた。 背の高い女性で当時の私より8歳くらい歳上だったと思う。 めちゃくちゃにカッコ良くいつもはクールなんだけどたまにかけてくれる言葉がすごく優しかった。子供な私が調子に乗らないようあえて距離をとって下さっていたように今なら思う。 オススメの漫画や音楽を教えてくれた。 クランクアップの日に長い手紙をくれた。 その中に「夢は叶えるためにあるものよ。ってGO-BANG'Sも「ざまぁカンカン娘(ガール)」で歌ってるしね。」と

      • ノリモノコワイの話

        韓国とか鹿児島とか米子とか飛行機に乗る機会が多いここしばらくだった。 空港はとても好き。 なんとなくみんな幸せそうだ。 空港限定のお菓子もいい。 フルーツとか名産品とか九谷焼とか謎な自動販売機も面白い。 ちょっと早めに行って空港ご飯を食べるのも嬉しい。天むすとか空弁でもいいよね。 でものんびりし過ぎると走ることになるの辛いよね。 あと、思いがけない誰かに会うのも嬉しい。今回はなんと稲川淳二さんに遭遇してしまった。 プレスリーは好きにならずにいられないと歌っていたが、私は話しか

        • 『釜石ラーメン物語』受賞報告会

          ついに毎月更新するはずだったnoteをお休みしてしまった。 なかなかにショックだ。 気づけば10月だった。 振り向けばヨコハマ。ちょっと言いたかっただけ。 正直書くことがありすぎる。 ありすぎて書けないという贅沢な状況になっている。 出演した『釜石ラーメン物語』がロスの映画祭で賞を受賞したのでみんなでお祝いしようの会だった。 驚くほど出演者やスタッフの方が集まった。 私はムエタイのパンツをリメイクしたスカートを履き、めでたいので赤をテーマにコーディネート(はこうでねーと)し

        お誕生日でした。

          自分の推しは自分です

          泣く理由なんてたくさんあるけど私は悔し泣きが多い。 できれば人前で泣きたくない。 そう思えば思うほど泣けてくるし、優しくされると泣いてしまう。 「あ、泣く」と思った瞬間、ものっすごい馬鹿馬鹿しいことを考える。友達の「絶対言わない言葉を言うドラえもん」のモノマネや渾身のギャグを思い出す。 ダメだ。「辛い」が遥かに上回ってる。バベルの塔より高く、高く。もう壊してくれ。 仕事関係のある日、私は小心者の自分が自分の足を引っ張りまくって失敗をした。せっかくのチャンスの後ろ髪を自分で引

          自分の推しは自分です

          なみだはにんげんがつくることのできる一番小さな海です(寺山修司さんの言葉より)

          子供の頃スイミングスクールに行っていた。 帽子にワッペンがついていて、進級する毎にそのワッペンはかわいくなっていく。 私はイルカのワッペンが欲しかったけどいつまでも貰えないままだった。 スクールの隣にあるパン屋さんのパンも楽しみだったし、自動販売機のいちご牛乳も楽しみだったから向上心は食欲へと変化を遂げたのだろう。 変化というか退化だ。 結局平泳ぎで息継ぎをするたびにプールの底に足がついてしまい息継ぎなしで平泳ぎを泳ぐことしか出来ずスイミングスクールもいつの間にか行かなくなっ

          なみだはにんげんがつくることのできる一番小さな海です(寺山修司さんの言葉より)

          地震の話

          明け方地震が来た。 我が部屋はマンションの建物自体が良いのか、地盤が良いのかあまり揺れないのが自慢だ。(どなたかこの部屋買いませんか!?←突然すぎる。)とは言え、今回は結構揺れた。 嫌な揺れ方ではないから大丈夫かなぁ。と思いながらいつの間にか寝ていた。ネコーズも全く騒ぐこともなく、私のところにも来ない。野生のカン?何それ美味しいの?それくらいの鈍感さでやってる。かわいい。何してもかわいい。 嫌な揺れ方といえば3.11だ。 その日私はソファにダラリと寝そべりながらパスタスナック

          24時間偏頭痛と戦えますか?

          20年前の産後から偏頭痛が始まった。 そらそうよ!(阪神の岡田監督口調で)人1人産んで育てているのだから、鼻歌混じりでやっていけるはずがない。 当然骨盤もズレる腰も痛くなる、お腹の皮も伸びる、なんかシルエットがムーミン化する。産前もムーミン、産後もムーミン。きんは100歳、ぎんも100歳。(このCM知ってる?) ベージュの服を着た時にたまたま横向きで物を拾って鏡に映った姿はプーさんかと思った。 「はーちみつ食べたいなぁ」。全く可愛げのないプーさんだ。 偏頭痛はある日突然訪れ

          24時間偏頭痛と戦えますか?

          美しい世界を見せてくれた人たち。

          もうすぐ1週間ほど経とうとしているのになんだかまだ夢だったのかな。と思う瞬間がある。 この1週間ほどはだいぶ忙しくて、久しぶりにテレビ番組の収録とかあったりしてめちゃくちゃ動く!心も体も脳も!「ピンピン動く!っ(松本大洋先生の「ピンポン」よりペコのセリフ)」という時と、ネコーズと共にぼんやり過ごすという時が交互にやってきた。 ネコーズと過ごしてる時は私も猫くらいの気持ちでいるから喋りもちょっとおかしい。 「ミロニャン、寝まちゅよ。ねりゅー(寝る)」 「バーニャん、どうちまちた

          美しい世界を見せてくれた人たち。

          一生の目標と腰の話

          いよいよもって腰が悪化の一途を辿っている。 朝起きては痛い。ちょっとしゃがんでは痛い。振り返れば痛い。そのうち風が吹いても痛くなるだろう。それは違うやつか。 そんな中、近所にいい感じの整形外科ができた。文字通り重い腰をあげた。 レントゲンやらエコーやらで筋肉が固まってるとの事で注射を打つことになった。 反射的に「え!いやです!」って言ってしまった。いい大人なのに。 少し困った顔で「んー。でも、効くと思うんですけどねー」と先生。 えー。えー。と小さく呟きながら打ってもらう事にし

          一生の目標と腰の話

          バーニャが誤飲した話(自戒をこめて)

          今年も終わりがぼんやりと見えてきた。 新しく買っておいたスケジュール帳に来年の予定を書く。最初のうちだけは丁寧にきれいに字を書く。来年は一言日記をまたつけてみようかな。出来れば面白い事だけを書いていきたい。 以前は日記を事細かにつけていたが、嫌なことを書くことが多くなりまるで恨み辛み呪いにノーフューチャーを刻んでいる気持ちになり、読み返すのも嫌になってしまいやめた。 面白おかしく生きていきたい(本日2回目) さて、ちょっと前に餅に殺されかけた話は書いたが、なんと大切な愛猫(こ

          バーニャが誤飲した話(自戒をこめて)

          高尾山に登った話

          運動はとても苦手だし、アウトドア?なにそれ新しいドラえもんの道具?ってくらい遠い世界に生きている。 そんな私でも数年前からずっと行きたかった場所がある。 それは「高尾山」!! なんで行きたいのかすらもだいぶぼんやりとしているのだが・・・。とにかく!諸々の色々が重なりお友達のお声かけもあり行ってきました! 着いた途端、ワクワクが止まらぬ。 とりあえずお腹が空いたので駅前にあるお団子屋さんにて醤油味のお団子を食べる。 上の自撮りをしていたら工事現場のおじさんが「写真撮ろうか?」

          高尾山に登った話

          28年

          つい先日デビュー28周年目を迎えました。 本当に細々とですが、ここまで長いことやってこられた事がとても有難いです。 応援してくれた皆さん、苦言を呈してくれた皆さん、何より事務所の社長に感謝です。感謝なんて言葉では足りないくらいモーレツに感謝を超えた表現の何かがあればそれです。 小学校高学年の頃、近所にレンタルビデオ屋さんが出来ました。 映画館はうちから電車で1時間もかかるところにあったから、映画がグッと身近になりました。土曜ロードショーやゴールデン洋画劇場とは違うCMもカッ

          ご冥福なんて祈りたくなかった。

          真っ白くてしなやかな猫みたいでくるくる動く薄茶色の瞳が印象的だった。儚げで美しいお姿からは想像できない低めのカッコいい声で「ひなこ様」って呼んでくれた。 初めて見に行った9プロジェクトの舞台で思わず感極まって涙声になってしまった私に一緒になって泣きそうになりながら感謝を伝えてくれた。 映画『インターミッション』の樋口尚文監督はとてもナイスなお人柄でホームパーティーを開いてくださったり、ご飯の集合をかけてくださったり(お母さんか!)、舞台を観に行ったりと交流のあるうちにどんど

          ご冥福なんて祈りたくなかった。

          放送されたドラマの話。

          ここ近年、お母さん役が増えてきて嬉しい限りである。 少し前は「佐伯さんは生活感がないですから」「お母さんっぽく見えないですから」と言われることがそこそこ多く、いや、だって、わたし生活してるし、お母さん歴19年だし。と悶々としてきた。生活感ってなにかね?生活感なんて、どこにあるんですか!(この元ネタが分かる方とは盛り上がれそう)そんな中でのお母さん役オファーである。嬉しい。究極を言えばオファーはなんでもありがたい。 そんなわけでお母さん役だ。私の娘や息子の役を演じた小さな俳優

          放送されたドラマの話。

          優しい友の話。

          桜の花が咲き始めた頃、大切な友人が亡くなった。 くまにーというニックネームそのままに大きな体を丸め、基本ちょっと控えめだけど「ここぞ」という時はテキパキ動く。「はにかんだような笑顔」という表現がピッタリなお人柄を表すような優しい優しい笑い方をする人で、どんな時でも人を大切にし、とても忙しいのに私の舞台、舞台挨拶に駆けつけてくれる、そして共通の昔の仕事仲間との会食、公私共に仲良くなれると思った人を積極的に段取りしてくれる。そこにはいつも大好きな奥様も一緒なのである。 嘘みた

          優しい友の話。