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hinawahina
2021年11月16日 23:09
由美はお店を出ると、足早に駅へ向かった。急いでいる訳ではないのに、足が勝手に動いてしまう。鼓動がすれ違う人にも聞こえそうなほど高鳴っている。 爽子の旬を見る目を……そして旬の指先が爽子の頬に……あぁ厭らしさなど微塵もない。ふたりには日常のひとコマなんだね。 でも、でも眩しくていたたまれなかった。愛し合っているって凄いんだ。わたしのまだ知らない世界。わたしに訪れてくれるのか?