新潟県の水生昆虫調査
2024年6月。
研究者の岩田さん、北杜市オオムラサキセンターの冨樫さんと一緒に新潟県の水生昆虫調査を行いました。
具体的な場所は明かせませんが、1泊2日の調査は、僕には初めての体験でした。
最初に訪れた ため池には、たくさんの種類のトンボが飛んでいて、水中にはそのヤゴたち、ゲンゴロウ、キベリクロヒメゲンゴロウ、タイコウチ、コオイムシ、モリアオガエルなどが生息していました。
この池は、外来種がいなくて、とても貴重な場所だと思いました。
お昼ご飯を食べ、宿泊施設に向かい、チェックインをしてから、午後の調査を始めます。
次に行った池は、薄暗い林道にありました。
ここでは、メススジゲンゴロウの生息を確認します。
メススジゲンゴロウは、落ち葉の堆積した、冷たい池にすんでいます。
水面をじっと見ていると、時々、メススジゲンゴロウが浮いて来ます。
メススジゲンゴロウ $${Acilius japonicus}$$
コウチュウ目 ゲンゴロウ科
この池では他にもクロズマメゲンゴロウ、ガムシ、オオアメンボ、オオコオイムシの幼虫、クロサンショウウオの幼生、トノサマガエル、モリアオガエルなどが生息していました。
夜、宿泊施設の許可をもらい、人気の無い場所でライトトラップに来る昆虫の観察をしました。
観察には「森の学校」キョロロの大平さんも来てくださいました。
ライトの光には数えきれないくらいの蛾が飛んできました。
その他に、コガネムシの仲間、トビケラの仲間、羽根アリ、カメムシの仲間(ヒメハルゼミ、アオカメムシなど)が来ました。
水生昆虫は来なかったけど、僕は大型の蛾「オオミズアオ」を初めて見ました。
オオミズアオ $${Actias aliena}$$
チョウ目 ヤママユガ科
2時間ほど観察し、ライトトラップを片付ようとした時・・・
少量の水が流れていた側溝に、水生昆虫を見つけました!
全員でしゃがみこんで、探します。
そして、ホソクロマメゲンゴロウと、キベリヒラタガムシらしき(※)、水生昆虫を採集。
※同定はすんでいません。
あたりは真っ暗で、ヘッドライトの明かりだけだったので、もし、人が通りかかっていたら、とても恐ろしい光景に見えたと思います。
でも、探している本人は、とても楽しかったです。
1日目の採集は、これでおしまい。
つづく
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