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映画「映像研には手を出すな!」感想 細工は流々!仕上げを御覧じろ!

実写映画「映像研には手を出すな!」舞台挨拶中継付き上映会を観て参りました。

増え続ける部活動や研究会を減らすため統廃合を進める大・生徒会に対してロボット研究部と手を組みロボアニメを制作する映像研。
無事作品を完成させ危機を乗り越えることができるのでしょうか?


特別乃木坂のファンってわけでもなく、作品に関しても「面白いらしい」ぐらいの認識しかなかったのですが…
一応ドラマ版は見てました。

結論から言うとかなり面白かったです。
主要3人が活き活きしていて楽しい作品でした。




舞台挨拶

上映前に舞台挨拶。
黒を基調とした衣装がキュート&クール。

印象的なのは板垣くん。
撮影中に扁桃炎になってしまい現場に迷惑をかけたと謝罪するも3人からは「許してない(笑)」と言われたために「お三方の握手会に行かせていただきます!」と意気込むものの、齋藤飛鳥は「来られても困る」と苦笑い。

他にも英監督が「中継で全国の皆様が観ていらっしゃるので早く人気者たちに任せようと思います」と早々に自分の番を切り上げようとした際は「僕には『ボケろ』ってめちゃくちゃ言ってたのに監督は『クリストファー・ノーランです』しか言ってない!監督もボケてくださいよ!」とツッコんだために、監督はファンタスティック3色パンの冒頭部分を口ずさんでくれました。
終始和やかで面白かったです。

齋藤「ロボ研とこんな風に楽しく話した記憶ない(笑)」
山下「いないときのほうが楽しかったですね」
板垣「やめろ!いや仲良かったです、はい(笑)」


監督曰く「沢山観てもらえたら東宝さんが動いてくれると思うのでそのときは」と続編にも前向きの様子。
ただし「撮影環境が劣悪すぎたから今度は暖かくて快適なロケ地であれば…(笑)」と齋藤飛鳥から条件提示がw
続編ぜひお願いしたいです。



注意!
ここから先はネタバレありです。









ストーリーや見どころ

大・生徒会の会議で映像研を問題視しているという形で、ドラマ版のダイジェストが流れます。
これでドラマ見てない人もバッチリです。
カイリー号の飛行シーンなんかはスクリーンだとより迫力を感じられました。
まぁドラマ見てた身としてはちょっとダイジェスト長かったかな…

しかしそれ以降、特に終盤は怒涛の展開で物語を動かしていきます。
笑いありと思えばちょっぴり涙あり、良いテンポでした。

特撮好きとしては、VFXも大きな見どころです。
タロース(巨大ロボ)と怪獣の対決シーンは大迫力でめちゃくちゃ興奮しました。
やはり空想がこういう形で演出されるのは面白い。
これはぜひスクリーンで観ていただきたい。


ただ、基本的には「キャラクターありき」な映画ではあります。
とにかく映像研3人のパワーというか勢いというかわちゃわちゃ感が軸です。
これはもう好みの問題なので合わない人はとことん合わないと思います。


ネタ要素としては浅草、水崎が仕事=金を得るために生徒会のもとへ行く場面は、はじめてのおつかいのパロディ全開です。
しかもナレーションは本物!近石真介さんです!
本家のように台詞のテロップも出ますし、これはなかなか攻めてますw

過去に乃木坂46がCM出演したファンタやマウスのPCも出てます。


ちなみに原作者の大童澄瞳先生もどこかに出演されているそうですが、残念ながら発見できませんでした…



主な登場人物

浅草みどり 演:齋藤飛鳥
「アニメは設定が命」が信条、極度の人見知り。

持ち前の空想力でロボアニメ制作に取り組むが、途中で「視聴者の目が怖い」「ロボット警察に叩かれる」と弱気な場面も。
申し訳ないけど確かにロボアニメ警察はうるさいイメージはある(偏見)
金森から叱咤される珍しくシリアスな場面だが、表情が素敵。ウルっときちゃいます。
終盤のツバメを想っての涙もよき。
齋藤飛鳥の泣き演技を堪能してください。


水崎ツバメ 演:山下美月
カリスマモデルだが実はアニメ好きでアニメーター志望。
寝る前に波動拳を出す練習をしているらしい。
怪獣といえば亀らしい。ゴジラよりガメラ派でしょうか?

終盤、両親が文化祭に訪れたため実写制作の部活だと偽っていたことがバレそうになる。
浅草が水崎を守るために、完成したアニメではなく怪獣の動きの参考にしたヒョウモンリクガメの映像を流そうとするが、アニメ上映を決意する。
ここの「気合い入ってます」の一言が本当に良かった。
水崎ツバメとしてだけでなく、山下美月としての気合いも感じました。


金森さやか 演:梅澤美波
映像研のプロデューサー的存在。
資金繰りや外部とのやりとりを基本全部1人でやってる。まぁそこに関しては残り2人が使いものにならないからね…
今作では、統廃合令をいちはやく察知しロボ研と手を組むものの、数々の対外交渉や、相変わらず奔放な浅草たちに頭を悩ませる。

とにかく怒ったり声を張り上げる場面がほとんどですが、しっかり迫力ある演技でした。
かなりのハマリ役だったと思います。

金森氏、いや梅澤氏、お見事でした。



小野 演:板垣瑞生
ロボ研部員。
ロボ愛が強すぎるいかにもめんどくさいロボットオタク。
が、いろいろ空想しがちな浅草と水崎とは意外とあっさり意気投合する。
机の上に乗ってロボの動きをする場面は、板垣くんのアドリブも入っているようです。爆笑必至。


小林 演:赤楚衛二
ロボ研部長。
特撮好きとしては「仮面ライダーアマゾンズ」「仮面ライダービルド」でお馴染み赤楚くん。
悔し泣きの演技がとても良い。
さすがいい表情するなぁ…


小鳥遊 演:染野有来
ロボ研の紅一点。
どうやらリアルロボットものがお好きな様子。
お茶出したのに金森に拒否される癒し枠。


小豆畑 演:亀田侑樹
ロボ研部員。
「わかってるんです…怪獣が出たとして『戦車で勝てないからロボットでいこう』とはならない…戦車が駄目ならもっと強い戦車が出るだけです」
…とロボ好きならではの現実とフィクションの乖離を語る。
舞台挨拶で板垣くんと赤楚くんが見どころの一つとして挙げていました。

この台詞からロボ研の悔し泣きが始まりますが、泣いているロボ研メンバーのカットとBGMによって、まるで感動シーンみたいな演出になってます。
金森氏の心の声が入ったところでようやく「冷静になると泣く場面じゃねぇ」と気づきますw
涙と笑いが融合した巧みなシーンだと思います。お見事。


百目鬼 演:桜田ひより
音響部。
統廃合令によって部室明け渡しの危機に瀕していたが、浅草と水崎に見込まれ映像研に協力する。

実はカツラの色あいは明るすぎず暗すぎないように、相当こだわって制作されたよう。
それにしても桜田ひよりちゃん、咲-saki- 阿知賀編のときとは全く違ったキャラを見事に演じています。すごい。


晴子 演:浜辺美波
気象研究部。
ピュー子という人口台風を育てていた模様。
ドラえもんの台風のフー子思い出しました。
ちなみにこの台風のせいで、水崎ママとパパが仕事に行けなくなり文化祭にやってくる。

出番は本当にわずかで、浜辺美波目当てに観にきた人はがっかりするかもしれません。
ある意味めちゃくちゃ贅沢な浜辺美波の使い方です。


道頓堀 透 演:小西桜子
大・生徒会会長。
…なのだが意外とポンコツで、うろたえてる場面も多い。可愛い。
真面目さとポンコツさのギャップを、良いバランスで演じられていたと思います。


さかき・ソワンデ 演:グレイス・エマ
大・生徒会書記。
今作で一番カッコいい人。
終盤、鍵がないため第一講堂に入れない映像研のもとに現れ、ボルトクリッパーで鎖を切ってくれる。
冷静で淡々とした難しい役どころだったと思いますが、とても上手く演じられていました。強キャラ感半端じゃないです。


阿島 九 演:福本莉子
大・生徒会切り込み隊長。
ニヤリとした表情と八重歯がキュート。可愛い。
踊る大捜査線の名言、「事件は会議室で起きてるんじゃない!現b…」と言ったところで通信を切られてしまう場面もw
こんな感じで大・生徒会メンバーも印象的でどこか憎めないところがあります。


藤本先生 演:髙嶋政宏
映像研顧問。
マイペースで必要最小限の干渉しかしない先生。
空港に鍵を一緒に持ってきてしまったため、映像研が第一講堂に入れなくなってしまう。





グッズたち。
浅草氏が持ってるうさぎのぬいぐるみもありますよ!
残念ながら缶バッジは売り切れてました(血涙)

画像1

金森氏の眼鏡とか出してくんねーかなー(チラッ



というわけで「映像研に手を出すな!」絶賛公開中です。
浅草氏も言ってましたが「細工は流々!仕上げを御覧じろ!」です!
行こう、最強の世界!


金森氏「儲けさせてもらいますよ?」


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