働きながら子育て いつになっても楽にならない説
「手がかかるのは今のうちだけだから」
「もう少し大きくなれば、楽になるよ」
子ども達が今よりも小さかった頃、母やすでに子育てを終えた方々からこのように言われ、 励まされることが多かったです。
その言葉を素直に受け取り、
「あと少し頑張れば、きっと楽になるはず」
と自分に言い聞かせて、ここまで頑張ってきました。
でも、 2人の子どもが小学2年生・保育園年長さんと、ある程度大きくなった現在、子育てが楽になったかといえば…
正直、全くそんなことはありません。
もちろん食事もトイレも1人でできるようになり、お世話が減ったことは確かです。
だけど、成長に伴って新たにやらなければいけないことも増えた気がします。
学習面のサポート
子どもが小学校に上がると、保育園時代にはなかった学習面のサポートが発生します。
計算ドリルの丸つけをはじめ、教科書の音読を聞いてあげる、授業で使う物を用意するなど ( 何日までに500ml のペットボトルを2本持ってきてください とか、地味にいろいろある)。
小学校に上がって間もなくは、息子と一緒に時間割を確認しながら次の日の準備をしていたこともありました。
一つ一つは大した手間じゃなくても、それが重なるとそれなりの負担感になります。
学校生活だけではなく、小学生ともなると興味・関心の対象が広がります。
お友達から教わってきたのか、家に帰るといきなり
「Googleマップで自分の家を見てみたい」
と言い出すなど、ちょっとした「やってみたいこと」が増えてきます。
せっかく出てきた関心の芽を摘みたくないと思う程に、
あれもやってあげたい、
これもやってあげたい…
となってしまって、 むしろ子どもが小さかった頃より時間が足りないと思うこともしばしばです。
習いごとの送迎
息子は週1回、ヒップホップダンスを習っているのですが、ダンスのある日は仕事から帰ってきた後の家事のルーティンが崩れて、バタバタと忙しくなります。
しかも、私は送るだけでレッスンが終わった後の迎えは夫がやってくれるにも関わらず。
同級生にはサッカーや野球のクラブチームに所属している子もいて、 話によれば、平日3日の送迎に、土日は練習試合でほぼ潰れるとのこと。
親は一体、いつ休めるのだろう? 私にはとても真似できません。
息子がサッカーに興味を持ちはじめているので「クラブチームに入りたい」と言い出したらどうしようと… 密かにビビっています。
子どもが大きくなると今度は仕事の負荷が増える
育休明けからしばらくは、
「子どもが小さいから、仕事にフルコミットできなくても仕方ないよね」
という見方をされていた気がしますが、子どもが大きくなるにつれて、責任のある仕事や難易度の高い仕事を任されることが多くなっていきました。
「子どもも大きくなってきたし、もっと働けるでしょ」
と面と向かって上司に言われたわけではないのですが、 そういう空気感は確かにあったと思います。
そう、子どもの手が掛からなくなってくると、今度は仕事の比重が大きくなるんです。
結果的にキャパシティはいつになっても、いっぱいいっぱい。
多分、この先子どもがもっと大きくなり、さらに手が掛からなくなっても、部活のサポート、受験のサポート、毎日のお弁当作りなど新たな仕事が出てきて、かつ職場で「子育て中」という大義名分も使えなくなるから、大変さの総量は変わらない、むしろ増えていくのでは?と思っています。
近頃は、職場の後輩が妊娠・出産することも増えてきて、
「働きながら子育てって、大変ですか?」
「小学生になれば、少し落ち着きますか?」
と聞かれることもあるのですが、どう答えていいのか迷いますね。
私がこうして「働きながら子育て いつになっても楽にならない説」を語っている以上、
「大丈夫、子どもが大きくなれば、今よりも楽になるよ!」
というのは、少し無責任な気がするし、かと言って、
「何年経っても大変だよ~」
では、後輩の不安を大きくしてしまうかもしれません。
今のところ、
「うーん、大変は大変だけど、楽しいことも多いよ~」
なんて、曖昧に返すしかない状態です。
この大変さから抜け出すためには、働き方自体を根本的に見直すしかないのだろうな、と感じる今日この頃でした。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。