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家史の裏テーマ

サービスを「これは社会実験だ!」なんていうとユーザーさん離れていきそうですが、世の中のサービス全部実験みたいなものです。当然家史にも実験の要素があります。

それは「課題解決型」のNPOの取り組みをみていて、解決という言葉に違和感を感じるようになったからです。私は認定NPO法人フローレンスの駒崎さんという起業家を尊敬しています。一度、MAKERS UNIVERSITYの場でお話を聞かせていただいた時、「事業を通して課題を解決する」「法をも変えていく」という熱い気持ちを語ってくださいました。すごくかっこいいと思いました。

一方で、私は課題解決という愚直に階段を上がる克服ではなく、課題を課題ではないものとするという捉え方の変換をしたいと思っています。

課題は山程あるからそれを潰していく、という考え方は当然ありますし、そういう取り組みも必要である一方、多様性が受容されつつある風潮の中でこれからは「課題」として扱うこと自体がナンセンスになってきたり、第三者が「課題」と扱うことで多様性を認めないことと同義になりうるリスクがあると思っています。

課題解決型NPOから、課題変換型NPOとでも呼びましょうか。
そういった第三セクターを作っていきたいです。

その一歩目が、この家史です。
「空き家問題」を「問題」と呼びません。

「現実は変わっていないじゃないか」

と言われそうですが、ハードだけではなく、ソフトへも目をむける。これが家史の裏テーマです。

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