HINARI CAFEの仕事
こんにちは。CTCひなり公式noteです。
今回は「HINARI CAFE」について紹介します。
2021年10月1日の「国際コーヒーの日」にオープン、その運営をCTCひなりが担っています。
CTCひなりの障がいのある社員(スタッフと呼んでいます)が不特定多数のCTCグループ社員とコミュニケーションを取る初めての業務となりました。
オフィス統合で実現したカフェ運営
きっかけはオフィス統合でした。
新しい本社ビル16階にCTCグループ社員の交流を目的として「HINARI CAFE」が作られることになりました。
オープン当時はコロナの状況下で出社制限がかかっていました。それでも、出社すると必ずカフェに立ち寄ってくれるファンが現れ、その数も少しずつ増えていきました。
始めはホットコーヒーとアイスコーヒーのみでスタートした商品ラインナップも、お菓子やお弁当販売にまで拡大していきました。商品拡大にともないCTCグループ社員が商品を購入しやすいよう、カフェ看板やPRコメントを考えたポップを掲示するなどの工夫を凝らした結果、今では毎日300人以上がカフェを訪れ、活発な意見交換が交わされる場を作りあげることができました。
季節ごとにスタッフ2人が描き替えるカフェ看板は好評で、写真を撮るファンの方も!
どのような仕事をしているの?
カフェ運営全般です。
ミカフェートで研修を受けたスタッフがバリスタとして1杯1杯丁寧にハンドドリップでコーヒーを入れています。
提供しているひなりオリジナルブレンドもミカフェート監修のもと、スタッフが何度も試飲を重ねて決めました。
ハンドドリップ以外にもすぐに提供できるブリューワー(抽出マシン)を使ったコーヒー、ミルクウォーマーを使ったカフェオレや紅茶も入れています。
他にも接客レジ・商品在庫管理・衛生管理など仕事は多岐に渡ります。
浜松オフィスのアグリサポート事業の一環で静岡県の農作物やその加工品販売をはじめ、2022年10月からはCTCの健康支援室からの依頼で、ヘルシー弁当の委託販売もしています。カフェで販売している商品を組み合わせたギフトセットも用意しています。
カフェ看板や、ポップは絵が得意なスタッフが描いています。
どういうメンバー構成?
メンバーのほぼ全員がカフェ業務をやってみたいと手を挙げたスタッフです。
カフェで働いた経験は無く、接客するのが初めてのスタッフや、中にはコーヒーを飲んだことがないスタッフも。
全員がコーヒー豆について勉強し、ハンドドリップや接客の練習を重ねました。
その仕事はだれでもできるの?
美味しくコーヒーを入れるためにはトレーニングが必要です。
豆はスケールでしっかり計量し、ひいた後のコーヒー粉は茶こしで微粉を取り除きます。コーヒーに注ぐお湯は87℃がベスト。全体が湿る程度に注いで30秒蒸らします。粉全体がもこもとと膨らんできたら新鮮な証し。湯面の高さを保つように太さとスピードを安定させてお湯を注ぎ、コーヒーの量もしっかり計量します。1分30秒以内に抽出を完了させること。集中力がいる作業です。気をつけるところは沢山あります。
細かく大変な作業に思えるかもしれませんが、ベテランバリスタのスタッフたちが優しく教えてくれます。最初はみんな初心者です。
カフェ業務の他、一般社団法人 日本サステイナブルコーヒー協会が主催するチャレンジコーヒーバリスタの大会に挑戦しています。
大会に向けてスタッフがドリップ技術の研さんを重ねます。試行錯誤することでスキルが向上し、自信を深めることにもつながっています。
スタッフに聞く。やりがいや楽しいところは?
「全部面白い」
「1年半やってきてやりがいを感じているのはレジです。特に常連さんが来るとお互いに顔や名前を覚えているのでうれしいです」
「私は…ハンドドリップですね。もういいでしょっていうくらいやってます(笑)」
「レジ!iPadを触るのも、買いに来た社員の人とおしゃべりするのも面白い。ブリューワーのコーヒーを入れるのも楽しい!」
スタッフに聞く。大変なのはどんなところ?
「混んでるとき…お昼とか人が多いじゃないですか」
「来客数が前より増えてきましたよね、ハンド頼んでくれる人が。うれしいけど忙しいですよね」
「急いで来てくださってるから、早くお出ししたいと思ってます」
スタッフに聞く。大変なとき、どうやって乗り越えましたか?
「もう慣れちゃう」
「最初の頃は戸惑いましたが、先輩方がいてくれるのですぐに慣れました」
社外でのカフェ業務と夜間営業の開始
2024年7月からは東京都港区役所の麻布地区総合支所でのカフェ業務を始める予定です。
CTCひなりスタッフにとっては初めてのCTCグループ社員以外の人々とのコミュニケーションを取る機会になります。外の環境に接することはCTCひなりの新たな挑戦です。
また、2024年2月には、利用者からの営業時間延長を望む声に応えるとともに、業務終了後にアルコール類の提供を開始しました。
ライトアップされた東京タワーをバッグに昼間とは違う表情を見せるHINARI BARについては改めてご紹介します。お楽しみに。