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批判するほど知らないなら評価しない

こんにちは。社会福祉士、精神保健福祉士のHinaです。


◇内閣支持率調査を受けてみた


先日会社の転送専用携帯に、見慣れない番号から不在着信が残っていました。折り返してみると、内閣の支持率調査の電話でした。ニュースで「電話による調査では…」と聞くことはあっても、実際に調査を受けたのは初めて。
調査を受けずに電話を切ろうかとも思いましたが、発信されない意見は無いものと同じ。せっかくの自分の意見を表出するチャンスということで、そのまま調査を受けてみました。

質問は、岸田内閣を支持するかどうか、県知事や市長等を支持するかどうか、そしてどの党を支持するか、といったものでした。この調査を受けてみて初めて、「政治についてはっきりと意見を述べるだけの知識がない」と自覚しました。

◇十分に知らないと思い知らされた


私は日頃から、身近な政策や社会保障についていろいろと意見を述べています。福祉施設への予算が少ないために賃金が低く人手不足が解消されないことや、そもそもフルタイムで働いている家庭の生活がどんどん厳しくなっていること等、半径数メートルの範囲で「これについてはこう思う」といった意見は持っていました。
しかし大きく「今の政治を支持しますか?」と言われると、はっきりと答えることができません。支持するも何も、今政党が行っている取り組みを全然知らなかったのです。
電話調査の中で「不満があるから支持しない」と答えても、その先の質問がもしあったら答えられません。「ではだれがどんなことをすれば支持するのか?」と聞かれても、明確に返答もできない中で、無責任に「支持しない」と述べたくなかったのも正直なところです。

結局電話調査ではなんとなくで答えてしまい、改めて政党について調べてみました。ヤフー検索で「政党 何をする」と調べただけなのに、たくさんのまとめサイトが出てきて、小学生でもわかるような内容のものもありました。その情報量の多さに、「政治家は何もやっていないのではなく、私が調べていなかっただけなのだ」と気が付きました。

◇何もやっていないのは自分だった


会社でも、そして自宅でもこれと同じことが言えます。ある人の働きに対して何か文句を言いたくなった時、「私はこの人がやってきたことに対して十分に知っているか?」と自問してみると、原因は自分の無知の方だったなんてこともあるでしょう。
私がアルバイトしていた回転寿司でも、他の社員からは”何も成果を出さず使えなさそうな新人”と思われていた高校生や高齢者の方々がいました。しかしその人たちの働きを見ていると、気が利かないだけでやるべき仕事は丁寧にこなしているのです。むしろ、愛嬌のある女子大生がミスをして他の社員に適当な謝罪をしている間にも、その人たちは黙々と丁寧に仕事をしています。
要は、その人たちが何をしているのか知ろうとしない私たちの態度が、その人を”使えない人””何もしない人”とラベリングするのを助長しているのだと思います。

自戒も込めて、にはなりますが、誰かの取り組みを評価するほど情報を集めているか?と自問することを意識したいです。

ということで、「何もしていないように見える人は、実は見る側の視点に問題があった」という内容で記事を書いてみました。

参考になれば幸いです。では、よい週末を💐

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