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堂々と後悔しよう:なぜ働いていると本が読めなくなるのか

こんにちは。
社会福祉士、精神保健福祉士のぽこです。
「もっと気持ちよく働いて、明日の自分にワクワクしよう!」
をコンセプトに、自分で稼げる福祉職を目指して活動しています。

このnoteでは、明日の自分の人生にワクワクできるようなトピックを毎日一つシェアしています。

◇スマホゲームはできるのに

さて、最近話題のこの本、みなさんもう読まれましたか?

まだ読んでないよー!という方も、タイトルだけなら耳にしたことがあるのではないでしょうか。
そして、そのタイトルに共感した経験もあるはず。
働き始めてから、本を読めなくなった。
それだけでなく、この本の中ではもう一つの現象について言及しています。
それは、スマホゲームはできるのに、本が読めないという現象です。

◇日常のノイズ

この本の著者は、本が大好きでした。
それなのに働き始めた途端、本を読めなくなった。
そんな現状を不思議に思った著者は、日本の労働の歴史を振り返りながら「なぜスマホゲームはできるのに本は読めないのか?」という問いに向き合います。
本の中にあるノイズを受け入れる余裕がなくなってきているのではないか?
こんな答えに辿り着きました。

スマホのスクリーンタイムを見てみてください。
SNSやゲームなど、好きな情報だけを仕入れることができるアプリの使用時間が多くなっていませんか?
逆に、新聞や本など、ランダムな情報源と向き合う時間を取れているでしょうか。

インターネット=自分が求めている情報
本=求めていないことも含まれる

こんな特性から、著者は「本にはノイズがたくさん」と語ります。
人々は、求めていない情報を仕入れる余裕がなくなってきているのです。
日常のノイズをキャンセリングすることで、生活がより快適になっているような気がする。
そんな人も多いのではないでしょうか。

◇意味の有無とは、果たして?

知りたい情報だけを取り出して生活する。
聞き心地のいい、自分にとって確実に有益な情報だけを知りたい。

それは、忙しい現代人にとって当然の感覚だと思います。
仕事に役立つ本だと思って開いたら、筆者の自己紹介ページが長すぎる・・・
自己啓発本だと思って開いたら、全く関係のないことが内容の半分を占めていた・・・
こんな状況を想像してみてください。
本を読むの、やめたくなりませんか?
正直、私はこの「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」を読み進める中で、労働に関する歴史に興味を持てませんでした。
この部分だけスキップしようかな・・・
そう思いつつ、スキップせずに聴くことができたのは
この本が私に「意味なさそうな情報を遮断しないで!!!」と言っている気がしたからです。
聞き心地の悪い情報を聞くと、疲れます。
知りたくもないことについて熟考するのは、不快なことです。
それはなぜでしょうか?
私たちはあまりにも直感的に「これは意味がありそうだ」「これはなさそうだ」と情報を受け取る前に判断しすぎているように思います。
その情報に意味があるかどうか、何を基準に判断しているのでしょうか?

◇ノイズがもたらしてくれること

自分の例で言うと、日本の労働の歴史を理解した上でこの本を読み進めることで、後半の内容に対する理解が深まりました。
先ほどの例で言うと、筆者の自己紹介から自分の人生を変えるヒントを得られるかもしれません。
全く関係ないように思えた内容が、実は自己啓発に役立つ内容になるかもしれない。
「自己啓発のための情報」
「仕事に役立つ情報」
とタイトル付けされている情報以外にも、自分のためになる情報はたくさんあります。
その宝庫が、ノイズなのです。

わかりやすくタイトル付けされてまとめられた情報から得る情報は、有益な可能性が高いかもしれません。
ですが、それはあくまでも、氷山の一角だと思うのです。
その情報をまとめた人は、様々な経験を通して得た知見をまとめています。
その経験の中に、無意味なことも含まれていたでしょう。
無意味なことも含めて経験して、意味あることを見つけ出しているのです。

たくさんのノイズ経験が、氷山の下の部分のように見えない積み上げになっています。
その上に見えた一角が、結果として知見になった。
ノイズ無くして知見なし。
後から「あれ無駄だったな」と思うかもしれないなんて不安に思わず、積極的に無駄を拾いに行ったらいいのです。

◇やった人しか後悔できない

以前、母から転職の相談をされました。
「やりたいことがあるけど、失敗したくない」
「やらなきゃよかったって思ったらどうしよう?」
そんな不安を抱えている母に、私が言った言葉。
「やった人しか後悔できないよ」
母は、それを聞いて心を決めたみたいです。

「やらなきゃよかった」と思えるのも、実際にやったからなのです。
やった人にしか、その言葉は言えません。
「やらなくてよかったー!」なんて安堵は誰にでもできます。
ですが、実際に後悔するという経験は、挑戦者の特権です。
堂々と「やらなきゃよかった」と誇らしくしたらいいのです。

ということで、今日はノイズと後悔についてお話ししました。
後悔を恐れて尻込みするくらいなら、思い切りやって堂々と後悔したらいい。
そんな気持ちで前向きに生きていける人が増えてくれたら嬉しいです。

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それでは、今日も読んでくださりありがとうございました。
また次の記事でもお待ちしております💐

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