学生インターン、高田。DIGGLEの社員さんにインタビューをする。 #2

こんにちは。DIGGLE学生インターンの高田ひなこです。

大分、時間が空きました。第二弾は数学に造詣が深いCTOの水上さんにインタビューをさせて頂きました。

高田ー水上さんは沢山あるエンジニアの種類の中でもどういった役割を担っていて、それがどのような形になっているのでしょうか。

水上さん(以下敬称略)ーエンジニアの分類については分かっていますか?

高田ーそこまでは分かっていないです。

水上ー(エンジニアの役割は)多岐にわたるのですが、うちみたいな会社はwebサービスの会社です。webはスマホやパソコンで見られる、つまりブラウザーで出せるサービスをメインに開発しています。一般的にはwebエンジニアって呼ばれるものですね。webをさらに分解していくとフロントエンド、フロントエンドとはユーザーが触る部分。それから、バックエンド。バックエンドはサーバー側で、飛んできたリクエストに対してデータで返す部分。あとはインフラ。サーバーの置き場所と飛んできたリクエストをどう分散させるのかが役割の部分。それら3つに分かれています。僕は広く浅く全部をやっています。海外でいうとフルスタックエンジニア。フルスタックっていうと凄そうに聞こえるけどまあ広く浅くやっているよっていう感じですね。

高田ーどういう人がエンジニアに向いていると思いますか。理数系分野がさっぱりでも務まるものですか。

水上ー務まりますね。エンジニアは理系も文系も両方活躍されている方はいます。どういう人かというと、小さいものを組み合わせて大きいものを作るっていう一連の流れを好きな人が向いていると思いますね。というとパズルみたいなんですけど、文系でも出来るんじゃないかな。数学をやっている必要性はないかなって思いますね。本当に複雑な機能は数学の知識が必要になるのですが。それよりもユーザーが触る部分や、ユーザーがどういう風に触ってどういった返しをしてくるのかをイメージすること、そういったことを考えている方が業務の中で多いので文系の人でも活躍できるんじゃないかなって思いますね。

高田ー数学が得意でいらっしゃると聞いたのですがその面白さを教えてください。また、いまの仕事にも役立っておられますか。

水上ー数学の面白さは一言で言うと答えが一つしか出ないところですね。答えが複数出る問題ができない人間なんで(笑)一個しかないとなると筋道を立てて考えていけばたどり着くじゃないですか。厳格に組み立てられていて、曖昧さを許さない、最終的に一つの真理にたどり着くのが面白いというか。そうじゃないと役に立たないんじゃないかなと思います。そりゃあAでもBでもいいじゃんってなってたらビジネスは進められない。例えば意思決定を迫られる状況があったとして。「今からDIGGLEってどういう機能を作りましょうか?」ってなった時にはいくつか選択肢が出てきますよね。何からやるべきなのか、必ず一個になるような方針がないと決まらないじゃないですか。そういう場合に数学に例えるならば各選択肢がどれが一番価値が高いかを定義していってそれを一番優先度を高く設定して…そうしちゃえば悩みようがないです。本当に数学を使わないと頭が追いつかないときは数式を書き始めるかも知れないですが。僕が山本さんに説得する時は日本語なんですけどそれは数式でやろうと思えばできます(笑)

高田ー新卒でベンチャー企業に入社されたそうなのですが、抵抗はなかったですか。よく、大企業からベンチャーに行くのは楽ではあるけど、その逆をやりたいときに難しいと聞きます。

水上ー抵抗があったかなかったかでいうとそもそも就職に抵抗がありましたね(笑)当時は割と起業家思考というか自分で何かを作りたくて、自分でビジネスそのものをやってみたいと思っていたんですね。いきなり自分でやろうとしても右も左もわかんないし。だったらちょっと小さい段階のベンチャーでその会社の大きくなる過程を見て経験してからの方がいいかなとそのときは思っていました。規模感的な抵抗は一切ありませんでした。大企業入りたかったらその時考えようみたいな。

高田ー今は起業したいとかそういったお気持ちはあるんですか。

水上ーいろいろ経験してきて別にそれはアイデア次第というかいい案が見つかればやればいいっていう話ですね。前職やめてフリーランスとして働き始めたんですけどそれは別に会社に所属する必要性がないって思って、普通に稼げるからフリーランスになりました。フリーランスも起業に近い部分もあるんですけどね。面白い点は複数の企業で仕事ができるっていうのがあります。色々な会社を見ることが出来て、やり方が全然違って、比較ができるのがフリーランスとしては面白かったですね。最初山本さんに相談をもらってフリーランスとしてDIGGLEを作ってたんですけど、途中で経営参画しましょうってなって、中々そういう機会ってないのでいろいろ考えてやってみようかなって感じでした。就職した当時よりは起業には興味がなくなっていて僕の中では大企業とかベンチャーとかフリーランスとか全部同じで、どこ行ってもうまくやれればよくない?っていう。前よりは(気持ちは)ないですね。

高田ー好きなことを仕事にするのか、得意なこと・強みを仕事にするのかどっちがいいとお考えですか?

水上ー得意なことじゃないですか。難しい話ですけど両方相反する概念ではないじゃないですか。好きかつ得意だったら最高ですけど。例えばプログラミング僕が好きかどうかでいうと好きでも何でもなかったんですよ。何となく書き始めて気づいたら得意になっててその得意な結果として周りから「お前すごいじゃん」って言われて、「俺すごいじゃん」って思っているうちに好きになっているってだけですね。得意が先行していて、得意だったのが気づいたら好きになっていましたね。好きには2種類あると思っていて、「夢中になるだけの好き」と、「人からフィードバックをもらって好きになっている」のと。前者は中学生の恋とおんなじで、「この子なんとなく好きだな」みたいな感じ。高田さんが急にコンサルちょっと面白そうだなって思っているうちは夢中型。コンサル実際やってみて「こんなの全然面白くない!」って段々と気づいていきます。一目惚れした彼女とデートして見て実際に粗が見えちゃったみたいな(笑)夢中型の好きは続かない。冷めるんです。好きがそもそも得意の前提にあるなら得意だから続けようっていう気になるんです。そっちは人からフィードバックをもらえる環境にいれば続けられると思います。だから得意な方を選びますね。

高田ーすごく納得しました。ありがとうございました。

 エンジニアについて暗い私に、分類や役割を噛み砕いて説明して頂いたので非常に分かり易かったです。そしてプログラミング言語の習得に若干ですが興味があるのですが、完全に理系の専門分野だと思っていたので文系の方もエンジニアとして活躍されていると聞き安堵しました。
 山本さんに引き続き、「好きな事を仕事にする」vs「得意な事・強みを仕事にする」の話ですが、水上さんも後者でした。「夢中型」の例え話はとても秀逸でした。好きだけでは務まらない事もあるんだなと再認識。好きな事をひたすら模索するよりも自分自身をしっかりと理解するべきだと痛感しました。

次回はフロントエンドエンジニアの大澤さんです。お楽しみに。


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