読み始めた本が最高です。『ちゃぶ台 vol.4』
冒頭5ページでがっつり心をつかまれ、うおおお!やばい本を開いてしまった!と思うとき、当分先の未来が幸せになることが確約された気持ちになります。
益田ミリさんのエッセイから始まる、この本。ポケットの周辺のことやそれ自体のことや関係ないことがテンポよく益田さんの思い出と一緒にでてきて、一気読み。
なんでもなさそうな小学生のエピソードがあるかと思えば、ふと立ち止まる言葉もあります。
ポケットには穴もあく。夢も、恋も、友情も、ポケットから出たり入ったりしてきたではないか。
いま、私のポケットに入っているものはなんだろうか。
入れようとしているものはなんだろうか。
こぼれていくものは、なんなのだろうか。
ポケットにちゃんと入れておいたのに、気づかぬうちになくしてしまうのものあります。
それとは逆に、あれ?こんなのポケットに入れたっけな?とポケットに手を入れたとき、見つけることもあります。
自分の把握しているものなようで、どこか他の世界とつながっているのものような気もする。
ポケットって、考えはじめたら入り込んでしまいそうな穴ですね。
この本、先がとっても楽しみです。
言葉で、日々に小さな実りを。そんな気持ちで文章を綴っています。