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伊能忠敬の測量日記・現代語訳【第一次測量の概要】


1. 第一次測量の概要


蝦夷南海岸、奥州街道。

1. 期間

庚申年
寛政12年
西暦1800年


伊能忠敬
江戸深川黒江町
閏4月19日 隠居宅出発
10月21日 帰着


2. 測量隊

◯伊能勘解由
(忠敏) 五十六歳

◯門倉車太
大阪の人で、高橋至時の従臣である

◯平山宗平(将季)
忠敏の妻「達」の母親の生まれた多古町南中の平山季孝の子。測量に参加した平山都蔵の弟である

◯伊能秀蔵(敬慎)
忠敏の継妻の長男である。
第一次の蝦夷測量から第六次の四国測量まで、忠敏に従い測量を行う。天保九年に五十三歳で亡くなる

◯佐原の吉助
特になし

◯長助
5月25日、測量先で病気のため長期休暇を与えられる。

◯人足 3人

◯馬 二匹


3. 測量の概要

寛政12年、閏4月19日。

伊能測量隊の一行は、江戸の伊能宅を出発し、奥州街道を通って、宇都宮・白河・仙台・盛岡・野辺地・青森を進みました。

5月10日に、津軽半島の最先端の三厩に到着。

ここで9日間風待ち。
10日目に三厩を出発し、対岸の北海道吉岡に上陸。

それから、函館・室蘭・襟裳岬・釧路と北海道の南海岸を測量しつつ、東の端根室の少し手前の西別まで進みます。

ここから帰路につき、往路と同じ道をたどって、10月21日に江戸に帰着します。


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