[6月]月報

毎日メモは溜まってくばかりだが書く元気が全然出ない日が何日かあったため、備忘のためにも先月の月報とは違うやり方で6月をまとめていくことにする。

6月1日(木)来世はペンギン
心がよくない方にざわざわする。考えるとなんか良くない方向に気持ちが引っ張られるのでこれくらいの距離感で今はちょっといたいなという気持ち。________________________________________

6月2日(金)"意味不明ですが綺麗です"
今日こそ白湯とスコーンとビスケットを食べながら映画を見る。先にシャワーに入る。いや別に明日休みだし入んなくても良い。速攻休む。________________________________________

6月3日(土)脇道にそれて

「もう、もう、」と、手に持ったビニール袋をスパーンと地面に叩きつけて今いる場所から全力疾走するか迷った。しなかったし、帰りにゆっくり歩いて神社でお参りした。自分の感情の起伏が凄すぎて毎回驚く。________________________________________

6月4日(日)ないてしまっても
おしゃれ場所アレルギーなのでそこに居るおしゃれな人たちを見ると怯えてしまう。そこにいたおしゃれな人に光にすかしたら綺麗ですよ、といわれた。この街に16年住んでいるらしい。________________________________________

6月5日(月)推敲できん
大きく貼られた『2023 SUMMER』もうそんな時期かー。________________________________________

6月6日(火)瞼、2t
すごい力で電車の手すりにしがみついてる人がいた。何に怯えてるのか。わたしもコップに水を注ぐ時に首を傾ける人です。________________________________________

6月7日(水)収束せよ
イタリアングレイハウンドはいたずら好きで聡明らしい。予測変換でイタリアングレ池尻と出てきた。普段行くことのない街をバスで通っていたら笹塚ボウルを見た。名前だけ知っていたが実在していた。おー。________________________________________

6月8日(木)数々の現実
甘やかすってどういうことなんだ?と思考を巡らせる。甘えられる側の人はきっと辛いし、役が決まってしまっていたらずっと辛いことが確定してしまう。どうすれば。________________________________________

6月9日(金)
鈍いのに鋭い輝きのことを考える。________________________________________

6月10日(土)わたしたちの暗闇

ひきたてのコンクリートに白いペンで測量の目印を打っている人がいた。ふらふら歩いている道中、NHKホールを見る。傘を干してるみたいにアンテナがポコポコ出てきていてかわいい。もしくはキノコ。でもそうなるとかわいくない。________________________________________

6月11日(日)
渋谷を歩く。信号待ちをしていたら隣にいた電話中のギャルの話し声が聞こえてくる。どうやら恋仲だった人との電話だったようだ。「関わりたくない本当に、明日以降連絡とってきても無視するから」とのこと。そんなこと人に言ったことない。すごいな。まあでも対象の本人にそう宣言してしまう人、大体達成しないよね。その後無性にマヨネーズたっぷりの生姜焼きが食べたくなったので蕎麦をやめてラブ日高屋へ。店内はほぼ友達同士やカップルで溢れていて、1人の私は狭いカウンターに通された。ありえないくらい煙が充満していた。火災かと疑うくらいの煙の量だった。店内は冷たいクーラーの音がごうごうと響いており、冷えたクーラーの風なのか、油の香りの汚い煙なのか、もうよくわからなかった。タブレットで生姜焼き定食を注文する。日曜日の昼間の日高屋で、私だけが孤独なんじゃないかと思った。その後街をふらふら歩いていると、待ち合わせをしていた男女がお互いに気付いてゆっくり笑い合った瞬間を偶然見かけた。________________________________________

6月12日(月)全然ヘルプ
おじさんがビッチって書いてあるリュックを背負っていた。何事。知らない人の日記を読んでいたら文末に「うまくいけ 全部」と書いてあった。仕事の休憩時間にタイムアウトの記事を読む。私もはやくフレンドリーな麺を啜りたい。________________________________________

6月13日(火)腹275分目
コミュニケーションより、何もない場所に向かって何かを投げ続けたいだけなのかもしれない。誰かが見つけてくれると願って。________________________________________

6月14日(水)
何にも予定がなかったのでなんとなくのスケジュールを考えた。いち、お茶する。に、銭湯に行く。さん、もう一回お茶して早めに帰宅する。だが結局外に出る元気が湧かなかったので、ずっと目を背けていた部屋の片付けを昼から夜まで行うことにした。4.5Lのゴミ袋があっという間に埋まっていった。その後、人と食事しに行くことになったのでごうんごうんという音が響く電車に乗った。とっておきワンピースを着ていったら地方のフリーマーケットに出てる人みたいと言われた。そうですか。________________________________________

6月15日(木)
朝早くから仕事。ふわっとした頭で街を歩く。本当に眠過ぎてぼーっとしてしまっていたら先輩になんかふにゃふにゃしてるね、と言われてしまった。仕事の人にそんな面は見せたくなかった。気を引き締めねば。昼に寝不足からか「ラーメン!!!!」となり小走りでラーメン屋へ。めっちゃうまい。ありがたい。その後、先輩と食べ物の話をしていたらハモってしまい爆笑。新しくアニメを見始めた。すごい台詞がぽんぽん出てくる。メモしたり、泣いたりで大変。________________________________________

6月16日(金)
友達とソイツの恋人と会うというイベントの時に2人がまだ友達だった頃を思い出させる装置にさせられる悲しみ、あれはヤバい。退勤後、髪を染めに美容室へ。夏って景色の色が濃くなるよね という話をずっとしていた。美容師さんとバイバイできて嬉しい。全力のバイバイ。電車で隣に座っている人が「大好きだから!」と誰かにLINEしている。________________________________________

6月17日(土)
手をいっぱいに広げてキラキラした目で抱っこをお願いしてる子を見る。あの子、絶対されるって信じてる。いいなあ。先日、新しくお香を買った。それ用にコンビニでどうでもいいライターを買ったが、それが硬すぎて硬すぎて、全く火がつかなかった。ただ火をつけたいだけなのに何でこんな痛くて辛い思いしなきゃいけないんだと絶望のどん底まで落ちかけたが元彼からパクったライターでことなきを得た。もっと最悪。________________________________________

6月18日(日)

友人と湯河原へ。遠出しようと急になり、朝に東京駅に集合した。駅弁を買っていこうという話になり、元々目をつけていたえんがわの押し寿司を買った。テトラポッドによじ登ったり、源泉という文字を一生分見たり、露天風呂で寝落ちしたりした。温泉、各々1人でゆっくりできて良かった。途中、乗っていたバスの運転手さんが駅に着くたび「〇〇です、〇〇でーす」というので野田クリスタルさんの冒頭の挨拶なの…?と毎回脳内でツッコんでしまい疲れた。帰りの電車の窓に映る自分を見る。変な顔。いつかスッとした大人っぽい人になれるだろうか。________________________________________

6月19日(月)「止まる派なんだ」
自分は飽き性なのではなくて、継続することが苦手なだけだというなんとも情けないことに気が付いた。________________________________________

6月20日(火)的を射たとして
帰りの電車にて席譲り2連鎖。ぷよぷよを現実でやろうとしたらこんな感じだろうか。________________________________________

6月21日(水)なぞってホーミー
旅行の過ごし方についての話を人とした。思い返してみるとプランもなあなあで、スケジュールを全く決めていない旅行の方が思い出深いものになっている気がする。結局みんなで刺身を食いながら、「ま、別の楽しさだよね~」となった。________________________________________

6月22日(木)何もしない
『まずは作ってみて、作ってみた結果、それらが作品になっています』という文。説得力がすごい。それとはまた別で、今までに色々挑戦してやってきたから、人に恵まれて、環境に恵まれてるんだ。何もやらない ということに慣れすぎていていけない。あれもしたいし本当はこうが良かったんだ、なんていう恥ずかしい自分と向き合う。自分を知る。何が好きで何が嫌で、何を苦手としていて、何が得意なのか。________________________________________

6月23日(金)8961個飛ばしたその席の
誰も彼も敵に回していきたいわけじゃないけど「ポイ活」って言葉、怖過ぎる。________________________________________

6月24日(土)
近所の木漏れ日が素敵な家の立派な木が切り倒されていた。なくなるということがこんなに苦手なのはどうして何だろう。ペットは先にいなくなっちゃうのが怖くて飼えないし、健在の祖父母の死がものすごく怖い。時々会えると嬉しいが着実に老けていっていて怖い。何もかもあり続けて欲しい。なんて傲慢な願い。YouTubeで金属バットの友保さんが「一生すっきゃわ生クリーム」と言っていて最高だった。________________________________________

6月25日(日)
知り合いのライブを見に行った。また一段とカッコよくなっていて、キラキラしていた。あなたのことを夏と呼ぼうか。________________________________________

6月26日(月)風やらなんやら
スジャータのトラック発見。いつになったら新幹線の車内でスジャータのカップアイスを食べられるんだ。________________________________________

6月27日(火)初夏、そのままで
なんかもうすごいな、って思う人たち、みんなが知ってる感情を言語化出来る人たちだなと思ってきた。断定的な言葉ばかり好きになってしまう癖、本当にダサいから辞めていきたい。________________________________________

6月28日(水)
眠過ぎる。ここ3日ほど、3時間ほどの睡眠で出勤しているからかずっと頭がぼーっとしている。光量に耐えられず、世界が眩しい。当てはめた優しさは優しさじゃない、と心に刻んだ。絶対。絶対違う。________________________________________

6月29日(木)

暑過ぎたのでウーバーイーツを頼んだ。ケンタッキー。クリスピーチキンがとても好きなのだが、大きさが小さくなっていて(たぶん)実物を見た母が「ちっちゃいー!わたしが大きくなっちゃったの?」と言っていた。違うよ。夜、自転車を20kmほど漕いだ。息が苦しくなるほどの湿気の中、知らない道の上をとにかく滑っていった。東京タワーとかも見たのに幅の広い道の中で進行方向を指さしてくれる恋人の姿ばかりを覚えている。________________________________________

6月30日(金)

今世では自分の子供はもうけないと思うが、子供がいる世界線もあるのだろうか。信じられない。あったかもしれないおぼろげな世界に手を伸ばしては風を握ることになるだけの日々よ。今日は何故か全く食欲がわかず、頼んだ分の半分以上を残してしまった。これなら食べないほうがマシだった。昨日食べた肉の変な胃もたれでとても苦しい。食が楽しくないと私の日々はだいぶ色が無くなる。帰りの電車に乗っている途中、ふと窓を見たらさっきまで地下の暗闇の中を走っていた窓に夜景がうつっていた。今の場所で働き始めてからの帰り道、一度も顔を上げたことが無かったんだと気が付いた。少し体を動かしただけですぐに分かるくらい体が楽になるのを感じた。本当に軽くなって面白い。背筋は伸びるし、腰もすっと伸びるし、肩も良い感じに力が抜けていく。気持ちが良い。________________________________________


過去の自分が書いていたものを読んでいると変な心地がする。自分とは別の人が自分を操作しているような違和感。でも日々の集積こそ私なのだから恐れることはないよね、って喫茶店で紅茶を飲みながらまじないのように唱える。だいぶ冷えてきたのでここまで。

あっという間に季節が過ぎていく。

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