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【アーユルヴェーディックな暮らしのすゝめ】Vo.16ドーシャとは?

こんにちは。Hinakoです。

「ドーシャ」について、今回は自分なりの解釈を書いてみようと思います。
これまで様々なアーユルヴェーダの実践からなるアウトプットをしてきました。
そこであえて避けてきた形で紹介してこなかった「ドーシャ」。ついに触れてみようと思います。

カテゴライズでは収まらない「ドーシャ」


アーユルヴェーダと言えばドーシャ。
こんなイメージの多い現状に、私は疑問を抱きあえて避けてきました。
私たちはカテゴライズすることがとても好きです。○○なタイプ、○○な体質、○○な性格…etc
女性は特にその傾向があるのではと感じています。
もちろんカテゴライズすることで、わかりやすく自分を表現でき、理解することができるのでとても良いことだと思っています。

但し、ドーシャの場合はそのカテゴライズで決めきれない。自分は○○の体質、で終わらせられない深さがあります。
確かに、人それぞれ優勢なドーシャはあります。後ほど詳しく説明しますが、3つのドーシャの中で人によって優勢なドーシャは全く違う。
その中でも大事なのは、人によって割合が全く違い、その割合は十人十色ということです。
人の数だけドーシャの掛け合わせは違ってくるのです。

そしてさらに複雑なのは、ドーシャは常に変化するものということ。
ドーシャはサンスクリット語で「不調和」という意味でもあります。
人は常にその時の環境に影響され続けます。わかりやすい例だと、季節によって肌の乾燥や花粉症、寒さ暑さ等による身体の反応が変わってくることがありますよね。
ドーシャも常に変わりゆくもの。
なので、私は○○が優勢、という認識だけでは説明しきれない。
だからこそ、アーユルヴェーダ=ドーシャの方程式を壊したいなあと思っており、これまで手を付けてませんでした。

とはいっても、ヨガやアーユルヴェーダを学ぶ上でドーシャは切っても切り離せないもの。
むしろとても大切なキーワードであり、なくてはならない要素です。
そこで、私が今後ヨガとアーユルヴェーダをお伝えするうえで、生徒さんにわかりやすく伝えられるようにイラストがあればいいなあ。
と思い、小学校の頃からの友人にドーシャのイラスト化を依頼しました。

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出来上がったイラストがこちら。なんという素晴らしさ、かっこよさに私は驚きと使命感を感じました。
これはこの絵と共に、しっかりとアーユルヴェーダをお伝えしなくてはならない、と。
まだどのようにお伝えしていくかは考え中ですが、ひとまずそれぞれのドーシャについて、これから説明していこうと思います。

前置きが長くなりましたが(笑)
いよいよドーシャについて、私なりの解釈を説明させて頂きます。本日は概要について。ざっくりですが書いてみましょう。

ドーシャと5つの要素を掛け合わせてできたもの

ドーシャは正式名称は「トリ・ドーシャ」と言い、トリ=3という意味があります。
なので、ドーシャ自体は3つ種類があります。イラストもその3種類を表現するよう、それぞれ表現してもらいました。
その3つが出来上がるのに、さらみ5つの要素があります。
これをサンスクリット語で「パンチャマハムーダ」といい、パンチャ=5、マハムーダ=要素、つまり五大要素という意味。この宇宙に存在する万物は、全てこの五大元素から構成されているといわれているのです。
この5つは何かというと、

空、風、水、火、地

この5つから2つを掛け合わせてドーシャは表現されています。
組み合わせは以下の通り

ヴァータ=風×空
ピッタ=火×水
カファ=水×地

かなり相反する要素が組み合わさっていること、わかりますか?
なので、それぞれのドーシャには必ず良い面と悪い面が存在します。
表と裏、と言ってもいいかもしれませんね。このイラストは、うまくその点を組んで描いてくださいました。
この点を抜かして説明している人が多いなあ、と私は感じます。

ドーシャはバランスが大切

先述した通り、ドーシャは5つの要素が2つ組み合わさって成り立っています。
なので、絶妙なバランスを得て成り立っているのです。
それゆえ、それぞれの要素が欠けても増えても、アンバランスになり得ます。

一番わかりやすいのはピッタ。
ピッタは火の要素として知られていると思いますが、実は水の要素も持っています。
ということは水の要素が増えるとすぐに火が消えてしまう。
ピッタには燃えて活動力を上げる性質がありますが、一方繊細で脆いという性質でもあります。
火に水を捧ぐとすぐに消えてしまうということです。
この火×水の組み合わせを考えれば、腑に落ちる点でもありますよね。

このようにして各ドーシャごとに絶妙なバランスを得て成り立っています。
なので、どのドーシャが多ければよい、どのドーシャが優秀など優越は全くないのです。

ドーシャはあくまでも肉体の指標

そして意外と忘れられている点、ドーシャは”肉体”の指標ということです。
このドーシャ、一体どのように成り立ったのかというと、サーンキヤ哲学の二元論からきています。
簡単に説明すると、ヨガもアーユルヴェーダも常に「マインド=ボディ=スピリット」という3つの三角△のバランスを保つことが大切だと説いています。
そのボディの部分が、ドーシャ。これは肉体です。
マインドは心。チッタとも呼ばれ、思考や感情と言えばいいかもしれませんね。
そしてスピリット。これは「トリ・グナ」という3つの質「サットヴァ・ラジャス・タマス」の3つを指します。
この「トリ・グナ」の性質から、人の肉体であるドーシャバランスが決まり、肉体が構成されるのです。
つまり、ドーシャは、トリ・グナの後に構成される肉体。後付けの存在ということになります。

※余談ですが、バガヴァットギーターにはこのトリグナについて説明する証があります。しかしドーシャはありません。それだけトリグナは人間にとって大切なことなのです。

なので、意外と多いといわれていることは、ドーシャのバランスが整うような生活をしていても一向に良くならない症状がある。ということ。
これは実は肉体の問題ではなく、トリ・グナ=スピリット、精神的なことが原因とされることがあるのです。
その精神とは、今世だけで語れないとも言われており、前世から影響されていることもあるのです。

…と、少し難しい話になってしましましたが(笑)
要はドーシャはあくまで肉体の指標であり、この肉体をはいだ後に見えてくるスピリットの部分までは見えないということを理解いただければと思います。
とはいえ、スピリットは目にも見えませんし、なかなか理解できないもの。いきなり目を付けるにはハードルが高いので、まずは自分の肉体がどのようなバランスを保っているのかを見る指標として、大変良いものであります。
まずは自分の肉体の状態を知り、理解する。そのことが健康に繋がります。

ドーシャの概要はここまでとし、今後は詳しくそれぞれのドーシャを見ていこうと思います。
(個人的にこの記事を書いて、もう少し簡単に書けないかなあと反省点が生まれました。わからなかった方すみません。精進します)
それにしてもいいイラストを描いてくれたなあと、期待以上のイラストを生んでくれた友人には感謝しかありません。
是非彼女のイラストも見てみてくださいね。Instagramに作品上がっています。
イラスト作成のご依頼受け付けているようなので、SNS用アイコン・インテリア・名刺・ロゴ・お祝い用等様々な用途で作って頂けます!是非お見知りおきを!

今日はこの辺で。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

Om
Hinako

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