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ドクターズコスメと肌

今回はAquaAgeのアドバイザーであるマリポサビューティークリニック 院長 皮膚科専門医 医学博士 野田香菜先生に、AquaAge代表の包娜仁を交えて、狩野がオンラインでインタビューを行いました。(全6回の4回目)

マリポサビューティークリニック 院長 皮膚科専門医 医学博士


HADABONアプリ使用の感想


狩野:では、患者様からHADABONを使用しての感想などお聞かせいただけますか。

Dr野田:患者様ご自身がスマホでHADABONのアプリをインストールすることで、自宅で肌の測定結果を見ることができるので、好評ですね。
やはり皆さん自分で自分の肌の状態を知りたいですもんね。クリニックやコスメカウンターに行くほどではないけれども、自分の肌の状態を知りたい、というのは当然の要求だと思います。
患者様にとってはキメや水分量はわかると嬉しい指標のようですね。 

狩野:包さん、今後、糖化が画像解析でわかると嬉しいです(笑) 

包:画像解析で糖化がわかる技術開発ができたら、特許を取りたいです! 

狩野:お願いします!!

包:糖化すると肌の状態はどのように見えるのですか?

狩野:黄ぐすみ、肌のごわつきですね。

Dr野田:色ムラはとても大事なファクターです。黄色が多いと肌としては美しくないんです。
肌は黄色、赤、茶色のバランスですなんですよね。黄色と赤が突出していると、美しくないんです。

ドクターズコスメの認定機関はあるのか


狩野:ところで、ドクターズコスメというのは認定機関などがあるのでしょうか?それとも医師によって個人差があるのでしょうか。

Dr野田:認定機関はありません。化粧品メーカーと医師によって定義されています。
 
包:OEMメーカーがクリニックからの注文として、クリニックで販売するスキンケアを作ったという事例がよくあります。名目上はドクターズコスメですが、成分が一般のスキンケアと違いがない。と聞いたのですが、そうなると「ドクターズコスメ」って何なのでしょうか。
 
Dr野田:2つの方向があると思います。
一つはOEMメーカーが「クリニックで販売」というプレミアム感を高めるため、たくさん製造して販売するとプレミアム感、価値が下がってしまうからクリニックでしか売らない。だから、ドクターズコスメ。ということを謳っている。
もう一つは、成分の効果が強いため一般で販売すると肌への危険性がある。それを回避するために、クリニックで医師が診断しないと販売ができない。だからドクターズコスメとなっている。この2つですね。 
実はハイドロキノンやトレチノインが診察なしでオンラインで購入できるところもあるのですが、使用方法を守れない人が多いので、とても危険だと思っています。
 

レチノールとビニール肌


狩野:ドクターズコスメに配合されている成分についてお聞かせください。
レチノールは使い続けるとビニール肌になるという噂もありますがそのあたりの見解をお聞かせください。

Dr野田:ドクターズコスメが好きな人は濃度を高くしたがる傾向があります。チャンピオン気質なのかな?上を目指したい。目指さなきゃならない。と思い込む方が多いですね。
レチノールの濃度をステップアップできるドクターズコスメがあるのですが、レベルが一番低い「1」で十分な肌の患者様でもなぜか「4」を目指してしまうんです。「2」や「3」と濃度を上げて、肌に赤みや皮むけが出ているのにいつか「4」を使いたい。と思ってしまうんですよね。
濃度を上げなくても問題ないですよ。「1」で十分ですよ。とお伝えしてもそこにゴールがあると目指したくなってしまうみたいで、そこをうまくお伝えするのが難しいです。
 
狩野:レチノール配合のドクターズコスメで有名なブランドがありますが、1,2,3,4とレベルがありますよね。あれは単純に濃度が強い。という意味ですか?

Dr野田:そうです。濃度が強いということです。
 
狩野:濃度を濃くした先にはどのようなお客様が適応しているのかな?と思ったのですが。濃度を上げないと肌の変化が見られないから、もっともっと。と濃度を高くするのですか?

Dr野田:肌に変化がないときに濃度を上げるのは正しい使い方です。
本来メーカーとしては少しずつ濃度を強くして、肌の耐性ができてくるからあんまり赤く強い皮膚の皮むけがなくてもステップアップできる。というのがメーカーの意図だと思います。
あるドクターズコスメは高濃度のものを週に2回使うことで、取り入れよう。というコンセプトなのですが、それでも毎日使いたがる患者様がいらっしゃるんですよね。
綺麗になっているのに「物足りない」と感じて。もっと強いものを取り入れる方は実際にいらっしゃいますが、私は止めます。「今肌をきれいにするためにやっているのに、毎日赤かったり、皮むけしたら意味がないですよ。」と。

狩野:ビニール肌とはどのような肌のことをいいますか。

Dr野田:角質層がペラペラに薄くなっている状態です。
本来角質層はある程度の厚みが必要になります。ターンオーバーさせ過ぎてキメがなくなるのがビニール肌ですね。レチノール単体だとビニール肌にはならないと思いますね。プラス光治療などを組み合わせると、そのような肌になる傾向があるかなと。光治療毎月行って、強いレチノール配合のスキンケアをしようすると角質層はペラペラになってしまいますよね。 
キメのない肌は肌状態が敏感になるだけではなく、メイクのノリも悪くなってしまいますよね。
宇宙人感が出ますよね。(笑)美容って難しいですよね。
毎日見慣れてくると感覚がおかしくなるから、客観的な視点はとても大切になります。あなたのその肌は今綺麗じゃないですよ。とみてくれる人は必要になりますよね。
 
狩野:SNSで「高濃度のレチノール配合●●を使いました!」と写真を上げている人がいますが、だいたいその方々の肌はテラテラ、ペカーっとなっている肌に見えるので、これが美の正解なのかな?って戸惑うことがあります。 

Dr野田:ビタミンC、ナイアシンアミドといった、他の成分も併用する方がいいですよね。やっぱりそこに山があると登りたくなってしまうんでしょうね。自分の中に美の基準がない人はSNSの写真などに惑わされて引っ張られてしまいますよね。美しい肌の概念を考えたことがない人は少し間違った方向に向かってしまうのでは?と思ってしまいますね。でも自分を客観的に見るって難しいですよね。

まとめ

・自分の肌を状態をHADABONで常に把握できる。
・ドクターズコスメに認定機関などはないが、クリニック専売であることと、成分の効果が強いため安全に使用してもらうためにクリニックで医師の診断が必要という二点がドクターズコスメといえる。
・自分の中に美の基準がないと、もっともっととなってしまうので、客観的な目線が必要。

AquaAgeが提供している【HADABON】は無料で簡単に自分の肌タイプや気になるシミ、シワなどのことを知ることができるアプリです。
自分にはどんなケアが必要なのかを可視化できるので
ぜひみなさまの毎日のスキンケアのサポート役として取り入れてみてください。

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