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人種による肌質の違い

こんにちは、AquaAgeの狩野です。
以前、男女の性差による肌の違いについてお話しました。
性別が違うだけでスキンケアを行うにあたり、意識したい点も違ってきます。
(よろしければ【性差による肌の違い】も併せてお読みください。)

では性別が同じだから、人種は関係ないのか?というと、DNAが違うので肌の色の違いはもちろんのこと、気候、生活習慣が違うので肌質にも違いがあります。
今回は人種による肌質の違いについてお話します。
(人種は多くありますが、今回はモンゴロイドである日本人と韓国人、肌の色が明るいコーカソイド、肌の色が暗いネグロイドに話しは絞ります。)

左からネグロイド・コーカソイド・モンゴロイド

日本人の肌質とスキンケア

日本人の肌質
他の人種から比べるとキメが細かく、表皮が薄く、真皮に厚みがありハリ・弾力があります。
コーカソイドより皮脂量が20%程多いため、肌が乾燥しにくいという特徴があります。
ただ、角質層がコーカソイドの2/3程の薄さしかないため、季節などの変化によって肌がデリケートになりやすいという特徴もあります。

例えば、欧米などの地域ではエイジングケアの一つとしてピーリングはポピュラーですが、日本ではピーリングの歴史が浅いことや日本人の薄い角質層にはあまり向いていないという理由もあり欧米ほどではありません。
もちろん日本でも人気のピーリング化粧品はありますが、欧米と比較するとかなり濃度が低いピーリング化粧品が多いです。

肌の環境面
海に囲まれ水資源の豊かな島国で、生活インフラが整っており生活用水も肌に優しい軟水です。
皮脂量が多いので肌に汚れもつきやすく、毛穴汚れも目立つため水を使って洗顔をする。そして、水をベースにした化粧水の種類が豊富で、お風呂が大好きという国民性も島国日本という環境ならではといえます。
みなさんも、初めてスキンケアを買ったアイテムは「化粧水」という方も多いのではないでしょうか。

スキンケア
水資源が豊かであることや、他の人種に比べて肌の油分が若干多いため、朝晩洗顔料を使った洗顔をし、油分の多い乳液やクリームよりも瑞々しい感触の化粧水や美容液に重点を置いており、ブライトニング意識も高いので紫外線対策も意識したスキンケアをしている傾向があります。

韓国人の肌質

韓国人の肌質
美容大国の韓国は日本と同じモンゴロイドなので、基本的な肌質は似ています。

肌の環境面
韓国は新潟とほど同じ緯度にあるので日照時間が短く、幼い時から日焼け止めを塗布する習慣があるので、肌の色が暗めの方が少ないとも言われています。
日本と比較すると雨が多いので真夏でも紫外線のダメージを抑えられ、日本人と比較すると、角質層の水分保持能力が長けています。
水質としては硬水の地域が多いです。硬水はミネラルが多く肌のバリア機能を弱めるので肌は乾燥しやすいという特徴もあります。
私見ですが、日本人よりも韓国人は肌の色むらが少なく、肌に厚みがあるように思われます。

スキンケア
日本同様に日常のスキンケア意識が高く、紫外線対策もしっかり行っている傾向があります。ただ、日本以上に美容クリニックへの通院が一般的なので、日常的にメンテナンスしているという点は同じモンゴロイドでも違いがあるといえます。

コーカソイドとネグロイドの肌質

コーカソイドの肌質

モンゴロイドと比較すると明るい肌のトーンで、表皮はモンゴロイドと比較すると厚みがありキメが荒く、真皮は薄いです。メラニン色素が少ないため、紫外線ダメージの影響を受けやすく、モンゴロイドやネグロイドよりも皮膚がんリスクが高いという特徴もあります。

ネグロイドの肌質

コーカソイドやモンゴロイドと比較すると暗い肌のトーンで、モンゴロイドと共通して、表皮が薄いのでキメが細かく、真皮に厚みがあります。メラニン色素が多いので、モンゴロイドやコーカソイドと比較すると紫外線に対するダメージには強いです。DNAとして高温多湿に適した肌質なので、欧米諸国に暮らしているネグロイドは一年中乾燥しやすいと特徴があります。

肌の環境面
欧米は日本に比べて、湿度が低く、水は硬水です。
コーカソイドは、日焼けは肌に良くないことはわかってはいるけれど、日焼けした肌はカッコいい。という考えを持っている傾向があり、積極的にビーチで日焼けをする方が多いです。
ですので、肌のダメージを受けることが多いです。

スキンケア
コーカソイドもネグロイドも共通して、
肌質や水質の影響もあり、洗顔をするよりも、拭き取り化粧水(トナー)を使用し、化粧水よりも油分がしっかり補える乳液やクリームに重点を置いてスキンケアをする傾向があります。

同性でも人種が変われば、DNAも違い、置かれている環境もスキンケアに対する考え方も様々です。

まとめ

・人種によって肌質の違いはある。
・肌質や肌の環境によってスキンケア方法に違いがある。


参考文献
Francis Kompaore, Hiroshi Tsuruta(1993) In vivo differences between Asian, Black and White in the stratum corneum barrier function International Archives of Occupational and Environmental Health January 1993, Volume 65, Supplement 1, pp S223–S22
日本生理人類学会誌Vol11,No2, 2006年5月
研究報告20代・日韓女性の皮膚の水分量の気候変動について 李吉英、島上和則

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