妙齢のひとりごと(大人のコスメ日記 まえがき)

中学、高校生くらいまではニキビができた際に医薬品を購入し患部にヌリヌリしていたくらいで、コスメにふれることのない昭和の時代の青春時代を過ごしていた。多分私だけではなくその頃の中高生は化粧するどころか、日焼け止めすらつけていなかったのではないだろうか。

高校時代

高校生のころ「リップクリーム」が唯一のメイクだった。リップクリームと言っても色のつかない薬用リップや艶出しリップ。学生手帳に化粧はダメと書いてあったと思うが、化粧の定義までは定められてなかったため結局のところは生活指導の先生のひとことで決まる。

その日、唇がつやつやしているのを生活指導の先生にチェックされ、「バッグを開けてみろ」と言われ、色のつかないリップ(艶出しリップ)を持ち歩いていることがバレてしまった。

先生:その「リップ口紅」は何だ。
私 :「リップ口紅」ではありません。「リップクリーム」です。

先生:その言い訳はなんだー
私 :唇が荒れるので持ってました・・・・

と延々とクラスの中で説教され、その後は全校生徒に向け抜き打ちで持ち物検査が行われた。今となれば艶出しであっても化粧には変わりないと理解するが、あのころは反省の色もなく公開処刑をされたことに苛立ちを感じていたことを覚えてる。

「化粧は高校を卒業してから解禁しなさい」

高校卒業時に大手化粧品メーカーからメイク講習会開催のお知らせが来てサンプルがもらえるなんていうものに友達と参加した記憶がある。イマドキの高校生はとっくにメイク解禁しているだろうし、ネットや雑誌などでもそういう情報がたくさんあり、メイク講習会などは今は開催されているのだろうか。

大学時代

大学生になり、ようやくお化粧解禁したはずが不思議と記憶がない。たぶん普通に化粧をしていたような気がするが、今のようにプチプラの化粧品も出回っていなかった(と思う)から敷居が高かった気がする。女子率が十分の一というくらい少なく女子力があがると思いきや、逆に女子が少ないことで「女子という自覚」がなかった。女子が少ない大学には合コンのお誘いがなく、そんなわけで(どんなわけで)おしゃれにもさほど興味がないまま大学時代を終えてしまった。

新入社員時代〜数年

私が就職したのはバブル終焉期。そのバブルの時代を大学生として過ごしていた他の同期たちはみんなおしゃれだった。女子力の低い私がきちんとメイクデビューしたのはここからである。その当時の写真は残っていないが、化粧水・乳液・日焼け止めつけて、ファンデーションを塗りたくり、当時流行っていたディオールのローズピンク色の口紅を塗っていた。今の時代ローズピンクの口紅は流行っていないが、当時は誰もがローズピンクの口紅を塗りイブサンローランやディオールの口紅はみんな化粧ポーチの中に入っていた。スキンケアとファンデーションは資生堂やコーセーといった日本製を使うことが多かったが、口紅はほぼ外国製だった。あのころは何かというとすぐ海外旅行にいく友達が多く、そのお土産としてお願いしやすかったからである。(私はあまり海外旅行にはいかなかった)

30代以降

30代くらいまでは「肌」に関して無頓着だった。乾燥に悩むこともなく、むしろニキビなどの吹き出物が出ることが多かったのでスキンケアは「さっぱり系」のものを好むことが多かった。ただ40歳を過ぎたときにそれが原因なのか、シワ、たるみ、ほうれい線、毛穴の広がりなどが目立つようになり、しかも乾燥するようになった。「アンチエイジング」という言葉を信じ、比較的安いものから試していった。最近ではありがたいことに40代以上向けの美容雑誌が豊富で「美ST」などをよく参考にしている。雑誌に掲載されているものはきっといいのかもしれない。使ってみたいものはたくさんあるが、あまりお金をかけるわけにもいかないのが問題。

また、ビフォーアフターを見て「おーーー」と思うものを試してみることがある。もしかすると画像修正されたものかもしれないと思いながらも「もしかして」と期待する。

「アンチエイジング」を気にするがために化粧品だけではなく、リファなどのマッサージ器具やEMSなどまで手を出すが、基本的に3日坊主なため購入しただけで部屋の一部を占領している状態。この記事をせっかく書いたので今日は使ってみようと思う。

化粧とはなんだろうと思うが、結局のところは自己満足である(私の場合)。いつまでも美しくいたいと思う気持ちを持ち続けることはこの先、生きる楽しみである。

もちろん外見だけではないことはわかっている。けれど外見を整えることは身だしなみを整えることでもあり、心のありかたまで変わるもの。この先は凛として生きていきたい。まあ、その前に適度な運動をして体を引き締めないといけない。美容のためでもあり健康のためでもあるが口ばかりで実行できていない。

さてここまでは、コスメ日記のまえがき。40代以降の大人のコスメ日記が需要あるかどうかはわからないがひとりごととして残していこうと思う。

まいたけさんの企画に参加しました。