マガジンのカバー画像

大人の人生観・恋愛観・結婚感

65
若い頃には感じなかった人生観や価値観などを語ったもの。
運営しているクリエイター

2020年1月の記事一覧

二位の世界からみた景色

だいぶ前だったが、立憲民主党の蓮舫議員の「二位じゃダメなんでしょうか」という発言が話題になった。この言葉だけを取ってみると反論はあると思うが、当時、事業仕分けの際に次世代スーパーコンピュータに対する議論の中で処理スピードだけを求める必要はないのではという思いから出てきた言葉だったと記憶する。 私自身はこの発言に対して正直「ダメじゃない」と思っていた。二位だったら十分に合格点だし、頑張った結果二位だったら何が問題あるのだろうと。 自分に甘いと言われるのはそんなところだと思う

大丈夫

大丈夫という言葉を何度あなたに使っただろう。ねえ知ってた?。大丈夫じゃないという言葉を飲み込んでいたということ。 例えさびしさや不安を伝えても無駄なことを知っている。あなたは一本しかないロープをさりげなく私の目に入らないようにこっそりと隠す。だから手を伸ばしたとしてもつかまることはできない。 あのひとのものだから。 いつか大丈夫と思える日がくるのだろうか。そして飲み込まなくてもいい日がくるのだろうか。そばにいる限りその日は訪れないのかもしれない。 なんか疲れちゃった。

愛する理由なんてわからない

人々が思いの方向に歩き真っ直ぐに進むことができない。人の波に流されながら歩く。どうしてこんなに若者の心を掴む街なのだろうか。私にはこの街の魅力がわからない。けれどなぜかこの街に吸い込まれる。金曜日の夜だからだろうか、若者だけでなくそれなりの年齢の人も集まっている。この街はきっと何か解放できる街なのかもしれない。 スクランブル交差点近くの喫煙所で待ち合わせをする。最近ではタバコが吸える場所が少なくなったからか人口密度が高い。足下を見ると吸殻がたくさん落ちており、よくこんなに汚

もうスマホを握りしめない

源氏物語に関する書籍を読んだ。酒井順子さんの「源氏姉妹」という作品。タイトルだけ見ると源氏の姉妹とはどんな話なんだろうと思ってしまうが「同じ男性と愛し合った女性」のほうの意味合いの姉妹。タイトルも「げんじしすたあず」と読ませるあたり実はヤバい本なのではと思った。源氏への思いや嫉妬そして「いたすこと」に対して赤裸々に書かれ、古典文学という概念をかなり外れていることから間違いなく賛否あるだろうと思う。個人的には面白く読んだ。 この何年かは年が変わるごとに何らかで源氏物語にふれて

新年をむかえて

気がついたら2020年。昨日は紅白歌合戦を見て推しの歌手や審査員が映る度にtwitterで大騒ぎした。冷静で通っている私でも興奮するものだなと思った。そんな大晦日を過ごしながらもあまり新年が来たという感じがしないけれど、朝起きて会社に行かなくていいんだという安堵はいつもと違う朝なんだということを実感した。そしていつもの朝の情報番組でなくお正月番組が放映されていたことはやはり新年なんだと改めて思う。 朝はというかブランチはいつもの小さな食パン、夕飯は外で食べた。おせち料理を食