見出し画像

リラックスしている状態とは?

リラックスしている状態というのがなんなのか?一体どんな状態なのか?

陥りやすいのは、脱力との勘違い。

俳優の中では脱力しているのがリラックスと勘違いされている方をチラホラ見かけます。ハリウッドからの流れのメソッドにもリラクゼーションはあるんですが、その時に体をどんどん緩めていくと軟体動物みたいになるんですが、そのでろ〜んとした状態をゴールだと思ってしまうところがあるようです。正確には思ってしまった流れがあったようです。(過去形)今は、認識が変わってきていますが、果たしてじゃあ何がリラックスしてるいる状態なのか?という答えは出ていないような気がします。気分が軽くてうまく行く感じ。くらいな大まかな感覚のみで、気分は変化するので左右されて再現が難しい状態。

それぞれにつかむ感覚ではあると思いますが、あえて方向性だけ明確にすると。。

「いつでも応じられる待機状態」

エナジェティックオステオパシーの教科書から抜粋すると、『いつでも応じられる待機状態』何に応じられる状態かというと、インスピレーションや直感においてもたらされる衝動。人生の流れ。閃きのような形でも捉えられているかと思います。

仏教においては『待つ』『機』に応じられら状態。

いつでも、動ける状態。リーリーリー…な状態。

スタニスラフスキーシステムにおいては『創造的自己感覚』状態

システムにおいて、俳優が自分という楽器を最大限響かせるために必要なトレーニングがいくつか明記されています。そして、そのトレーニングは全て、この『創造的自己感覚』にいつでも自分を調律できる為。この感覚に入ると、誰とも分け隔てなく友達になれるような、いつでもワクワクして何かが起こりそうと期待している子供のような感覚になります。

近年まで、システムでは、リラックス状態とは?という問いにはっきりした答えがなかなか聞かれていませんでした。が、つい最近、明言されてきたのは、「体の自然の流れが滞りなく流れている状態」。

オステオパシーなどではこの状態に近いものが、ミッドラインが通っている状態かと思います。エネルギーが満遍なく流れている感覚。私の体感だと、全体の細胞が息づき、調和が取れ全体的にふわっとした軽さがあります。心身ともに穏やかで今までなら気になっていたことが流せるようなゆとりも出ます。人と接するのも穏やかでにこやか。何かやってみようという気持ちも不思議と出てきたりします。

自分が思うより、普段の体は緊張している。

人間の体は普通リラックスしていても80%〜90%は緊張していると聞いたことがありました。そんなまさか。と思っていましたが、重力に対して姿勢を保持するだけでも様々な筋肉が緊張し、神経の微調整を受けて随時揺らいでいます。思った以上に体は無意識のレベルで緊張しているのです。ましてや、歪みのある場合、意識レベルでは効率よく動きに対して筋肉を動かせず疲れが耐久性や持久性が落ちてしまうのに加え、無意識に姿勢コントロールにエネルギーは費やされるので体の機能自体が新しい動きを取り入れる余裕がなくなり、何だか疲れる。やる気がしない。新しいことが億劫…ということに意外と多くの人が陥っているのです。

何故自分のベスト状態を感じにくいか?ホメオスタシーの罠。

体は生命保存のために、どんなに苦痛があっても、辛さを麻痺させ、その状態に慣れさせることで生き延びさせようとする機能(ホメオスタシー)があります。

『住めば都』なんです。良い意味でも悪い意味でも。身体においては、コンフォートゾーン(快適な場所)をどうにか体がつくろうとしてくれます。そこから動けない場合はいい意味で「住めば都」でも、さらにパフォーマンスや自分を変えていきたい時にはちょっと苦い危険な意味での「住めば都」コンフォートゾーンにいることは、問題があったとしても疑問を感じなくさせ、更に良い状態があることに気付きにくくしてしまいます。

今、聞かれれば何となく疲れるけど、問題なく生きてます…動けてますが…。。。その方にとっては問題なく動けているように見えても専門家が見れば歪みや腕の上がりにくさが見つかるのは日常茶飯事。続けて使っていると怪我や症状にもつながりかねません。高齢の方の体を見ていると、大きな怪我や歪みは突然現れたものではなく、若い時からのちょっとした痛みの回避からの筋肉や神経レベルでのノッキングや体の使い方の癖、精神的な考え方の癖、未消化の感情の長年の積み重ねの結果ということが明らかに見えてきます。

微細な体の状態を調律できれば、今のコンディションが上がるばかりでなく、長く健康でもいられるのです。

今が違和感がないからといってリラックス状態か?ベストなコンディションか?といえば、さらにその先はある。未だに知らない心地よさ、快適さ、軽さ、動ける体の可能性はまだまだあるのです。

自分を最大限に生かし切る。探究の道はたくさんありそうです。

どんな人の体でも伸びしろ満載^_^かと思います。

https://hinatsusession.amebaownd.com/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?