Hinatsu

俳優、セラピスト。『自分自身であること』『自分らしく生きること』をスタニスラフスキーシステム、オステオパシー、STR、エソテリックヒーリング…で探究、サポートしています。

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最近の記事

レオニード.アニシモフ氏の講演会

本日12月17日、14時から両国シアターΧにて 師匠レオニード・アニシモフ氏の講演があります。 あらゆる芸術、スポーツを志す方、生きる熱を求める方へ。ぜひ。 シアターX企画 あらゆる芸術の根幹にある「詩」を知り、「詩」を考える。 第19回【スタニスフスキーシステム#スタニスフスキーシステム theaterx.jp/23/231217-2312…

    • 能楽堂アンティゴネー役作り②手放す

      どうやって大きなエネルギーを生むか? これが課せられたお題でございました。 自分以外のものにいかにやってもらうか? 自分以外の何にやってもらうんだよ?みたいな話ですが、俳優にもZONEみたいなのがあって、私の今回はZONEよりももっと手前の、知性を手放す。コントロールを手放す。くらいなことなんですが… 手放すと予想外のことが起こったりします。 逆に手放さないで自分のマインドでやってる時は、はっきり言って面白くないです。全てが想定内、あざとかったり、考えすぎだったり、

      • 能楽堂アンティゴネー公演。役作りのまとめ①

        能楽堂に入って、表現方法が全く変わった。 演出家から提案されていたのは、自分に等身大の自然な演技。家族劇にするとのことでした。 が、 能楽堂に入ってすぐ、「はっきりと話せ、もっと大きく、前に飛ばせ!ここは、ギリシャと同じ野外劇場だと思え!」 。。。 ということで、表現方法は家族劇から野外劇に…今までの自然な感情みたいなものは全くの不要。それが出るとエモーション!(翻訳:方向性があなたは違ってます)とダメ出しが飛ぶ。 さらには、稽古場で付け加えられた、イスメネについ

        • アンティゴネー能楽堂公演。役作り

          日々、色んなことが起こる。 その色んなことから、何を受け取るか。 受け取り方次第で、役の種にもなり…とここまで書いて、いよいよ、稽古突入。 想定外 予想は大きく裏切られ、今まで準備していた内面の作業はことごとく的を外した。。。 そして、前もって伝えられていた演技スタイル{作品のテーマを1番伝えることができるスタイルを全員で統一させます)が、真逆と言っていいほど変わり… お前の予想可能な頭で作り上げたものなど、邪魔になるばかり。捨ててしまえ!とのゼウスの声が聞こえま

          アンティゴネー能楽堂公演。役作り⑦

          リハーサルまであと3日。 能楽堂で響く声。 能楽堂での声は独特だ。 現代の日常感覚で話していても待ったく響かない。かといって、声を大きく張っても耳障りな声になるだけで「NO!!!!」という演出家からのダメ出しがはいる。 おそらく、リラックスしていながら太く響く声出ないと、客席にいてはっきりと聞こえない。 そして、日常的な早く話してもウニャウニャウニャと繋がって聞こえて聞き分けられない。 能や狂言のような、粒だてて、低音を響かせるのは、能楽堂といえ空間がそうさせたので

          アンティゴネー能楽堂公演。役作り⑦

          『アンティゴネー』イスメネの役作り⑥

          『アンティゴネー』梅若能楽堂公演2023年12月2日 決めると入ってくる。流れが生まれる。作品作りには、ある集中した時間、集中の濃度が必要だ。その濃度から種が生まれて発芽して役や作品が生まれていく。それがないと何も始まらない。 決めて、意識をそこに向け出す。 エネルギーが濃縮されていく。 何かを引き寄せながら、流れができてくる。 少しずつ、ヒントがやってくる。朝起きがけにイスメネの置かれた状況が浮かんだり、立ち姿勢についてもこれ良いかも。というものがたまたま見たInst

          『アンティゴネー』イスメネの役作り⑥

          「アンティゴネー」イスメネの役作り⑤

          本日は、まとまった時間が取れて、施術で学んだことを活かすべく自分の体を自分で調整。 私の体の難点。 私は先天性股関節症の為か、背骨の湾曲が人と逆だった。そして小さな頃から猫背。 俳優をはじめて、それを治したいと無理に伸ばして、滑り症になった。 横から見ると顎が上がって腰が落ちている。骨盤はゴロンと後傾。体型的にはばーちゃん役が適役。 以前から仙骨が入らないのよね。と発声のトレーニングで言われ続けていたところが気になっていた。 先日、横隔膜と腸腰筋の解剖を学んだとき。

          「アンティゴネー」イスメネの役作り⑤

          「アンティゴネー」イスメネの役作り④

          日常と舞台の垣根をなくす 今まで、舞台の上でのみインスピレーションが来て舞台の上でのみ創造が起こって…舞台上が全てだ。と思ってきたけれど、それだとうまくいかない。 良い作品をつくる為に。と生活全部を注ぎ込んできた数十何があった。けれども、そうなればなるほど、実生活はおろそかになっていく。忙しさにスカスカ、ガサガサ。こんな人間で何が芸術やねん。本末転倒だなぁと感じていた。 舞台上だけでなんだか素敵な人間を現そうなんて事も、そもそもハリボテ的な考えで見る人を騙している感がある

          「アンティゴネー」イスメネの役作り④

          「アンティゴネー」イスメネの役作り③

          自分のためのメモ。日々書き換えあり。 リハーサル開始まであと、9日。 本番まであと18日。 トレーニングメニュー まとまった時間を割くことができないので、日常の中に必要な要素を取り入れていく。 ◯朝起きてから。 ◯家から駅までの道のり。 ◯行きの電車の中。 ◯仕事中など日常の中で。 ◯帰りの電車の中。 ◯夜の1時間。 ◯布団に入ってから。 舞台に立つまでの状態に必要な要素。 存在として居て、着火準備オッケーガソリン満タン、いつでもGO。の状態に12月2日の14時まで

          「アンティゴネー」イスメネの役作り③

          「アンティゴネー」イスメネの役作り②

          ほぼ自分へのメモです。 リハーサル開始まであと10日。 本番まであと19日。 私の現状(ざっくり) ①体 この1年、特に何も動いていない。仕事の施術はとても静かな状態でやっているので、体は動けないし、動かない。静かだけど、筋力的な軸がない。体幹、下肢の不安定さ。 ②声 コロナ以降、マスクを使用していたこともあってことさら、口腔スペースが狭くなり咽頭がずり落ちている。普通に話していて喉が痛くなったのに驚いた。頬筋なども落ち気味。 ここ数ヶ月、喉がちょっとしたことで痛くな

          「アンティゴネー」イスメネの役作り②

          「アンティゴネー」イスメネの役作り

          能楽堂で2023年12月2日梅若能楽堂で「アンティゴネー」の公演がある。 今回、演出家がもうけたリハーサルは、3時間を三日間。能楽堂でのリハーサルが二日間。。。 2度目の再演とはいえ、恐ろしい限り…恐ろしさに慄いているうちに後2週間になり、これはほんとにいよいよやらなあかん。と、毎日の役作りを書き記していくことにした。 アプローチの3つの方向性 ①身体 ②声 ③イスメネの状態への確信 役作りと言っても、スタニスラフスキーシステムでは、何かを固定するということは「死」と

          「アンティゴネー」イスメネの役作り

          からだに要素を入れる

          今日は井の頭公園でカラノミの稽古! カラノミっていうのは、めっちゃおもしろい表現活動しようよ。と立ち上がったチーム。これから、徐々に現れていきます。 今日は、天気がいいので井の頭公園でまずは氣功から。中周天。陰と陽のエネルギーを体に巡らせていく。 体が軽くなっていく。 ついで、動きながら天地水火のエレメントを体に入れていく。 この手足を動かせて体に入れていく。っていうのがとても貴重。 役者なんかは、抽象的なセリフなんかは体に落とすのが難しく頭でっかちになってしまい

          からだに要素を入れる

          「検察官・能楽堂公演」能楽堂の魔物。

          本当に、無事によく終了しましたね。という感じでした。いつにもまして… 能楽堂に入ったのは、本番二日前。下北沢の劇場とは、全く響きが違う。下北沢でまかり通ったことが悉く通らない。二日前にして、全てが変わった。 音楽は、ダブル裏の俳優で楽隊が組まれ、音楽家の方とテーマ曲まで作っていたのに、楽隊は解散。下北沢でハマっていた楽器の響きが能楽堂では音がありすぎるように聞こえる。たった2人に編成し直してシンプルに即興的にいろんな音を入れるスタイルに。 いつも作品や作家の個性に合わせ

          「検察官・能楽堂公演」能楽堂の魔物。

          筋トレ講座

          「すどう式筋トレ講座」 色々な筋トレをやるのかと思いきや、筋トレの原理原則から。神経学的な話や筋の特性をわかりやすいシンプルな言葉とともに筋トレを体験していく。 自分で自分のものにできるようにという目的。 そういう悩みには、これをやったら良い。というような画一的なものではなく、原理原則がわかっていれば、それを基に自分で何のために何が必要で、じゃあ、どうしたら良いのか?と考えを巡らせられる。 原理原則を小学校で学ぶような物理法則に置き換えて説明。「あ〜、なるほど」という声

          筋トレ講座

          「気持ちでなんとなく取り組んだ」を「体の調整」でヒット率を確実に上げていく。

          「検察官」の稽古が10月から開始。俳優がよくやる、「気持ちでなんとなく役を作る」「心意気で面白いことやってしまえ」ということろだと、ヒット率が低い。何故か面白くなってしまった時もあれば、うまくいかなかった時も出る。日常で辛いことがあった日は気持ちもなかなか上がらずその日の稽古は残念。穴があったら入りたい。的な感じになってしまう。芝居に限らず、日常でも気分に左右されず安定したパフォーマンスを上げるのは難しいところです。 自分に自分で火がつけられるようになる。いつでも、自分の内

          「気持ちでなんとなく取り組んだ」を「体の調整」でヒット率を確実に上げていく。

          リラックスしている状態とは?

          リラックスしている状態というのがなんなのか?一体どんな状態なのか? 陥りやすいのは、脱力との勘違い。俳優の中では脱力しているのがリラックスと勘違いされている方をチラホラ見かけます。ハリウッドからの流れのメソッドにもリラクゼーションはあるんですが、その時に体をどんどん緩めていくと軟体動物みたいになるんですが、そのでろ〜んとした状態をゴールだと思ってしまうところがあるようです。正確には思ってしまった流れがあったようです。(過去形)今は、認識が変わってきていますが、果たしてじゃあ

          リラックスしている状態とは?