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とんでもない大金持ちが輩出出来ない日本の社会について思うこと3つ

 こんなこと書いたら、炎上しちゃうかなあ・・・でもね、日本人としてちゃんと理解しておいた方がいいと思うので、書いてみようと思いました。

 ジャカルタでホテルのスタッフにフリーマーケットにつ入れて行ってもらいました。ジャカルタの街並みを見ると、高層ビルももちろんたくさんあるのですが、大阪で言えば昔の帝塚山の様な区画の巨大な一軒家がたくさんありました。ホテルのスタッフが教えてくれました。ここには大金持ちがお手伝いさんや執事を20人くらい雇って生活しているんだよって。今は、多くはインド人だって。
 日本は昔アメリカからウサギ小屋で揶揄されましたが、家が小さいし、お手伝いさんが20人もいるようなお家は絶滅危惧種ですよね。

 日本の円が弱いことは数字で十分理解しているつもりだったけれど、海外に行ってみて本当に実感した。みんな頑張って発展している間に、日本は足踏みして貧乏な国になってしまったんだ・・・
 ハワイでも入国拒否されたり、オーストラリアのワーホリもみんな殺到して、働かせてももらえないケースが増えているとか。

 アメリカのGAFAが世界を牛耳っている。テスラのイーロンマスクとか、絶対日本では活躍できなかったようなパーソナリティ。ホリエモンは刑務所に入ったし・・・

 3つ考えてみました。

1.突出した才能がお金を生み、企業として雇用を生み、税金を払うから、経済が回り、結果的に国民は豊かになれる。この当たり前の理屈を日本の学校は教えない。
  日本は出る杭を打つ文化。きっとロシアより、もしかしたら北朝鮮より社会主義かもしれない。ホリエモンはベーシックインカムにすればいいとよく言っているけれど、その心は、きっと、出る杭を打って足を引っ張るくらいなら、お金を差し上げて、安心して暮らしていただいて、お金を生む人には伸び伸びやってもらうのがいいということだと思います。

2.才能のある人を支援する文化が廃れ、極端なまでの平等主義になってしまい、本来伸びる人の才能が埋もれやすくなった。
  私の祖父は、4人兄弟で実家がお寺だったそうですが、お勉強がよくできたそうで、村を上げて、兄弟には学問をさせて、お寺の実家は別の方が継がれたようです。私の父は、そちらの実家にも祖父の法事に節目節目に訪問していました。そんなおおらかさは父の人徳もありますが、社会がそうだったんだろうと思います。
  今、なかなかできませんよね。みんな余裕がないから。

3.中途半端な欧米文化が日本の良さをなくしてしまった。
  例えば、褒めて育てた方がいいという考え方は、ダメだったらすぐに首を切られるという厳しさがある土壌だから成り立つ教育ですよね。
  日本は古来、上に立つ人たちは父親の様な存在で接してきた。会社は大家族の様な組織だった。たいてい上に立つ人は突出してえらかった(←全部ではないだろうけれど・・)。みんなでその人を盛り立てようという文化があり、そういう全体を引っ張てくれるような人の足を引っ張るという発想もなく、できる組織じゃなかった。
  器の大きな人は、個性の強い人も全部操って、集団の力にして伸びていけた。今は厳しいですよね。癖のある嫌われ者をかばったら、自分が足元をすくわれる。

 オリンピックの出場辞退。状況はどうだったのかはわからない。もしかしたらご本人のストレスが限界だったかもしれない。断定的なことを言うのは現に慎むべきと思うのだけれど・・・
 それでもね、もしかしたらメダルをとれたかもしれないような才能の持ち主だった。おおらかな時代であれば、器の大きな方の鶴の一声で、どうにかなっていただろうと思う。選手もその時の失敗を後から苦い経験として心に留めて、後輩たちの育成にも頑張ってくれたかもしれない。

 ルールは大事というのはその通りだと思う。けれども特別扱いは許せない!という議論はなんとなく違和感がある。
 オリンピックに出れるような人は、もともと才能もあるだろうけれど、そこからさらに血のにじむような、素人の想像もつかないような努力をして、たくさんの大会のプレッシャーに耐えて、やっとオリンピックに出る。これは、もう特別以外の何物でもない。
 素人に法令遵守とか、空気を読めとか、言うのと同列じゃない。彼女と同じだけの努力をした人がどれだけ世の中に存在するでしょうか?
 ここで女子体操、メダルが取れたら、次の世代で頑張っている子たちにどれだけ励みになるか。日本に勇気をくれるか。
 私たちが少々お仕事頑張ったところで、オリンピック選手がくれる感動や勇気なんかと比べ物にならない。

 特別な人を大事に育て、力を発揮させられるように場を作る。
 日本はそんなことが、犯罪レベルに下手だと思います。
 だから今の日本の様な状況になっている。

 こういうことを繰り返していて、どんどん本来入ってくるお金も外に出て行ってしまっているはずです。

 ロボット掃除機ルンバの開発よりずっと前に、日本人がアイデアを持っていたというお話を聞いたことがあります。
 日本には仏壇にろうそくを立てる文化があるから、仏壇にぶつかって、火事になったらどう責任をとるんだという議論で封印されたそうです。
 そのアイデアを潰した逸失利益を考えたら、独裁国家ならもう死刑ものですよね。
 何もしないことに対する罰はない。何かチャレンジして失敗すれば罰せられる。こういうのをいい加減にやめないと、若者に誇れるような日本の未来は見えてこないような気がしてなりません。
 

  

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