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温暖化対策に今こそ向き合わないと数年以内に実家が毎年沈むかもしれない話。

こんにちは。ひなこです。

IPCCの最新の報告書が出ましたね。2050年までに世界の平均気温が1.5度上昇するだろうと予測されていたけど、最新ではなんと10年も早まって、2040年までに1.5度上昇するかもしれないそうです。このまま行くとね。

気温が上昇すると、海面から蒸発する水蒸気の量も増え、雨を降らす雲もより多くできる訳で、雨の量は増えます。
ここ数年で、「普通にやばくない?」と思うレベルの豪雨が全国でたくさん起こっていますが、温暖化が進むと、その頻度がおそらくめっちゃ上がるんですよね。
豪雨災害、土砂災害が、全国レベルで、通常運転になるのかもしれない。

2018年の西日本豪雨覚えてますか?
6月下旬から7月上旬にかけて、梅雨前線が上空にステイし続けて、集中豪雨が続き、広島・岡山を中心に多くの地域で洪水や土砂災害が起こりました。

私の生まれ育った実家は水害エリアにあり、近くの川が氾濫して浸水。床上2.7Mの浸水でした。2.7メートルってどゆこと!?って感じ。想像しづらいですよね。ちなみに家の1階は天井近くまで泥水に沈みました。こんな状態。(写真1: 父が階段の上から撮影)

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幸い家族はみんな無事で、家にいて大切な家財を頑張って2階に上げてくれた父は2日後にボートで救助されました。救助隊の皆さんありがとう。

このとき私ケニアにいたんだよな。今でも忘れられない。普通に楽しくインターンを終えて、カフェでLINEを開いたらやけに家族LINEが活発で。
「お、なんか楽しいことでもあったんかな〜」と思って開いたらそんなことは全くなく、

「やばい、浸水してきた」
「今膝あたり」「必要なものは一旦避難させた」
「一気に水かさ上がる前にはよ2階に避難してよ」
「水が2階に到達するまであと階段6段分」
「あと4段になってきた、これは上がってくるかもしれん・・・」
「まじで無事でおって!ほんまに無理そうやったら屋根上がってね」

というやりとりを家族がしてました。ただただ父の無事を祈って、駆けつけることもできない自分の無力さに涙が止まらなかった夜。
次の日のニュースで、慣れ親しんだ小学校や、いつも通学中に通っていた道、兄や近所のおじちゃんが大切に管理していた田など、全てが泥水に浸かっているのを見ました。ヘリの中継対象エリアになっていたみたいです。
あたり一面、茶色の平野が広がっているように見える写真や動画には、かなり衝撃を受けました。
(写真2:夜が開けた次の日父が救助を待ちながら撮影)

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7月末に帰国し、8月に地元に帰省した私は、被害のなかったおばあちゃんの家に住みながら、沈んで死んでしまった我が家を解体しに行きました。
両親がこだわりを詰め込んで建てて、兄と私の20数年の成長を見守ってきた我が家にお別れをするのは、そんなに簡単ではなかったです。(解体作業自体はちょっと楽しかったけど、笑)

このまま私たちが生活を変えず、排出する二酸化炭素の量を変えず、ただ「最近の大雨怖いよね〜」とだけ言っていたら、来年も、再来年も、その後も、もっと高頻度で、私の地元が食らった被害をもっと多くの地域が被るのかもしれません。
地元の家族や、地域のおじちゃん、おばちゃんの生活、慣れ親しんだ思い出の場所がなくなってしまうのは、シンプルに悲しい。その家に、その地域に、その人の人生が詰まっているから。

だから私はいち消費者として、できる行動は起こしていきたい。
カーボンフットプリントについて勉強して、スーパーに並ぶまでの過程で二酸化炭素をあまり出していない商品を選ぶ。電気はハチドリ電力に変える。使っていない電気はプラグ抜く。エアコンは28度以上。
情報収集と情報発信。よりサステナブルに生きている方から学ぶ。

小さく始めてみて、もっと多くのことを学んで視野を広げて、行動も大きくしていきたいと思います。
まずは小さな一歩を歩み続けること。ともに頑張りましょう。

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