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死ななくてよかったね、

わたしは元々ひきこもりでした。死にたくて辛くて、しんどい毎日を送っていました。

私を変えたのは一着の服でした。ある時ネットで買ったワンピースが自分にものすごく似合っているように感じ、嬉しくなり、その服で外に出てみたくなり、だんだんと外へ出られるようになりました。

わたしは逃げ癖がついていました。外にだんだん出れるようになってからも大学に行くこと、人間関係など、から逃げることしかできませんでした。

私を変えたのは一着の服でした。はじめは自分と同じ辛い思いをしている人に自分ができることでなにか力になりたいという気持ちで「外に出ることを助ける服」を作りました。

わたしは逃げることを考えるのではなく、向き合うことを考えるようになりました。

過去の自分と。現状と。

もう掘り返すことはないと思っていた過去の感情と。


たくさんの人に寄り添えない難しさ、辛さ、そしてわたしでも誰かの力になれることを知りました。

ひきこもり当事者さんやその家族はもちろん、支援者さんや今までひきこもりに関わったことのない人も私の活動に力をもらえたと言ってくれる人が出てきました。

そして今日、卒業「可」の結果が出ました。

「わたしはこのテーマで卒業できるんだ、」もう大学6年目の冬です。

なによりこのテーマで卒業できること、誇りに思います。今日ほどあの時死ななくてよかった、と思った日はないかもしれません。

私1人ではここまで来れなかった、たくさんの支えてくれた人、活動を応援や参加してくれた人に感謝したいです。

ひきこもりだったわたしは、ひきこもりというテーマで、卒業します。



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