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「彼氏いるの?」って何ハラ?

先日、年齢も年次も立場も上の方と食事に行く機会があった。そこで「彼氏は何をしている方?」と聞かれた。

その時に、やまこしは不快だとか時代錯誤だなあとかを通り越して「なるほどなあ」と思い、「なるほどねえ・・・」と返事をしてしまった。
(回答をしろ!!!!)

なるほど。
これは、自分は「もう何かをしている年齢の彼氏がいる年齢」なのだなということと、「やっぱり女性なんだな」ということを同時に喰らわすでっけえパンチだなあ、と。

ちなみにその人のことは大好きなので、ここで糾弾するつもりは毛頭ない。
大好き!

こういう時「これってセクハラになるのかな?」とか「ハラスメントで訴えないでよね!」みたいなキモい、いやふさわしくない会話が展開されることがある。

「彼氏いるの?」のような質問は何ハラスメントなのか。

客観的なことを申し上げると、何ハラスメントでもないし、全てのハラスメントであると思う。

「聞かれた側がどう思うか」これがハラスメントをはじめとする「いじめ」の基本だ。
聞かれた方が、性的に不快だと感じたらセクシュアルハラスメントだし、「これを答えないとクビになる!嫌だ!」と思ったらパワーハラスメントにあたるのではないだろうか。

やまこしは、個人的には件の発言はハラスメントではないと感じた。
ただ、「パートナーはいるの?」とか「恋人はいるの?」とか「好きな人はいるの?」というような聞き方の方がここちがいいな、と思った。あくまでもやまこしにとってね。

やまこしが働いている会社はどちらかというと古めで、入社してからびっくりすることは絶えない。
多種多様なジェンダーやバックグラウンドをもつ仲間たちと作品をつくってきたし、「好きな人がいて・・・」というと「男?女?」と聞いてくれるような社員の元でアルバイトをしてきたやまこしにとっては、むしろ刺激的だ。

はあ嫌だなむかつくなと思うことももちろんあるけれど、一つ一つが会社としての改善点にも見える。(前向き!人事部とか見てるー?!?!?!)

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ハラスメントに関しては、「〇〇ハラ」という、日本人が大好きな4音節省略語が乱立したことによって、名前だけが一人歩きしているきらいがある。
本来、「これは〇〇ハラだから言ってはいけない」というように使うものではない。人間同士が話す中で、「相手を傷つけない、不快な思いにさせない」というその気持ちだけが大切なのだ。

なんて普通のことを文字に起こしているのだ!!!!!

その中で、傷ついた仲間や現象を集めて見直すために名前をつけた。
ただそれだけだった。

これは何かのハラスメントにあたるのだろうか?
そんな、身を守るような考え方はやめて、もっと優しくなりたいね。

いただいたサポートでココアを飲みながら、また新しい文章を書きたいと思います。