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【雑談】わたしのなかの「トンチキソング」の源流

「トンチキソング」というのは、ジャニーズにおける半ば公式のようなワードで、とにかく「トンチキ」な曲を指す。関ジャムで出てきたので、多分その言葉を使ってもジャニーズは怒らない。
もはやジャニーズ以外の文脈で「トンチキ」という単語を聞かなくなった。

一応お断りだが、「トンチキソング」というのは別にディスっているわけではない。面白い、とか個性的、ということばが意味としては似ている。音楽技術的には高い。ジャニーズソングなので。

たとえばSexy Zone(xyは赤文字)の「Sexy Summerに雪が降る」はトンチキの代表格だ。
リリースは秋らしい。めちゃくちゃである。

自分の守備範囲でいうと、V6の「Sexy, Honey, Bunny!」はトンチキに入ると思う。これで2011年に節電対策ツアーをやったから驚きである。

光GENJIはまぁ存在がトンチキではあるが(「風の中の少年」のCDジャケットの裏面の衣装とか)、なんだろう、トンチキソングある?(麻痺) 

「パラダイス銀河」をトンチキソングとする学説もあるが(ない)、わたしはあれをトンチキソングだとは思わない。
「しゃかりきコロンブス」という単語がトンチキだと多くの学者は言っているが(言っていない)、あれは「コロンブスがしゃかりきになって探しても見つからない」という意味だと、ASKA(飛鳥涼)さんが後年おっしゃっている。

どちらかというと、「ベッド」という単語の前に下位概念である「シーツ」という単語を出しているほうがよっぽどトンチキだと思う。

話は長くなったが、とにかくだいたいひとつのアルバムにつき「????」というテイストの曲が混ざっているのがジャニーズなのだ。

ところで、GReeeeNに「東南西北〜全員集合〜」という曲がある。

これはいわゆる「トンチキソング」だと思う。

ところで「東南西北」は麻雀用語。
GReeeeNは「緑一色歌合戦」というコンサートを開催したことがあるのだが、私は普通に「みどりいっしょく」と読んでいた。今はもう「リューイーソー」にしか見えないのだが彼らは4人で打っていたのだろうか、、、胸熱だな、、、、(?)

閑話休題、
この面白ソングの存在が不思議でならなかった。
そんな話をしていると母が「アルバムって、一枚につき1曲変な曲入ってるじゃない?多分それだよ」と言っていた。

ふーん、そういうものなのか、
と小学生のわたしは思った。
ほかのミクスチャーのバンドとかにはないけどなぁ、と思いながらも、音楽や文化の洗脳(ポジティブなものですが)を母から受けていたわたしは、鵜呑みにして「1アルバムにつき1変な曲」は普通のことだと思っていた。

私自身大人になって、いろいろなアルバムを聴いたが、多分それは嘘だ。
ジャニーズの文化だ。

たしかに、どんなアーティストも遊び心のある曲はアルバムに入れがちである。アルバムなので。でも1アルバムにつき1曲は言いすぎだ。ジャニーズすぎる。

「これ、、、SMAPの文脈なのでは?!?!」

ビートルズもクイーンも、山下達郎も聞くはずの母がなぜSMAP・ジャニーズのトンチキ文化を拡大解釈したのかは全くわからない。J-POPでくくったのだろうか。ビートルズなんて、一時期アルバムごとトンチキじゃないか、、、、

まぁどちらにせよ、母が言ってた「アルバムに入っている変な曲」が「トンチキソング」と呼ばれていることに気づいた時は脳汁が出た。
そして私の拡大されすぎた解釈はちゃんと調整された(よかった)。

トンチキソングという概念を、小学生くらいから獲得していた自分もなんだかおかしい。

親の文化洗脳はめちゃくちゃ強力だ。
まじでどうやっても逃げられない。
逃げられないので今日も母と片岡義男の本を貸し借りする。

いただいたサポートでココアを飲みながら、また新しい文章を書きたいと思います。