オンライン取材を絶対に成功させるコツ
こんにちは、求人広告ライターのひなあられです。
最近、幸運なことに企業への取材をさせていただけるようになりました。
私の場合は「オンライン取材」限定です。
実際の取材を通して、「こうするとスムーズだ!」「これはポイントだな!」と思った点を取材前・直前・最中・後の4つに分けてご紹介します。
「オンライン取材」をする方々の参考になればと思います。
そもそも「オンライン取材」とは?
「オンライン取材」とは、インターネットを通じて、画面や音声を繋ぎ、オンライン上でインタビューする取材方法です。
新型コロナウイルスの流行もあり、世界的に広まり、今では一般的になりつつあります。
カメラやマイクが搭載されているパソコンと、通信環境があれば可能なので、対面で行うよりも手軽にできる印象です。
取材訪問するための時間や料金、インタビュアーを迎える準備や手配も割愛できるので、双方にとってメリットのある方法とも言えます。
取材前の準備
取材する内容にもよるので「絶対にコレが参考になる!」とは言えませんが、基本的な流れをご紹介します。自分のケースに置き換えて考えてみてくださいね。
徹底的に情報をリサーチ
公式サイトの企業理念・代表挨拶を一言一句読みます。 企業の根底の考えをまず知ることで、だいたいのイメージを掴みます。
なお、ここで注意するのは「決めつけはNG」ということ。 あくまで「だいたいのイメージ」だけを持ち、取材で答え合わせしていきましょう。
また、事業内容も必読です。どういった事業を展開し、何が経営を支えているのかを把握しておきましょう。 分からない単語が出てきたら都度調べ、頭に叩き込んでいきます。
プレスリリースをチェック
PRタイムスという企業のプレスリリースが公開されているWebサイトで調査するのも有りです。
企業が「ここぞ!」というニュースを公開する場なので、ポイントになること間違いなし。 直近の新しいコンテンツや資金調達など、現在注力している情報が掲載されているので、ヒアリングするポイントになりやすいです。
採用情報を読む
公式サイトはもちろん、さまざまな求人媒体で調べてみましょう。
「今こんな事業に力を入れています!」「将来はこういうことにも挑戦します!」など、 分かりやすく書いてあるので、特徴を掴むのには最適だと思います。
SNSを確認
企業アカウントや代表のアカウントを探し、どういった内容を投稿しているか見てみましょう。
公式サイトにはない、砕けた雰囲気=社内の雰囲気が垣間られるかもしれません。 特にオススメなのは、note。代表の想いが熱く語られていることもあるので、要チェックです。
ヒアリング内容を書き出す
ある程度の情報リサーチを終えたら、当日に聞きたい内容をドキュメントやメモ帳に書き出します。 私のヒアリングシートの原本はこんな感じです↓
取材が1時間の場合は、細かいものを含めると20個前後考えて臨みます。
質問が足りなくて慌てるよりも、質問を削る方が落ち着いて対応できると思います。
ふんわり構成も考える
取材歴10年以上の先輩から「俺はタイトルも考えてから取材してるよ」と教えていただきました。
先程言ったように「決めつけはNG」ですが、質問事項を考えていると「これを聞いたら、こう返ってくるよな」とか「ここがポイントだから、これを入れよう」という、流れはできてきます。
ふんわりと構成を考えておくことで、原稿完成が早まるのでオススメです。 もちろん取材中に、とんでもなく面白い話が聞けたら、ふんわり構成は白紙に戻します。
取材直前の準備
録音のチェック
私はMacを使用しているのでQuickTime Player(新規オーディオ収録)と、万が一のためにiPhoneでW録音しています。
本当はAirPodsをつけたまま録音したいのですが、内部音声と外部音声を一緒に録音することができず……。 2〜3時間かけてツールDLしたり、いろいろ試したりしたのですが、断念。 ご存知の方がいたら、ぜひ教えてください。
身だしなみの確認
オンラインと言えども、身だしなみには気をつけています。 と言いつつ、上半身だけですが(笑)。
基本的にオフィスカジュアルです。パーカーやフーディー、Tシャツのようなフランクな服装は避けています。
あとは顔の明るさを引き出すためにリップを塗っています。
照明は導入する予定なしです。私は自然光でいくぞ!
ヒアリングシートをおさらい
質問する事項をさらっと読み直します。
流れを確認したり、失礼に値する内容になっていないか、冷静に判断します。
直近情報を見直す
もう一度公式サイトやプレスリリース、SNSをチェックし、最新情報が更新されていないか確認します。
以前、取材直前にインタビュイーのTwitterを確認したところ、 タイムリーなニュースをリツイートされていたので、その話題を取材中に話しました。 「こいつ、よく知っているな」という好感を持たれたのか、ニッコリしながらお話ししてくださいました。
取材中
冒頭と〆はしっかり
やはりインタビューの始まりは大切です。しっかり笑顔で名乗りましょう。 ちなみに私のテンプレはこちらです。↓↓↓
はじめまして。 本日取材を担当させていただきます、●●と申します。
お忙しい中、お時間を作っていただきありがとうございます!
お願い致します! 本日は●●に掲載する「●●」の取材となります。
●●や●●、さらには●●などのお話を約1時間ほど伺わせていただければと思います。
また、〆の一言も重要です。
忙しい時間の合間を縫って取材を受けてくれているので、しっかり感謝を述べましょう。
さらに+αで一言感想を付け加えるのも大切。 「どういったところが勉強になったのか」「意外だったのか」「胸を打たれたのか」といった一言を添えるだけで、相手も気持ちよく取材を終えることができます。
コミュニケーションを意識
質問する→答える→質問する→……ではNGです。
質問することに気を取られていると、相手の話がなかなか頭に入ってこないことがあります。ですが、あくまで取材はコミュニケーションの場。「おしゃべりを楽しむ!」ということを意識して臨みましょう。
時間配分
予定していた時間をオーバーしないように注意しながら進める必要があります。
もちろん、時間が余り過ぎてしまうのも微妙です。 予定していた時間の8割〜9割はお話しできるように準備しておきましょう。
オーバーレベルの動き
対面での取材以上に相手の感情が読み取れないのがオンライン取材です。
特に先方がマスクを着用しながらのインタビューを受けていると、本当に分からないです(涙)。
逆に言えば、相手側も私の感情が読み取りにくいということ。 なので、私はオーバーなくらい頷いたり、笑顔で話したりと、話しやすい雰囲気になるように心がけています。
取材後
構成を決める
内容を忘れないうちに構成を決定します。
ふんわり構成からの変更点、インタビューを通じて得られた情報などを盛り込み、自分が書く原稿の道標を作ります。
また、だいたいのタイトルの雰囲気を決めておくと、さらに書き進めやすいのでポイントです。
ひたすらに書く!
あとは、ひたすらに書く!書く!!書く!!! 音声を聞きながら書き進めていきましょう。
最後に
取材するにあたって、私が読んだ本『インタビューの教科書』をご紹介します。
初版が10年以上前且つ対面取材のポイントを書いた本ですが、応用できることはたくさんありました。 心構えとして、読んでおくといいと思います。
参考になる箇所はありましたでしょうか?
私自身もまだまだインタビュアーとして未熟なので、一緒に成長していきましょう!
あなたのインタビューが、素敵な原稿になりますように。