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なんの前触れもなくスイッチが入った。 いいなっていう友達の考えとか、映画で見たあのセリ…

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なんの前触れもなくスイッチが入った。 いいなっていう友達の考えとか、映画で見たあのセリフとか、 それを受けて何を思ったかな。みたいなことで書き始めることが多い。

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明るいくせに、床の冷たい部屋だった。

自分ではじめて借りた部屋を出たのは、クリスマスで大安吉日。偶然だった。 おばあちゃんとのふたり暮らし生活がうまくいかなくなり、絶対にひとり暮らしをしてやると意気込み、バイト代にいっさい手をつけず1年半資金を貯め続けた学生時代の根性は今のわたしにはない。 その資金で住んだわたしのはじめての部屋を出て1年ということになる。 ・・・ 東京の私立大学に進学し、上京の条件だった祖母との千葉でのふたり暮らしが始まった。 今思えば何が不満だったんだと言いたくなる。帰ればご飯が

    • 2020年、寥々と酔って

      師走が巡ると開く回数が増えるInstagram 大学卒業くらいから時が経つにつれて投稿は減ったけれど 何か感情を残しておきたい気分になれば投稿した気がする。 そしてそれは決まってビール2缶目くらいのご機嫌と1人飲みの寂しさがセットの瞬間だった。 自分のinstagramを振り返ると、自分でも驚くほど「飲むしあわせ」にあふれ、焦がれていた。 お酒を飲むと語りたくなるタイプというのもそろそろ認めようかな。 2020年のお酒と私を振り返る企画(募集期間は逃してた)。 このnote

      • 未来を想像するのは今だからうまくいかないらしい

        ずっと、まだこれから先に何者かになれると思って生きてる 何が起こるかわからない人生の方が楽しいってそれっぽく片付けて、 ずっと今にいない、地に足のついていない生き方をしてる 優しさとソファに吸い込まれる月曜日 少し元気がなさそうなSNSをあげると、可愛い絵文字が飛んでくる。 それを優しさだと思えるくらいに進化してはいるみたい。 いま楽しんでる人生に自信があっても こうやって未来に思いを巡らせて立ち止まったりして ちょっとやそっとは気にしないで行こうね

        • 厳しくも体温のある事実たち

          FACTFULNESS を読んで体内を満たしたこの感情を 言葉にして残さなければという熱が久しぶりにこみ上げた。 読み終えた瞬間にいつものノートとボールペンを探す。 そういう時に限って全然見つからないものだ。 せっかく見つけて広げたノートは読後の私の熱で埋めるにはあまりに狭く 家にある一番大きくもたかがしれているA4のコピー用紙を引っ張り出した。 ・・・ ちっぽけな広い世界で 今でもどこかで何かが少しずつ変わっていたり どこにいようが、生活が全く違っていようが 世界の

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          2本

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          自分の思考の灰色に気づく

          82年生まれ、キム・ジヨン 本屋の平積みで手に取ったときは 飛ばし飛ばし少しめくって、なんだかよくわからない気がして なんとなく丁寧に元に戻した。 読み終えた今、表紙のやけに首の青白い女性が 真っ直ぐ見つめてくるような気がしてどきっとする。 ・・・ 知っていたような、潜在的に感じ続けているような、 受け入れる心の準備をしているようなことを ひりつく空気感の中で言語化されてしまった。 どこか知らないふりをしたまま馬鹿なふりをして生きていくほうが、 精神衛生を保って生きてい

          自分の思考の灰色に気づく

          どれが日常だったかをわかりたくて

          冷たさが手のひらみたいにやってくる足元 輪郭を流れた冷たい風 浮かぶ描写を汚いノートに綴る 1ページ目 インド 2012/09  と残る いつだったか受け取ったインドから来たこのノートは 止める紐が長すぎて、開いたノートはカバンの中で絡まっていた これ、あれみたいだねとまた嬉々とする 名前を与えたがる、知っている居心地のいいそれに擬す 知っているところにいてくれないと不安だからか 素面でも何かにたとえたいといつも思っている。 私の好きと、彼女の好きってきっと違うんだろう

          どれが日常だったかをわかりたくて

          甲州街道で泣けば解決しそうだな

          少し疲れたよる 誰もいない甲州街道で買ったピザ 飲めなくて流したレモンサワーの7% 枕の位置を ひっくり返したら いつもより眩しかった寝起きの10:00AM 寂しがりやは笑う 1人が好きだと笑うもう1人を殺した 現実のような夢を見続けて 目が覚めても同じ世界で息を吸う 知らない記憶が私を見て呆れてた あの子がそうだから で決めるのをやめる やめたつもりで ほかに求めたそれ 考えすぎちゃうのも考えものだよね

          甲州街道で泣けば解決しそうだな

          綿棒を買いに行ったついでにビールを買うという、不思議なことが起こりました

          綿棒を買いに行ったついでにビールを買うという、不思議なことが起こりました

          年越しはいつの間にかただの夜になっていた

          なにか残しておかないとという気持ちになる三が日  やることがないからと帰ってきた自宅にも荷物が届くくらいしかないそんな正月を過ぎた ジャンプして年を越そうとか、最初になんて言葉を発するかとか、回線のこむメールをフライングで送って満足するとか、寒い中初日の出を待つとか。そういう特別な日みたいな感ってどこでやめちゃったんだったか、どうしてやめちゃったんだか、いまいちわからなくなってしまったけれど。 元旦刺身を並べていたら突如  いいかい?空気は読んでも従うんじゃないよ😆 

          年越しはいつの間にかただの夜になっていた

          ツブシのきく選択のその先のはなし

          ブルーピリオドを読んだ。 セリフ忠実ではないけど、印象に残ったメッセージ。 自分はいたって平凡で、 何かをクリアするにはそれ相応のコストをかければいいと理解しただけ。人は神と自分を比較することができない。才能あるねという言葉は、突き放すような気がする。褒められても、虚無感に襲われるだけで、本当はもっとやれる人たちがたくさんいるのだと悟る。楽しんだり、全力を出したりしたものを否定されるのが怖いから。 ・・・ クリエイティブという名のつく私の部署には美大出身の人間が多い。同

          ツブシのきく選択のその先のはなし

          お風呂に、早くはいりたいのに

          息を吸うように恋をしたい 幸せって生活なんだねと笑ったことがあったし 誰かは愛するって日常なんだと綴っていた 太陽に疲れたら避難しよう 軽率に死んだ夜 逆さにして振ったってもうなにも出てこない 君がみた夕に何をした 不意に爪の隙間の埃をおとした 誰とでもない1LDKを見た 連れて行ってくれるのは5インチの有機 誰も褒めてくれないのはよくて 怒ってくれないのは嫌だった あと5分と思ってから1時間がたつ 歯を磨いたかも忘れる毎日のこと

          お風呂に、早くはいりたいのに

          選択が生む未練という厄介もの

          好きなものを選んでも誰にも怒られない二択っていうのが 何気ないものも数えたら毎日無数に存在している。 人生は選択の連続って誰かが言った。 「選ぶという行動をさせると、 残りの選択肢が気になっちゃうのが人間なんですよ」 と、今日会った、ある会社の営業が言った。 例えば料理メニューの紹介コンテンツで、今日は豚肉?鶏肉?とあって 絶対に豚肉を食べたいのに、豚肉メニューを選んで見終わった後に、 鶏肉を選んでたらどんなメニューが書いてあったんだろう。 って見ちゃうそれ。そんな感じ。

          選択が生む未練という厄介もの

          わたしにカリギュラを語れるか

          菅田将暉主演の舞台、カリギュラ。 善悪、美醜、生死 全てが裏表で成り立っていて、それありきで美しくある世界を嘆いて 暴君として存在してしまったカリギュラの悲しさを見た。 菅田将暉の息遣いから受け止めるそれとは大きく違う。 舞台でのセリフを書き連ねていくので見たくない人はここまででね。 選んだのはこっちだと思っているうちに 気づいたらこちらが選ばれている 反論の余地なき哲学 眠ろうが目が覚めていようが同じだ 苦しみから笑いをほとばしらせたい 人は後戻りなどできない 終わり

          わたしにカリギュラを語れるか

          瑞々しさに沈みかけた帰り道

          MOOSIC LAB 2019 音楽映画、ではなく、映画と音楽の祭典。これまで知らなかったけど 個人的にはなんて最高のコンセプト、、な映画祭へ初めて行った。 石川陸監督xクボタカイの 死んだ方がマシーン、すごく好きだったのでそのことについて。 目の前で起きていることと  世界のどこかで起きていることなんて 大差ない このモノローグが どこか自分のことを大切にできないような 全てを俯瞰することで何かに脅かされることから 自分を守るような  東京の病原菌のようなものを表してい

          瑞々しさに沈みかけた帰り道

          私たちはいつも結局だ

          こんなにくすぐったくて刺さる 居心地のいい日本語を全身に浴びたことはない 最高だった、 こんなに終わらないでほしい25分いままであったかなってくらい。 こんなにグロくて(文字通りのグロさじゃなくて)こんなにリアルで ファンタジーでノスタルジーそんな行ったことのない故郷はないね。狭山 。 いろんな流行りの語彙を並べてみてしっくりきた気分になったりもしたけど、それでもなにか足りないような気がする世界を見た。 「やばい」って3文字に語彙が奪われるって 叫ぶ人が最近多いけど、こ

          私たちはいつも結局だ

          かまってちゃんは消えたのか

          . 理由とかの、 ごちゃついていて他人のそれだから気になることは仕舞っておいて 事実だけ叫びたくなる瞬間があったっていい それをみんなで許したっていい 流行りの静かな目で片付けるのは冷たいし 知った以上のところに 首を突っ込まないでほしいというのをエゴだと 君は本当は知ってる みんなが敵に見えるときがあるよね こわいね #東京 #エッセイ #日記 #SNS

          かまってちゃんは消えたのか