見出し画像

#しもなだ駅 ~18きっぷひとり旅vol.6~

旅も折り返し地点にきました。

先日、呪術廻戦のアニメを一気に見ました。噂にはきいてたのですが、めちゃくちゃ面白かったです。キャラがいい。

今回は、ようやく!旅の目的地である下灘に行きます。

Re:やらかし事件

さて松山にやってきた。しかし、下灘駅に行くにはまた別の電車に乗らなくてはいけない。時間もあるので一度駅をでて散策することに決め、改札をでようとした瞬間、相棒(ミラーレス一眼)がいないことに気づく。

「や、やばい、また電車においてきちゃった、しかも今度はカメラごと、、、!
(ちなみに前日もカメラのレンズを電車に忘れるという失態を犯していました、カメラくんごめんね、、)

いやでも、松山は終着駅だからまだ電車はホームに残っているはず、いまなら間に合うかも!とダッシュでホームへ戻った瞬間、ドアがプシュー、、と容赦なく閉まる。それでも諦めまいと、中にいる運転手さんに必死で声をかける私。
カメラを失い、電車も乗り逃したらここまで来た意味がない、背に腹は代えられん、と必死だったのをおぼえている。

運転手さんに事情を話すと、中を探してくれたが、ありません、と一言。
いやいやいや嘘やん、だってさっきまで隣にあったもの(じゃあ失くすな)、と抗議したい気持ちを抑え、とにかく駅員室できいてみてくれという運転手さんの言葉通りにとぼとぼ歩く私。

すると突然、知らないお兄さんに声をかけられて驚く。お兄さんの手に持っているのはなんと愛しの我がカメラやないの!

ア!それ、私のなんです、、!と言うとお兄さんは親切そうに笑って、駅に届けるところだったと話す。
しかもよく見るとこのチェックシャツのお兄さん、私と同じ電車に乗っていた、なんか自分と同じ匂いがする、と思っていた人だった。この人もひとり旅なんだろうか。なんなら18きっぷの旅だったりして…

バイト先でミスってもこんな頭さげへんわってくらい体を折り曲げてお礼を言い、恥ずかしいのでそそくさと立ち去った。


あんたたちいいねェ


1,2時間に一本しかない、予讃線の下灘方面の電車のホームは予想通り観光客でだんだん人が増えてきていた。大学生くらいの若い人ばかりで、わかってはいたが、この人達がみんな下灘駅で降りると思うとゾッとした。
中には学校帰りの小学生や中学生もいて、通学でこんな大量の観光客と毎日乗り合わせているのか、、と勝手に同情したりもした。

電車に乗り込み、発車を待っていると、男性が乗り込んできた。チェックシャツですぐにわかった。さっきカメラを渡してくれた男性ではないか
実はさっき松山駅周辺を散策してたときにも彼が歩いているのを見かけ、イヤ〜な予感がしていたのだ。こちらが勝手に思ってるだけなのだが、絶対目的地一緒やん!と気まずくなった。

下灘までの電車は、イヤホンをしていたからなのか、西日が差していたからなのか、人の混み具合に反してひどく静かだった。
線路は海沿いに敷かれていて、よく海が見える。海は西日に照らされてキラキラ光り、車内も黄金の光で満たされ、暖かさが眠気を誘う。

私はこの景色を目に焼き付けようと眠気と戦っていた。こんな景色が毎日見れるなんてあんたたちいいねェと、窓の外を見向きもせずにお喋りに興じる小中学生を少し羨ましく思った。


キラキラの威圧

松山駅から電車でおよそ1時間。
待ちに待った下灘だ。

シンプルなプラットフォームに、水色の予讃線の列車がよく映える。
そして向こうには海。見渡す限りの海。

画像1


振り返ると、降りた乗客の入るスキのないほど、駅舎はすでに観光客で賑わっていた。やっぱりみんな夕焼けを見に来たのか。いや違う。写真を撮りに来たのだ。

一眼カメラや望遠カメラを持った人も割合いたが、それよりも目についたのは、スマホや自撮り棒を駆使して撮影に興じる若い人たち。
インスタ映えというやつだろうか。プラットフォームの素朴なベンチに座り、海をバックに撮影している、カップル、女性グループ、カップル、男女グループ etc...。
みんな狭い駅舎にひしめきあって、まだかまだかと自分の番を待っている。

団体の力はすごい。彼らは、私のようなおひとり様のカメラ女子や電車好き男子には脇目も振らず、大勢の人に見られながらも、恥ずかしげもなく色んなポーズで撮影をしている。
(カップルフォトというやつなのか、手を繋いで見つめ合っている姿を他人に撮らせているカップルを見たときは、インスタでよく見る写真はこうやって生まれるのかと関心すらした。)


綺麗な海に踊っていた私の心は、一瞬にして萎えてしまった。

無論、彼らのマナーが悪いとか、そういうことではない。ただ、観光スポットの規模に対して、訪れる観光客が圧倒的に多いというだけ。

というより、私が、のんびり海が眺められる、と勝手に期待していただけ。だから、アテが外れてがっかりしたのだ。そして、自撮りをする人たちがキラキラしていて羨ましかったのだ。


おひとり様の私はそのキラキラの威圧から押し出されるようにして駅舎から離れてカメラを構えるしかなかった。

画像2


日が沈む時間までいるつもりなので、そうなると帰りの電車は19時半。3時間もある。

日が暮れたら人の数も落ち着くだろうと見込んで、私は一度駅から離れて周辺を散策することにした。


〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰

今回はここまでです。なかなか終わりませんね(笑)
次回も下灘にいますよ!

宣伝なのですが、LINEスタンプをつくりましたので、良ければ見ていってください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?