見出し画像

死への恐怖「死ぬことが怖いあなたへ」

人の死

これは誰もが体験し、身近でも起きることである。

最初に言っておくが、人の死を逃れることはできない。
自分が死ぬことは必ず来る。

以前死について記事を上げたが、結局死後の世界など
死んだ人にしかわからないのだ。

その中でも二元論者と物理主義者で分かれていることも説明した。

前回の記事でも上げたイェール大学のシェリー先生は物理主義者、
いわゆる「魂など存在しない」としている。

この記事の著者である私も物理主義者であるが、シェリー先生と
少し違うことを説明させていただいた。

さて、本題だが、世の中には死にたいと思う
「自殺願望者」そして死を恐れる「死恐怖症患者」(鈴木が考えた名称であって実際の言葉ではない)の2種に分かれる。

実は自殺願望者より死ぬのが怖い人の方が圧倒的に多いのだ。

では、なぜ人は死を恐れるのか、実はこんなデータがある

死期が近づくと不安なこと

1位が痛み、苦しみがあるのではないのか
2位が家族、友人などの別れ

となっていることがわかる。

つまり、ほとんどの死恐怖症患者は死の痛み、苦しみがどれだけ苦しいのか
それが不安の要因になっているということである。

では、死は痛いのか、苦しいのか。

答えは一瞬の苦しみがあると私は考える。


ここで急に話を変えるが、日本の死刑囚は絞首刑により刑が執行される。

皆さんはその死刑囚の死因はご存じだろうか、
よく言われるのが「窒息死」なのでは?と言われるのだが違う

多くが死刑台の落下によって脊髄が損傷してしまうことで死んでしまう。
つまり即死なのだ。

中には、脊髄が損傷してもなお生きてしまう人もいるが、
ほとんどの死刑囚は即死で死んでしまう。

それも一瞬だ。

その時の痛覚、苦しいという気持ちこれらも一瞬感じて目を瞑ってしまうのだ。

話を戻そう。

例えばあなたが重度の病にかかったとしよう。
そして、死を体験したとき痛覚などの感覚は麻痺してしまい、
死の瞬間は痛みは感じず少し苦しい!と言った瞬間、健やかに眠るように息を引き取る

例えで言うなら注射と同じだ。

注射も最初一瞬はチクッとして痛いがその後は痛みを感じない。
それと似たようなものだと思っていい。

死んだ後は痛みも苦しみもなく、ただただ脳の機能が停止し、
寝ている状態になると思われる。

なので、死に対する痛みや苦しみはほとんど感じないとまで言ってもいいだろう。

そして、2位の家族、友人との別れに関しては、これはあることが要因ではないかと
私は考える。

それは祖父母、実の父母の死を体験した時だ。

私も小学5年生の頃祖母が亡くなった

その時に感じたものは悲しみだけだった。

「死んだらおばあちゃんに一生会えないのかな?」
「じゃあお母さんが死んだら、一生会えないんじゃ?」などの不安が募ってくる。

この身近の人が死を体験した時の人間は、自分の死よりも、
「自分の愛する家族、友人にもう2度と会えないのでは」という不安ができ

いざ自分が死ぬ番になったら、祖父祖母、父母に会えず孤独のままではないのか
これが要因ではないかとと考える。

実際、仏教の教えでは天国と地獄があるとされていて、亡くなった人たちと出会える機会があるとされている。

私の祖母が亡くなった時、私の父も
「自分が死んだらおばあちゃんに会えるから大丈夫」と言っていた。

アニメメジャーでも主人公のゴローに対して
「おかさんと少しだけのお別れ」と言っていることから天国でまた会えるとおいう意味を遠回しに言っている。

しかし、イェール大学のシェリー先生は天国地獄は存在しないと言っている。

実は私もこれは同意見である。
※前記事の「死について」を参照

しかし、死について研究している人の中には死後の世界
天国と地獄はあるし、今までに亡くなった人とも出会えると言ってる学者も
とても多い。

実際は死んでみないとわからないのである。

ここまで読んで、死ぬのが怖いと思った人もいるだろう。

では、あなたが死ぬまで何ができるのでしょうか。

一番大事なのは、死を恐れることではなく、
あなたが死ぬまでに何もできないことを恐れるべきです。

世の中には何もできずに死を迎えてしまい
死ぬ間際に後悔をしてしまう人たちがたくさんいます。

だったら今自分の中でやりたいこと、
今のうちにしかできないこと、
経験したいこと。

これらを考え直して実際に行動に移してみてください。
すると、人生が楽しいと思えるようになり、
先の死への恐怖よりも今の自分が楽しいが勝ってしまいます。

まとめますが、
死は必ず来てしまうのは現実です。
しかし、現状死を先読みして恐れるのではなく
今やりたいことを考え行動し
死ぬ間際に「後悔」がない人生を歩むようのしましょう

死は訪れるが、今考えるのは今の自分である


カウンセリングルームHimmel
代表 心理士 鈴木直弥 著

引用 第一生命データ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?