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アドラー「個人心理学」に基づいて、今の自分への変化

前回、「ありのままの自分でいいんだよ」という記事を上げさせて頂きました。

なぜか?あなたの今抱えているマイナスな感情の裏にはプラスが隠れているからだ。

だからこそ、今の自分の嫌いなところが見えてる人は、
ありのままの今の自分を好きでいてほしい。決してマイナスなものではないから。

という内容だった。

さて、今回の本題に入るが、ありのままの自分を好きになるのは現状嫌だ!
自分の中で努力して変化しなければならないと感じている人は、
ワンステップ上げてみよう。


話は変わるが、有名な精神科医アルフレッドアドラーという有名な方がいる。
そしてもう1人、ジークムントフロイトという精神科医もいた。

まずフロイトは心を三つの層に分け「無意識」に着目した人物の1人でもある
そして、アドラーは人間を個人という最小単位であると論じた

後者のアドラー心理学、通称「個人心理学」という分野を作り上げる。

このフロイト、アドラーの考え方は全く持って逆だと考えて良い。
(アドラー、フロイトは共同研究をしていたが考えの違いから決別。)

そしてこの2人は人間の行動(変化)についても考えが全く逆なのである。

まずフロイトに関して人間の行動は過去の経験によって決まるとした。
つまり、行動の原因を過去に探ること。
Aという行動は過去にBという経験があったからなのかといった
無意識に基づいている。

次に今回のテーマであるアドラーは、人間の行動は将来の目標や、
出来事を予測することで行動が変化する。
つまり、未来への目的によって行動を決めること。
将来AになりたいからBという行動をする!といった、
社会的な力によって決まるとされた。

簡単に2人の考えを言うと

過去を見るのか(フロイト)未来を見るのか(アドラー)

である。
無論、フロイトの考えも大事なことではあるが、
今回はアドラーの個人心理学に基づいて考えてみる。

アドラーは、人が病んでしまったり、ヒステリーになってしまう原因は

劣等感にある

と言われています。

劣等感には劣等コンプレックスや優越コンプレックスと分類化できるが
今回読んでいる方は、心理学はじめて!と言う方が多いので省略する。

この劣等感を人間は感じると、挫折をしたり、病んだりしてしまうのだが、
アドラーはこの劣等感は悪いことではないとしている。

それはなぜか。

今回のテーマに沿って話します。

前回の話同様、自分のマイナス面(外見・内面・対人)を感じた時、
人は劣等感を感じる。特に他人と自分を比べる人は特に感じやすいと思う

そこで、変化したい!という気持ちを持っている人は、
その劣等感をバネに変化してやろうという

行動のエネルギーになるのだ。(アドラーは補償と言った)

例えば、自分の顔すごく嫌い。と外見のマイナス面を感じたとする。
その感じたものを行動のエネルギーに変え、マイナス面をバネに
顔を変えるためにはどうすればいいのだろう。と考え、行動に移す。
整形?化粧をする?脱毛をする?ダイエットをしてみる?
色々な手段がある。

別の例で考えよう。
対人のマイナス面だ。仕事でミスをし、上司からめちゃくちゃ怒られた場合
普通なら、どうして仕事ができないんだろうと考えたり、中には、
上司に怒られたことで落ち込んだりする人もいるだろう。
ここでの行動のエネルギーは、
前者は、仕事ができないと言う劣等感を感じ、それをバネにし、
絶対次はミスをしないように、仕事ができるような人材になる。
そのために何をするのか考えて行動に移す。
後者は上司に怒られて悔しいと言う劣等感をバネとして
この上司を驚かせるほど仕事ができるようにしてやる
そのためには?

このように劣等感を行動に移して今の自分から脱し、未来の変化した自分へと向かう

今、あなたが感じている劣等感(マイナス面)は実は、あなたを変化させるための
材料なのです。

もちろん、前回の話でも言った通り、今の自分が嫌いだけど、
マイナスの裏側にはプラスがあるから、その良さをわかってくれる人がいれば
それでいいと言う人は、ありのままの自分でいてほしい。
ただ、できればプラスの要素もあるのだから、視点を変えてみて
自分のプラス面を探ってほしい。

一方で、変化していきたいという人は、劣等感をバネに変化するととても良いし
行動にうつしやすい。

ここで1つ有名人で劣等感を感じそれをバネにして行動し成功した人を紹介して
今回のテーマは終わりとする。

その有名人は、
私の大好きな冨永愛さんである

冨永愛さんはパリコレなどに出ているスーパーモデルだ。

彼女の著作した「Ai愛なんて大っ嫌い」にて
冨永愛さんは中学生の頃、身長が高身長なため壮絶なイジメを経験している。

そんな身長が高いこと(外見のマイナス面)で
イジメられて悔しかったという劣等感を感じた
しかし、それをバネにして身長が高いことで自分が輝ける場所はないか考えた
それがモデルの道に進むきっかけとなった。

他にも、パリコレ内での出来事、米国人など多くいる中、
周りからアジア人への偏見を受けていた。

そんな劣等感を感じながらも、冨永愛さんはそれをバネにして、
スーパーモデルへとのし上がっていった。
(アジア人は黒服しか似合わない⇨わざとカラフルな服にチャレンジ)

このように、劣等感を感じ、行動のエネルギーに変えて、
自分の中で変わろうと行動にうつすことができれば、

努力は裏切らず、必ず自分への幸せへと繋がってくる。

今のありのままの自分でいても良し、
今よりも変化していくでも良し。

今の自分を好きでいよう


カウンセリングルームHimmel
代表 ライフコーチ 鈴木直弥 作

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