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米光講座第1回目リポート

「なかなか実践的な内容だね」
その言葉を耳元で聞いたわたしは、ビクッと身震いした。
彼女は後ろから、課題とにらめっこしていた私の原稿を覗き見していた。
勝手に盗み見するなんて、と彼女を睨んでみたけれど、時すでに遅し。
彼女はレジュメを、私から取り上げて大声で読み上げた。


隔週で集まる2時間だけが本講座ではない。 それ以外の時間でも編集・ライターとして考え行動することを前提とする。 オンライン集合するのは、日々の活動を振り返るためのマイルストーンであり、ベ クトルを改善する区切りだ。 日々書くこと、日々読むこと、日々考えること、日々行動すること。 それらがあってこそはじめて講座が意味を持つことになる。


その言葉を聞きながら、身が引き締まるように思えた。黙読するだけではなく、音読している言葉を耳で聴くという事で、頭に浸透してくる度合いが変わる。
講座での学びを身につけるために、日々のインプット・アウトプットそしてアクションが何よりも大事だということだ。


「これ、講座でやったことよね?自分マトリクスって何?」
興味津々という目で彼女は、私の次の言葉をジッと待つ。


「自分マトリクス」は、5分間で自分から連想する言葉をどんどんと書いていくワークだ。
集中して書き「自分マトリクス」を使って3人〜4人チームで雑談する。
周りにいる人がどんな人なのか知るためのものだと、教えてもらった。
「自己紹介ではない」けど、「自分の興味があること」を簡単かつ的確に人に伝えることの難しさをこのワークで実感した。


宣伝会議の編集ライター即戦力コースで、通称米光講座。 
今回12回目にして、初のオンライン開催になったこと。
今までは東京で行われていて、私は受けること自体諦めていたこと。 けれど「オンライン」という文字を読んだ瞬間に申し込んだこと。 講師の米光一成さんは、『ぷよぷよ』『トレジャーハンターG』なんかを手掛けたゲ ームデザイナーで、最近バズった『はぁって言うゲーム』を作った人でもあること などを早口で話した。


「プチ専門を決める、って考え方がスゴイね」 わたしの話を聞きながら彼女が嬉しそうな笑顔でわたしの顔を見たので、わたしは 彼女の顔を見つめ返して答えた。
「7つのプチ専門、3つの切り口、1つの身体。講座の中ではそこまでは言ってな かったけど、先輩の投稿ではそんなこと書いてあって、いいなって思ったんだよね」

チーム決定や20人以上いる初めましての仲間を数分で一気にLINEグループを作る やり方など。 その場で考えて即行動させる、むしろ失敗した方がよくて、迷ったら、難しい方を 攻めて、踏み込みすぎかな?と思うくらいがいい、と教えてもらったこと。 ちゃんと相手に伝わる言葉を選んで提供できるのかどうかが大事なんだ、と思った ことはとても勉強になった。

レジュメに書いてある、
鴻上尚史氏の『表現力のレッスン』講談社からの引用の言葉。
できなければできないでかまいません。今できない自分を楽しんで下さい。
この言葉がわたしには光って見えたことも併せて伝えると、彼女はわたしの肩をポンと叩いて、
「頑張って」
と言って立ち去って行った。
6ヶ月なんかあっという間。
講座が終わった後に、今よりも成長している自分に出会えることを私が一番、楽しみにしている。

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