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脳を縮小させる3つの要因

前回に続き、本のご紹介をいたします。
Bredesen Dale博士の書いた「アルツハイマー病 真実と終焉―“認知症1150万人”時代の革命的治療プログラム」註1)です。2018年の3月に日本語訳が出版されました。

詳細は本書に譲るとして、アルツハイマー病の要因は脳の防御反応であり脳が自らを縮小させるという点がこの本の要点となっています。
脳には体の隅々から情報が入ってきてそれらを総合的に判断して戦略を立てます。脳に縮小戦略をとらせる3つの大きな要因があります。炎症、低栄養、毒物です。

脳がこれらの危機を感知すると脳を構成する神経細胞に「死のプログラム」を発動します。細胞間のシナプスも伸長をやめしなびてしまいます。縮小する場所には特徴があり、生命活動に最低限必要な部分は残され高次の機能を担当する部分は真っ先に縮小の対象となります。それが生物としての生存戦略だからです。生命活動にとっては不要な、でも私たちが人間らしく生きるために必要な高次の機能-記憶、創造力、洞察力、段取りや複雑な計算など-が切り捨ての対象になってしまいます。
脳以外の場所の炎症も脳にあるセンサーが感知して脳に影響を与えるというのは衝撃的ですが、身体の不調と脳の不調(記憶力が悪い、脳が疲れやすい)の同期を実感したことのある方には腑に落ちる内容ではないでしょうか?炎症・低栄養・毒物という視点からすべての疾患をとらえ直していくと新たな発見があるに違いありません。

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