見出し画像

出会い編・その4

「009見たい」という気持ちが恐怖に勝ち、確か2日連続だったかな、その上映会に行きました。

そしたら、まあたくさんの人が。いるわいるわ。009を好きな人がこんなにいるんだ!!という喜びの共有。夢のようなひととき。

2日目、朝入場列に並んでいたら「009ファンクラブですが…」というお姉さんがインタビュー(コメント取り)に来ました。思い返すとはざまさんとあきらさんだったと思いますが、違ってたらスミマセン。

009のファンクラブ!?!

ファンクラブがあるって驚き桃の木山椒の木(昭和のギャグ流行り言葉)

なんつう羨ましい活動を…このグループに入るとどんな事があるのだろうか…。

その時に何を聞かれたかは覚えていないのですが「上映会が終わったあとに座談会をやるのでよかったら参加してください!」と言われました。

ざ、座談会…!? 009の事がしゃべれるのかな。でもみんな知らない人たちだし、年上の人ばっかりだし(その頃自分は最年少)、怖いなあ、どうしようかなあ…。帰るの遅くなるとお母さんが心配するし叱られるかもしれないし…ど、どうしようかなあ………(心は泣きそう。可愛いもんでしたね〜w)

上映会が終わり、お客さんは感動を胸にそれぞれ散り帰途につく。一人で来ていたので一緒に帰る友達はおらず…寂しくなったのかと思います。「やっぱり家に帰ろう」一回はホールを出て歩き出したのです。…が、信号を渡る途中で足が止まりました。

「やっぱり参加しよう!!」

と踵を返し再びホールへ。これが運のつき。運命の歯車がゴットンと音を立てて別方向へ回り出す、もしくは電車の連結がガッタンと変わる。くらいの大きな出来事でした。

そこは電通ホールの上映したシアターとは別室で、ちゃんとした部屋ではなく、少し広めの待合室?ような場所でした。窓が大きくて…外は夕暮れ間近。寒かったんじゃないかな…中は大変な熱気でしたが!椅子を丸く並べて、十数名が参加してたと思います。確か殆どが女性だったと…。1、2名男の人いたっけな…?みなさん多分高校生でした。009のファンはもちろん男性もたくさんおります、009FCにも男性会員がたくさんいますが、ファンクラブ活動は「好き」「仲間と喋りたい、共有したい」という〝気持ち〟から始まるので、女性が突き動かされて活動を始める、という事が多かったと思います。当時の〝ファンクラブ〟は多くがファンの手で自ら運営されており、会社が作っているものの方が少なく、代表は高校生の女子が多かった記憶です。

彼女たちはまだ同じ10代ですが自分にはとても「お姉さん」に見えたものでした。初代会長のAMIE(アミエ)さんもあの時 高校生だったと思うと、ほんとに信じられない。みんなしっかりして責任感が強く真面目でした。いい意味で。

各人が上映会で久々に見た009アニメの感想や009の好きなところを大いに語り、内容はぼんやりとしか覚えていませんが、こんな心地よい時間を過ごした事がない。というくらい「同じものを好きな仲間」に当時の私(私達)は飢えておりました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?